バレーと君と
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試合は烏野の勝利で終わった。
片付けもほとんど終わった中、谷地さんと日向君は何だかとっても楽しそうに会話している。
「柚奈」
ふたりを眺めていたら名前を呼ばれて振り向くと汗をタオルで拭う蛍の姿。
「蛍、お疲れ様」
「うん。
…どうだった?試合」
「…久しぶりにバレー見て楽しかった。
それに、蛍のブロック凄いね!」
「!!
…そう、良かった。
ありがとう」
そう言って笑う蛍に私もつられて笑う。
バレーなんて、今は好きじゃない
何て言ってたのにね。
「もう、何が本心か自分でも分かんなくなっちゃった」
思わず漏れた本音。
自虐気味に笑いながらそう話す私に蛍は少し驚いた顔をしている。
「…すぐ着替えてくるから、待ってて」
「え?」
「送るよ。帰り道で話聞かせて」
それだけ言って蛍は部室へと歩いていってしまう。
…何だかんだで蛍にはけっこう本音を話してる事に気づく。
「おい」
「…何ですか影山さん」
そして何故だか影山は中学の時からいつも私が何か考えてたり悩んだりしてる時に空気を読まずに話しかけてくるんだよね。
「どうだった?俺のバレーは」
「…凄くいいって素直に思った。
楽しそうだなって。
私も久しぶりにバレー見て楽しかった」
「そ、そうか!」
途端に明るく笑う影山に思わず吹き出す。
何だかんだで影山は普段はけっこう感情が表に出るんだよね。
分かりやすいヤツ。
「じゃあマネージャーやってくれるよな!」
「いや、何で急にそうなるの!?」
「だって楽しかったんだろ?」
「それとマネージャーやるのはまた別の話だよ」
「何でだ?」
「何でって…」
「色々考えてもめんどくせぇだけだろーが。
もうマネージャーやればいいだろ」
「え!?牛島さんマネージャーやってくれるの!?」
「ほ、本当に!?牛島さん!」
影山と言い合いしている中、マネージャーという言葉に敏感に反応する日向君と谷地さん。
同い年なのに、何故だか可愛いと思ってしまう。
「無理強いは良くないでしょ」
日向君と谷地さんに囲まれていると着替えから戻った蛍が後ろから私の腕を軽く掴んでふたりから私を引き離す。
「片付けも終わったし、僕達は帰るから。
お疲れ様でした。
帰ろう、柚奈」
先輩達に挨拶をしてそのまま私の腕を引いて歩く蛍。
「あ、あの
今日は見学させて頂いて本当にありがとうございました!
お先に失礼します!」
それだけ伝えて私は蛍と一緒に体育館を出た。
おまけ
~月島君と柚奈ちゃんが帰った後の3年生達と山口君の会話~
「あのふたり、つきあってるのかな?」
「月島は絶対好きだよなー!
もう好きが駄々漏れだったべ?」
「最後のあれは影山に嫉妬してたよな」
「どうなんだ?山口」
「ええっ!?
お、俺に聞かれても…!」
「ま、明日月島に聞いたら分かるか!」
「!!
あ、あの…!
出来ればあまり詮索しないであげてくれませんか?」
「え?」
「あ、えっと…。
俺、小学校からツッキーと一緒だけど、ツッキーがあんなにもひとりの女の子の事大切に想ってるのも好きになってるのも初めて見るので…。
何て言うか、俺もそんなツッキーを邪魔したくないって言うか、見守りたいって言うか…」
「…分かったよ!
お前らも月島に余計な事言わない様にな!特に菅原!」
「名指し!?」
「山口は友達思いだな!
…上手くいくといいな」
「…はいっ!!」
片付けもほとんど終わった中、谷地さんと日向君は何だかとっても楽しそうに会話している。
「柚奈」
ふたりを眺めていたら名前を呼ばれて振り向くと汗をタオルで拭う蛍の姿。
「蛍、お疲れ様」
「うん。
…どうだった?試合」
「…久しぶりにバレー見て楽しかった。
それに、蛍のブロック凄いね!」
「!!
…そう、良かった。
ありがとう」
そう言って笑う蛍に私もつられて笑う。
バレーなんて、今は好きじゃない
何て言ってたのにね。
「もう、何が本心か自分でも分かんなくなっちゃった」
思わず漏れた本音。
自虐気味に笑いながらそう話す私に蛍は少し驚いた顔をしている。
「…すぐ着替えてくるから、待ってて」
「え?」
「送るよ。帰り道で話聞かせて」
それだけ言って蛍は部室へと歩いていってしまう。
…何だかんだで蛍にはけっこう本音を話してる事に気づく。
「おい」
「…何ですか影山さん」
そして何故だか影山は中学の時からいつも私が何か考えてたり悩んだりしてる時に空気を読まずに話しかけてくるんだよね。
「どうだった?俺のバレーは」
「…凄くいいって素直に思った。
楽しそうだなって。
私も久しぶりにバレー見て楽しかった」
「そ、そうか!」
途端に明るく笑う影山に思わず吹き出す。
何だかんだで影山は普段はけっこう感情が表に出るんだよね。
分かりやすいヤツ。
「じゃあマネージャーやってくれるよな!」
「いや、何で急にそうなるの!?」
「だって楽しかったんだろ?」
「それとマネージャーやるのはまた別の話だよ」
「何でだ?」
「何でって…」
「色々考えてもめんどくせぇだけだろーが。
もうマネージャーやればいいだろ」
「え!?牛島さんマネージャーやってくれるの!?」
「ほ、本当に!?牛島さん!」
影山と言い合いしている中、マネージャーという言葉に敏感に反応する日向君と谷地さん。
同い年なのに、何故だか可愛いと思ってしまう。
「無理強いは良くないでしょ」
日向君と谷地さんに囲まれていると着替えから戻った蛍が後ろから私の腕を軽く掴んでふたりから私を引き離す。
「片付けも終わったし、僕達は帰るから。
お疲れ様でした。
帰ろう、柚奈」
先輩達に挨拶をしてそのまま私の腕を引いて歩く蛍。
「あ、あの
今日は見学させて頂いて本当にありがとうございました!
お先に失礼します!」
それだけ伝えて私は蛍と一緒に体育館を出た。
おまけ
~月島君と柚奈ちゃんが帰った後の3年生達と山口君の会話~
「あのふたり、つきあってるのかな?」
「月島は絶対好きだよなー!
もう好きが駄々漏れだったべ?」
「最後のあれは影山に嫉妬してたよな」
「どうなんだ?山口」
「ええっ!?
お、俺に聞かれても…!」
「ま、明日月島に聞いたら分かるか!」
「!!
あ、あの…!
出来ればあまり詮索しないであげてくれませんか?」
「え?」
「あ、えっと…。
俺、小学校からツッキーと一緒だけど、ツッキーがあんなにもひとりの女の子の事大切に想ってるのも好きになってるのも初めて見るので…。
何て言うか、俺もそんなツッキーを邪魔したくないって言うか、見守りたいって言うか…」
「…分かったよ!
お前らも月島に余計な事言わない様にな!特に菅原!」
「名指し!?」
「山口は友達思いだな!
…上手くいくといいな」
「…はいっ!!」