バレー、好きですか?
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「好きじゃないよ」
思わず口から溢れた言葉。
…しまった、
そう思った。
ここにいるみんなはバレーが好きなのに。
「え?何なに?」
声が小さかったのと昼休みで騒がしい教室だったおかげか、日向君には聞こえていなかったみたいだ。
…良かった。
「ううん、何でもないよ。
私、高校では部活するつもりないんだ」
とりあえず無難に返しておこう。
「えっ、そうなの?
あ、でもさ1回練習見に来なよ!
谷地さんも今日来るだろうし、一緒にさ!」
無邪気に屈託なく笑う日向君。
本当にバレーが好きなんだと分かる。
中学の時も、ほとんど寄せ集めのメンバーだっただろうにあれだけ粘り、最後まで勝ちを諦めなかった姿は今でも容易に思い出せる。
「あー、ごめんね。
今日は予定があるんだ」
「そっかー、残念だなぁ」
そう、本当に残念そうに項垂れる日向君に胸が痛む。
「なら勉強教えろ」
…こいつは。
空気読めないのも上から口調も相変わらずだな。
「絶対嫌」
「何でだよ!?」
「当たり前でしょ?
中学の時あんたに勉強教えるのどれだけ大変だったか!
金田一なんて何度も胃痛を訴えてたんだからね!」
「そうなのか?」
本当にこいつは…。
呆れながらため息をつく私の横で、
蛍が口を開く。
「僕も柚奈もふたりに勉強教えるつもりはないから、お引き取り下さい。
はい、出口はあっち」
「んなー!!」
そう言って無理矢理影山と日向君を教室から追い出した。
「ごめん、巻き込んで」
ふたりが教室を出た後、席に戻ってきた蛍がそう謝ってきた。
「ううん、全然!
ってか蛍も大変だね。
影山に勉強教えるのめちゃくちゃ大変でしょ?」
「あまりの覚えの悪さに最早呆れを通り越して感動すらしてるよ」
「あはは!
だよねー。中学の時も本当にバレー馬鹿でテスト前は大変だったもん」
「ねぇ柚奈」
ふと、蛍が真剣な顔になる。
「…何?」
「バレー、好きじゃないの?」
!!
…蛍には、聞こえてたんだ。
「…うん、今は
バレーは好きじゃない」
そう言った私の顔は、
バレーに対する勝手な思いで醜かっただろうな。
思わず口から溢れた言葉。
…しまった、
そう思った。
ここにいるみんなはバレーが好きなのに。
「え?何なに?」
声が小さかったのと昼休みで騒がしい教室だったおかげか、日向君には聞こえていなかったみたいだ。
…良かった。
「ううん、何でもないよ。
私、高校では部活するつもりないんだ」
とりあえず無難に返しておこう。
「えっ、そうなの?
あ、でもさ1回練習見に来なよ!
谷地さんも今日来るだろうし、一緒にさ!」
無邪気に屈託なく笑う日向君。
本当にバレーが好きなんだと分かる。
中学の時も、ほとんど寄せ集めのメンバーだっただろうにあれだけ粘り、最後まで勝ちを諦めなかった姿は今でも容易に思い出せる。
「あー、ごめんね。
今日は予定があるんだ」
「そっかー、残念だなぁ」
そう、本当に残念そうに項垂れる日向君に胸が痛む。
「なら勉強教えろ」
…こいつは。
空気読めないのも上から口調も相変わらずだな。
「絶対嫌」
「何でだよ!?」
「当たり前でしょ?
中学の時あんたに勉強教えるのどれだけ大変だったか!
金田一なんて何度も胃痛を訴えてたんだからね!」
「そうなのか?」
本当にこいつは…。
呆れながらため息をつく私の横で、
蛍が口を開く。
「僕も柚奈もふたりに勉強教えるつもりはないから、お引き取り下さい。
はい、出口はあっち」
「んなー!!」
そう言って無理矢理影山と日向君を教室から追い出した。
「ごめん、巻き込んで」
ふたりが教室を出た後、席に戻ってきた蛍がそう謝ってきた。
「ううん、全然!
ってか蛍も大変だね。
影山に勉強教えるのめちゃくちゃ大変でしょ?」
「あまりの覚えの悪さに最早呆れを通り越して感動すらしてるよ」
「あはは!
だよねー。中学の時も本当にバレー馬鹿でテスト前は大変だったもん」
「ねぇ柚奈」
ふと、蛍が真剣な顔になる。
「…何?」
「バレー、好きじゃないの?」
!!
…蛍には、聞こえてたんだ。
「…うん、今は
バレーは好きじゃない」
そう言った私の顔は、
バレーに対する勝手な思いで醜かっただろうな。