大好きだった人
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英とちゃんと話をしなきゃと思った。
このままじゃ私も英も前に進めないと思った。
お互いのためにもそれがいいと思った。
だけど、それは私の勝手な思い込みだった。
英にキスをされて、
はじめて英が怖いと思った。
つきあってた頃はキスをされると恥ずかしいけどそれ以上に嬉しかった。
英も私を好きでいてくれてる、そんな安心感もあった。
英の優しく私の頭を撫でてくれるところとか、
手を繋ぐ時に指を絡めてくるところとか、
たまに甘えてくれるところとか、
バレーを頑張ってるところとか、
笑った顔も怒った顔も、
全部、全部大好きだった。
ちゃんと話をしてお互いあの頃の気持ちを整理出来たら、
今は無理でもいつかまた友達に戻れるんじゃないかと思った。
そんな自分勝手な甘い考えがあった。
英の気持ちを考えもせず。
自分がこれ以上傷つきたくなくて。
いいこちゃんでいたくて。
…このままじゃ駄目なんだ。
英に別れは告げた。
ちゃんと目を見てもっときちんと告げたかったけど、今の私にはあんな形でしか伝えられなかった。
だから…、
「柚奈…?」
立ち止まった私に蛍も立ち止まり、
心配そうに私の顔を覗き込む。
胸が痛い。
だけど、私の痛みなんかより、
英の方が痛くて苦しいはずだ。
そして、待たせたあげく英とキスをした私を見た蛍の方が、
もっともっと、痛くて苦しいはずなんだ。
「…ごめんね」
「大丈夫だよ、国見が無理にした事は分かってるから」
「そうじゃないの…」
「え…?」
言わなきゃ、
嫌われたくないとか、そんな自分勝手な思いは捨てなきゃ。
「…私、蛍とはつきあえない」
私の言葉に、
私の手を掴んでいた蛍の手が
するりとほどけていった。
このままじゃ私も英も前に進めないと思った。
お互いのためにもそれがいいと思った。
だけど、それは私の勝手な思い込みだった。
英にキスをされて、
はじめて英が怖いと思った。
つきあってた頃はキスをされると恥ずかしいけどそれ以上に嬉しかった。
英も私を好きでいてくれてる、そんな安心感もあった。
英の優しく私の頭を撫でてくれるところとか、
手を繋ぐ時に指を絡めてくるところとか、
たまに甘えてくれるところとか、
バレーを頑張ってるところとか、
笑った顔も怒った顔も、
全部、全部大好きだった。
ちゃんと話をしてお互いあの頃の気持ちを整理出来たら、
今は無理でもいつかまた友達に戻れるんじゃないかと思った。
そんな自分勝手な甘い考えがあった。
英の気持ちを考えもせず。
自分がこれ以上傷つきたくなくて。
いいこちゃんでいたくて。
…このままじゃ駄目なんだ。
英に別れは告げた。
ちゃんと目を見てもっときちんと告げたかったけど、今の私にはあんな形でしか伝えられなかった。
だから…、
「柚奈…?」
立ち止まった私に蛍も立ち止まり、
心配そうに私の顔を覗き込む。
胸が痛い。
だけど、私の痛みなんかより、
英の方が痛くて苦しいはずだ。
そして、待たせたあげく英とキスをした私を見た蛍の方が、
もっともっと、痛くて苦しいはずなんだ。
「…ごめんね」
「大丈夫だよ、国見が無理にした事は分かってるから」
「そうじゃないの…」
「え…?」
言わなきゃ、
嫌われたくないとか、そんな自分勝手な思いは捨てなきゃ。
「…私、蛍とはつきあえない」
私の言葉に、
私の手を掴んでいた蛍の手が
するりとほどけていった。