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国見視点
部活帰り、親に頼まれたコーヒー豆を買いに一軒のカフェに寄った。
母親がここのコーヒー豆が好きでよく頼まれて買いにきてるから、どの豆でどれ位かとかお店の人はもう把握済み。
俺の顔を見て、少しお待ち下さいと言っていつものを用意してくれる。
閉店まで後30分程の店内はあまり人もいなくて静かな空間にお店の雰囲気にあったクラシックがゆっくりと流れている。
「僕は嬉しいけどね。
泣く程に感情ぶちまけてくれて」
ふと耳に入ってきた人の声。
まぁまだ閉店まで時間あるしゆっくり話ながらお茶してる人もいるのは不思議じゃないけど、何だか聞き覚えがある様な…。
「…蛍って大人だよね」
!!!
次に聞こえてきた声に俺の心臓はまるで鷲掴みされたみたいにぎゅっと痛く高鳴った。
…俺がこの声を忘れるはずないし、
聞き間違える訳がない。
声が聞こえた方に自然と足が動く。
1番奥のボックス席。
この声は……、
「柚奈…?」
何度も呼んだ名前を口にする。
「英…」
「やっぱり、柚奈…」
俺の声に振り向いた柚奈。
会いたくて会いたくて仕方なかった柚奈が、今俺の目の前にいる。
それだけでどうにかなりそうな程に嬉しい。
こんな風に思う位、俺は柚奈に焦がれていたんだと思い知る。
「…何で、英がここにいるの…?」
驚いた顔をして俺を見てそう聞いてくる柚奈。
よく見るとその目は赤くなっていた。
「…柚奈、泣いてたの?」
「え…?」
柚奈はどんなに悲しい事とかあっても絶対人前で泣かない。
それなのに、何で今そんな泣き張らした目をしてるの…?
柚奈の隣には烏野の月島がいた。
…何で、こいつが柚奈の隣にいるんだよ?
こいつが、
柚奈を泣かせたのかよ…
「柚奈に何をした」
「英!?」
気づくと俺は月島の襟を掴んでいた。
「はっ?いきなり来て何なの君?」
少し苛立ちを見せながらもまだ余裕のある月島に俺は更に苛立つ。
「英!やめてよ!」
俺の腕を掴んでそう言う柚奈。
しぶしぶ月島の襟を掴んでいた手を緩める。
「ってか、何で月島が柚奈とふたりでいるのさ」
「そんな事、君には関係ないよね?」
「はっ?」
まるで煽るように言ってくる月島に苛立ちを隠せない。
「ってか、君こそ何なのさ。
柚奈に何か用でもあるの?」
挑発も含めるかの様にそう言って俺を見る月島。
こいつ、絶対性格悪い。
でも、これだけは分かる。
こいつ、柚奈の事が好きなんだ。
だから、俺に対して敵意を向けてくる。
こいつも俺と柚奈の間に何かしらあるのを感じてるから。
…渡さない、
渡す訳ないじゃん。
柚奈を、月島になんて。
「…用ならあるよ。
柚奈と、
やり直しにきた」
俺の言葉に更に驚いた顔をする月島。
そして、
その隣で柚奈は、
驚きと困惑、戸惑い、
色んな思いが混じりあった顔で僕を見ていた。
部活帰り、親に頼まれたコーヒー豆を買いに一軒のカフェに寄った。
母親がここのコーヒー豆が好きでよく頼まれて買いにきてるから、どの豆でどれ位かとかお店の人はもう把握済み。
俺の顔を見て、少しお待ち下さいと言っていつものを用意してくれる。
閉店まで後30分程の店内はあまり人もいなくて静かな空間にお店の雰囲気にあったクラシックがゆっくりと流れている。
「僕は嬉しいけどね。
泣く程に感情ぶちまけてくれて」
ふと耳に入ってきた人の声。
まぁまだ閉店まで時間あるしゆっくり話ながらお茶してる人もいるのは不思議じゃないけど、何だか聞き覚えがある様な…。
「…蛍って大人だよね」
!!!
次に聞こえてきた声に俺の心臓はまるで鷲掴みされたみたいにぎゅっと痛く高鳴った。
…俺がこの声を忘れるはずないし、
聞き間違える訳がない。
声が聞こえた方に自然と足が動く。
1番奥のボックス席。
この声は……、
「柚奈…?」
何度も呼んだ名前を口にする。
「英…」
「やっぱり、柚奈…」
俺の声に振り向いた柚奈。
会いたくて会いたくて仕方なかった柚奈が、今俺の目の前にいる。
それだけでどうにかなりそうな程に嬉しい。
こんな風に思う位、俺は柚奈に焦がれていたんだと思い知る。
「…何で、英がここにいるの…?」
驚いた顔をして俺を見てそう聞いてくる柚奈。
よく見るとその目は赤くなっていた。
「…柚奈、泣いてたの?」
「え…?」
柚奈はどんなに悲しい事とかあっても絶対人前で泣かない。
それなのに、何で今そんな泣き張らした目をしてるの…?
柚奈の隣には烏野の月島がいた。
…何で、こいつが柚奈の隣にいるんだよ?
こいつが、
柚奈を泣かせたのかよ…
「柚奈に何をした」
「英!?」
気づくと俺は月島の襟を掴んでいた。
「はっ?いきなり来て何なの君?」
少し苛立ちを見せながらもまだ余裕のある月島に俺は更に苛立つ。
「英!やめてよ!」
俺の腕を掴んでそう言う柚奈。
しぶしぶ月島の襟を掴んでいた手を緩める。
「ってか、何で月島が柚奈とふたりでいるのさ」
「そんな事、君には関係ないよね?」
「はっ?」
まるで煽るように言ってくる月島に苛立ちを隠せない。
「ってか、君こそ何なのさ。
柚奈に何か用でもあるの?」
挑発も含めるかの様にそう言って俺を見る月島。
こいつ、絶対性格悪い。
でも、これだけは分かる。
こいつ、柚奈の事が好きなんだ。
だから、俺に対して敵意を向けてくる。
こいつも俺と柚奈の間に何かしらあるのを感じてるから。
…渡さない、
渡す訳ないじゃん。
柚奈を、月島になんて。
「…用ならあるよ。
柚奈と、
やり直しにきた」
俺の言葉に更に驚いた顔をする月島。
そして、
その隣で柚奈は、
驚きと困惑、戸惑い、
色んな思いが混じりあった顔で僕を見ていた。