バレーと君と
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月島視点
「見に来てくれたんだー!」
そう言ってまた柚奈の両手を握って振り回す日向。
先輩達も興味深い様子で柚奈を見ている。
「いや、違…」
「だから君止めなって。
柚奈嫌がってるじゃん」
日向の腕を掴んで強引に柚奈から引き離す。
「で?どしたの?
何か用事があるんでしょ?」
そう柚奈に聞くと、柚奈はホッとした様な表情になる。
「うん、谷地さんにこれ返す様に頼まれて…」
「わ、私ですか?」
「うん、高野君に頼まれたの」
そう言って柚奈は電子辞書を谷地さんに渡す。
「あ、ありがとうございます!!
あ、でも何で…」
「あ、私高野君と彼女の由香とは中学の時からの友達なの。
放課後返そうとしたら、谷地さん急いで体育館いっちゃったから返しそびれたみたい。
高野君も由香も委員会があるから頼まれちゃって」
不思議そうな顔をする谷地さんの表情に彼女の疑問を察してそう話す柚奈。
納得した谷地さんは何度もお礼を言っている。
「ほ、本当に申し訳ありません!
わざわざ私なんかのために体育館までご足労を…!」
「いいよー、帰るついでだし。
高野君には影山もお世話になったし。
ね、影山?」
「誰だ?高野って」
「何であんたが高野君を忘れてんのよ!
中学の時由香と何度も試合見に来てくれたじゃん!」
「由香…、
ああ、いつもお前と一緒にいたあの派手なヤツか」
「あんた人の親友に何て事言うのよ!」
そんな中、中学時代の話で盛り上がる柚奈と影山。
「俺、あいつらに世話になった覚えねぇぞ?」
「ふたりとも試合見に来ては凄く応援してくれてたし、国見が影山に振り回されて悩んでる時、宥めて励ましてたのは高野君なんだけど?」
少しキツい表情でそう話す柚奈に、
影山は何かを思い出した様な顔をする。
「ああ、あの国見と仲の良かったヤツか」
「思い出してくれて良かったわ。
じゃ、用もすんだし帰るね」
そう言って帰ろうとする柚奈を影山が引き止める。
「んだよ、せっかく来たんだし見てけよ。
ちょうど今から試合だし」
「そーだよ牛島さん!
見てってよ!」
「いや、私は…」
渋る柚奈を強引に体育館の中へ引き込む日向を、
僕は止める事が出来なかった。
「見に来てくれたんだー!」
そう言ってまた柚奈の両手を握って振り回す日向。
先輩達も興味深い様子で柚奈を見ている。
「いや、違…」
「だから君止めなって。
柚奈嫌がってるじゃん」
日向の腕を掴んで強引に柚奈から引き離す。
「で?どしたの?
何か用事があるんでしょ?」
そう柚奈に聞くと、柚奈はホッとした様な表情になる。
「うん、谷地さんにこれ返す様に頼まれて…」
「わ、私ですか?」
「うん、高野君に頼まれたの」
そう言って柚奈は電子辞書を谷地さんに渡す。
「あ、ありがとうございます!!
あ、でも何で…」
「あ、私高野君と彼女の由香とは中学の時からの友達なの。
放課後返そうとしたら、谷地さん急いで体育館いっちゃったから返しそびれたみたい。
高野君も由香も委員会があるから頼まれちゃって」
不思議そうな顔をする谷地さんの表情に彼女の疑問を察してそう話す柚奈。
納得した谷地さんは何度もお礼を言っている。
「ほ、本当に申し訳ありません!
わざわざ私なんかのために体育館までご足労を…!」
「いいよー、帰るついでだし。
高野君には影山もお世話になったし。
ね、影山?」
「誰だ?高野って」
「何であんたが高野君を忘れてんのよ!
中学の時由香と何度も試合見に来てくれたじゃん!」
「由香…、
ああ、いつもお前と一緒にいたあの派手なヤツか」
「あんた人の親友に何て事言うのよ!」
そんな中、中学時代の話で盛り上がる柚奈と影山。
「俺、あいつらに世話になった覚えねぇぞ?」
「ふたりとも試合見に来ては凄く応援してくれてたし、国見が影山に振り回されて悩んでる時、宥めて励ましてたのは高野君なんだけど?」
少しキツい表情でそう話す柚奈に、
影山は何かを思い出した様な顔をする。
「ああ、あの国見と仲の良かったヤツか」
「思い出してくれて良かったわ。
じゃ、用もすんだし帰るね」
そう言って帰ろうとする柚奈を影山が引き止める。
「んだよ、せっかく来たんだし見てけよ。
ちょうど今から試合だし」
「そーだよ牛島さん!
見てってよ!」
「いや、私は…」
渋る柚奈を強引に体育館の中へ引き込む日向を、
僕は止める事が出来なかった。