大好きだった人
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国見視点
目の前の柚奈は、ツラそうな顔をしている。
そんな顔をさせているのが自分だと思うと自分自身を許せないけれど、
それでも俺は柚奈の手を離せない。
「…でも、月島とつきあってるとかじゃないんだよね?」
昨日の月島を見る限り、月島が柚奈の事を好きなのはもう分かりきっている事だ。
だけど、柚奈は月島に対してまだそこまでの気持ちじゃないと言っている。
…違う、
柚奈は気づいていないだけ、
本当は月島に対して同じ様な気持ちを持っている。
ずっと柚奈の事好きな俺だから、
柚奈の気持ちが分かる。
知りたくない事まで。
…でも、柚奈は気づけていない。
それはきっと、俺との事があるから。
自然消滅みたいな形で終わってたから、柚奈の中でまだ俺との事を整理出来ていないんだ。
全てに対して真面目な柚奈だから、
俺との事がまだ中途半端な状態で前に進めていない、進んじゃいけないと思ってる。
…ごめん、柚奈。
俺は好きな子が幸せになれるなら、とか
俺以外の奴と幸せになれ、とか
ちゃんと好きな相手と幸せになってくれるなら、とか
そんな出来た考え持ち合わせていない。
自分が身を退いてとか出来ない。
俺が、柚奈を幸せにしたい。
今度こそ、柚奈と一緒に幸せになりたい。
「俺は月島より柚奈の事分かってる自信あるし何より月島より柚奈の事、好きだよ。
月島とつきあってないなら、俺は柚奈の事諦めないから」
「英…、それじゃ駄目だよ。
私、今日はちゃんとあの頃の事を…」
「とりあえず一旦出よう。
遅くなるし、帰りながら話そ」
柚奈の言葉を遮って席を立つ。
慌てて俺の後をついてくる柚奈。
店を出て柚奈の家へと歩く。
昔はよく送っていた。
手を繋いで、ふたりで歩いた道。
「懐かしいね、中学の時はよくこうやってふたりでこの道歩いて帰ってたよね。
人通り少ないし、柚奈ひとりで帰らせるの心配だったし」
「…英、私の話聞いて」
震える声でそう言った柚奈を、俺はスルーして歩く。
「英…!」
少し早く歩く俺を追いながら強くなる柚奈の声。
その声に立ち止まり柚奈の方に振り返る。
瞬間、目の端に微かに入った人影。
…月島、だ。
何でこんな所に?何て思ったけど、
大方今日俺と会う柚奈を心配して柚奈に会いに柚奈の家へ向かっているとこだろう。
ヘッドフォンをして歩いている月島はまだ俺達に気づいていない。
…まだだ、
もう少し…
「ねぇ、英…
!!?」
月島が俺達に気づいた瞬間、
俺は柚奈の腕を引きキスをする。
驚いた顔の柚奈と
月島の顔が目に入った。
目の前の柚奈は、ツラそうな顔をしている。
そんな顔をさせているのが自分だと思うと自分自身を許せないけれど、
それでも俺は柚奈の手を離せない。
「…でも、月島とつきあってるとかじゃないんだよね?」
昨日の月島を見る限り、月島が柚奈の事を好きなのはもう分かりきっている事だ。
だけど、柚奈は月島に対してまだそこまでの気持ちじゃないと言っている。
…違う、
柚奈は気づいていないだけ、
本当は月島に対して同じ様な気持ちを持っている。
ずっと柚奈の事好きな俺だから、
柚奈の気持ちが分かる。
知りたくない事まで。
…でも、柚奈は気づけていない。
それはきっと、俺との事があるから。
自然消滅みたいな形で終わってたから、柚奈の中でまだ俺との事を整理出来ていないんだ。
全てに対して真面目な柚奈だから、
俺との事がまだ中途半端な状態で前に進めていない、進んじゃいけないと思ってる。
…ごめん、柚奈。
俺は好きな子が幸せになれるなら、とか
俺以外の奴と幸せになれ、とか
ちゃんと好きな相手と幸せになってくれるなら、とか
そんな出来た考え持ち合わせていない。
自分が身を退いてとか出来ない。
俺が、柚奈を幸せにしたい。
今度こそ、柚奈と一緒に幸せになりたい。
「俺は月島より柚奈の事分かってる自信あるし何より月島より柚奈の事、好きだよ。
月島とつきあってないなら、俺は柚奈の事諦めないから」
「英…、それじゃ駄目だよ。
私、今日はちゃんとあの頃の事を…」
「とりあえず一旦出よう。
遅くなるし、帰りながら話そ」
柚奈の言葉を遮って席を立つ。
慌てて俺の後をついてくる柚奈。
店を出て柚奈の家へと歩く。
昔はよく送っていた。
手を繋いで、ふたりで歩いた道。
「懐かしいね、中学の時はよくこうやってふたりでこの道歩いて帰ってたよね。
人通り少ないし、柚奈ひとりで帰らせるの心配だったし」
「…英、私の話聞いて」
震える声でそう言った柚奈を、俺はスルーして歩く。
「英…!」
少し早く歩く俺を追いながら強くなる柚奈の声。
その声に立ち止まり柚奈の方に振り返る。
瞬間、目の端に微かに入った人影。
…月島、だ。
何でこんな所に?何て思ったけど、
大方今日俺と会う柚奈を心配して柚奈に会いに柚奈の家へ向かっているとこだろう。
ヘッドフォンをして歩いている月島はまだ俺達に気づいていない。
…まだだ、
もう少し…
「ねぇ、英…
!!?」
月島が俺達に気づいた瞬間、
俺は柚奈の腕を引きキスをする。
驚いた顔の柚奈と
月島の顔が目に入った。