初めての恋心.忘れられない恋心
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「ふう…」
お風呂から上がって、部屋に戻るとそのままベッドに倒れ込む。
…私の事を名前で呼ぶのはお兄ちゃんと区別するため、
だから、お兄ちゃんの事を知っているバレー部のみんなは私の事を必然的に名前で呼んでいた。
だから、
あんな風に名前で呼んでいい?
何て聞かれたのは初めてだった。
それに私も
男の子の事を名前で呼ぶとか、
今まで英だけだった。
その英だって、
つきあっている事を内緒にしてたから名前で呼ぶのはふたりでいる時だけ。
でもそれが、
何だか特別な感じがして少しくすぐったくて、
凄く、嬉しかった。
「蛍…」
ぽつり、今日初めて呼んだ名前を口にする。
最初クラスの名簿を見た時は何て読むのか分からなかった。
「蛍って書いて
けい、って言うんだよね」
失礼かなって思ったけど、少しずつ仲良くなっていった時に聞いたらそう教えてくれた。
綺麗な名前だなって思ったし、
ぴったりだなって、秘かに思った。
…英も、最初何て読むのか分からなかったな。
(「柚奈もさ、俺の事名前で呼んでよ」)
(「彼女にはやっぱり名前で呼ばれたいじゃん?」)
つきあって少しした頃にそう英に言われた。
(「あ、英…?」)
(「何で疑問系?
でも…、ヤバい、嬉しい」)
初めて英と、名前で呼んだ時
英はそう言って少し照れた様に笑った。
そんな英を見て、何だか私まで恥ずかしくて
でも嬉しくて。
ふたりで何度も名前を呼び合った。
それだけで楽しくて嬉しくて、幸せだった。
…ずっと気になってた。
英は高校ではバレーを楽しんでいるのか。
でも、今日影山に聞いた話だと英は青葉城西で楽しくバレーをプレイしているみたいで、
心の底からホッとした。
英が必死に球を追いかけて、
試合中に楽しそうに笑う、
それは、私が1番見たかった英の姿だ。
英の武器を見抜いて
英が最大限の力を出してプレイ出来る環境を、チームを作ったのは
及川さんなんだろうな。
あの人は本当に凄い。
チームみんなの力を最大限まで高められる人。
そんな人が英と同じチームで本当に良かった。
そう思うと同時に思い知る。
私は、大好きな人を支えられなかったという現実を。
(「好きだよ、柚奈」)
そう言って優しく笑ってくれた英が、
目を閉じたら浮かんできて。
私の心臓は
握り潰されたみたいに苦しくなった。
お風呂から上がって、部屋に戻るとそのままベッドに倒れ込む。
…私の事を名前で呼ぶのはお兄ちゃんと区別するため、
だから、お兄ちゃんの事を知っているバレー部のみんなは私の事を必然的に名前で呼んでいた。
だから、
あんな風に名前で呼んでいい?
何て聞かれたのは初めてだった。
それに私も
男の子の事を名前で呼ぶとか、
今まで英だけだった。
その英だって、
つきあっている事を内緒にしてたから名前で呼ぶのはふたりでいる時だけ。
でもそれが、
何だか特別な感じがして少しくすぐったくて、
凄く、嬉しかった。
「蛍…」
ぽつり、今日初めて呼んだ名前を口にする。
最初クラスの名簿を見た時は何て読むのか分からなかった。
「蛍って書いて
けい、って言うんだよね」
失礼かなって思ったけど、少しずつ仲良くなっていった時に聞いたらそう教えてくれた。
綺麗な名前だなって思ったし、
ぴったりだなって、秘かに思った。
…英も、最初何て読むのか分からなかったな。
(「柚奈もさ、俺の事名前で呼んでよ」)
(「彼女にはやっぱり名前で呼ばれたいじゃん?」)
つきあって少しした頃にそう英に言われた。
(「あ、英…?」)
(「何で疑問系?
でも…、ヤバい、嬉しい」)
初めて英と、名前で呼んだ時
英はそう言って少し照れた様に笑った。
そんな英を見て、何だか私まで恥ずかしくて
でも嬉しくて。
ふたりで何度も名前を呼び合った。
それだけで楽しくて嬉しくて、幸せだった。
…ずっと気になってた。
英は高校ではバレーを楽しんでいるのか。
でも、今日影山に聞いた話だと英は青葉城西で楽しくバレーをプレイしているみたいで、
心の底からホッとした。
英が必死に球を追いかけて、
試合中に楽しそうに笑う、
それは、私が1番見たかった英の姿だ。
英の武器を見抜いて
英が最大限の力を出してプレイ出来る環境を、チームを作ったのは
及川さんなんだろうな。
あの人は本当に凄い。
チームみんなの力を最大限まで高められる人。
そんな人が英と同じチームで本当に良かった。
そう思うと同時に思い知る。
私は、大好きな人を支えられなかったという現実を。
(「好きだよ、柚奈」)
そう言って優しく笑ってくれた英が、
目を閉じたら浮かんできて。
私の心臓は
握り潰されたみたいに苦しくなった。