大好きだった人
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「ごめん、急に呼び出して」
顔を合わすなりそう謝ってきた英。
あの後、私は蛍に断りを入れて由香と高野君に聞いた英の待つカフェへと向かった。
「ううん、私も早く英と話さなきゃって思ってたから」
私の言葉に少しの安堵と、変わらない緊張を顔に浮かべる英。
「…昨日は急にごめん、
でも偶然でも会えて嬉しかった」
そう話す英の顔は中学の時と同じ優しい笑顔で胸が痛くなる。
「ずっと謝りたいって思ってた。
あの時酷い事言った事や柚奈を避けて話もしなかった事。
ずっと後悔ばかりしてた」
「…うん、私も謝りたかった。
あの頃は英の気持ちも分からないで理解しないで、支えられなくて
本当にごめんね」
「何で柚奈が謝るんだよ。
悪いのは全部俺なのに…」
そう、本当に苦しそうに話す英に思わず英の手を握りそうになって、
私は自分の手を強く握る。
「…どっちが悪いとかじゃないと思う。
私達、お互いに駄目なとこがあったんだよ。
きっとあの事がなくてもどこかで駄目になってたと思う」
「…柚奈は、俺の事もう好きじゃない?」
英の言葉にドクンと心臓が大きく音を立てたのが分かった。
「俺は好きだよ、柚奈の事。
あの頃と変わらない、柚奈の事だけが好き、もう一度やり直したい」
真っ直ぐに私を見る英から目が離せない。
「…私は…」
私の言葉を遮るように英がテーブルの上で両手を強く握っていた私の両手を包み込む様に重ねてきた。
その瞬間、心臓は強く握り潰されたみたいに苦しくなって、
英に握られた両手は熱を持つ。
「柚奈と離れてからずっと後悔ばかりなんだ。
柚奈に会いたくて仕方なかった。
柚奈だけなんだ」
私の両手を包み込む英の両手が、少し震えている。
…あの頃、こんな風に英から聞いていたら
今、私達は何か変わっていたのかも知れない。
あの頃、私がもっと英に寄り添って英の気持ちを理解して支えていたら、
今、私達はもしかしたら隣にいたのかも知れない。
…だけど、
「…ごめん、英。
私はあの頃と同じ様に英の事、特別な好きじゃ、ないんだよ…」
私の言葉に英の動揺が強くなるのが分かった。
「…それって、月島がいるから?」
!!!
蛍がいるから…
多分、ううん
きっとそうだ。
蛍の存在がなかったら、
私は英の今の言葉を、気持ちを
受け入れていたかも知れない。
「…蛍が、私の悩みとか一緒に考えてくれて、話を聞いてくれて。
蛍に私、支えられたの。
まだ特別な好きかは分からないけど、もっと蛍の事知っていきたいって思うし、蛍にも私の事もっと知ってほしいって思ってる」
異性としての特別な好き、
あの頃の英に対する特別な好き、
そんな好きなのか、まだ分からない。
だけど、私にとって今1番特別な人なのは間違いない。
ごめんね、英。
大好きだった。
はじめて、好きになった人だった。
だからこそ、
正直な気持ちを伝えるよ。
顔を合わすなりそう謝ってきた英。
あの後、私は蛍に断りを入れて由香と高野君に聞いた英の待つカフェへと向かった。
「ううん、私も早く英と話さなきゃって思ってたから」
私の言葉に少しの安堵と、変わらない緊張を顔に浮かべる英。
「…昨日は急にごめん、
でも偶然でも会えて嬉しかった」
そう話す英の顔は中学の時と同じ優しい笑顔で胸が痛くなる。
「ずっと謝りたいって思ってた。
あの時酷い事言った事や柚奈を避けて話もしなかった事。
ずっと後悔ばかりしてた」
「…うん、私も謝りたかった。
あの頃は英の気持ちも分からないで理解しないで、支えられなくて
本当にごめんね」
「何で柚奈が謝るんだよ。
悪いのは全部俺なのに…」
そう、本当に苦しそうに話す英に思わず英の手を握りそうになって、
私は自分の手を強く握る。
「…どっちが悪いとかじゃないと思う。
私達、お互いに駄目なとこがあったんだよ。
きっとあの事がなくてもどこかで駄目になってたと思う」
「…柚奈は、俺の事もう好きじゃない?」
英の言葉にドクンと心臓が大きく音を立てたのが分かった。
「俺は好きだよ、柚奈の事。
あの頃と変わらない、柚奈の事だけが好き、もう一度やり直したい」
真っ直ぐに私を見る英から目が離せない。
「…私は…」
私の言葉を遮るように英がテーブルの上で両手を強く握っていた私の両手を包み込む様に重ねてきた。
その瞬間、心臓は強く握り潰されたみたいに苦しくなって、
英に握られた両手は熱を持つ。
「柚奈と離れてからずっと後悔ばかりなんだ。
柚奈に会いたくて仕方なかった。
柚奈だけなんだ」
私の両手を包み込む英の両手が、少し震えている。
…あの頃、こんな風に英から聞いていたら
今、私達は何か変わっていたのかも知れない。
あの頃、私がもっと英に寄り添って英の気持ちを理解して支えていたら、
今、私達はもしかしたら隣にいたのかも知れない。
…だけど、
「…ごめん、英。
私はあの頃と同じ様に英の事、特別な好きじゃ、ないんだよ…」
私の言葉に英の動揺が強くなるのが分かった。
「…それって、月島がいるから?」
!!!
蛍がいるから…
多分、ううん
きっとそうだ。
蛍の存在がなかったら、
私は英の今の言葉を、気持ちを
受け入れていたかも知れない。
「…蛍が、私の悩みとか一緒に考えてくれて、話を聞いてくれて。
蛍に私、支えられたの。
まだ特別な好きかは分からないけど、もっと蛍の事知っていきたいって思うし、蛍にも私の事もっと知ってほしいって思ってる」
異性としての特別な好き、
あの頃の英に対する特別な好き、
そんな好きなのか、まだ分からない。
だけど、私にとって今1番特別な人なのは間違いない。
ごめんね、英。
大好きだった。
はじめて、好きになった人だった。
だからこそ、
正直な気持ちを伝えるよ。