初めての恋心.忘れられない恋心
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国見視点
中学の時、初めて恋をした。
同じクラスで同じ部活、
打ち解けるのにそう時間は掛からなかった。
彼女はいつも一生懸命だった。
勉強も委員会も、部活も。
何もそんなにすべて我武者羅に頑張らなくても、何て思った。
それが、完璧超人の兄に対するコンプレックスからだと分かるのは少し時間がかかった。
俺の嫌いな言葉に我武者羅があるけれど、彼女の我武者羅な一生懸命さは見てて応援したくなった。
ただ、たまにその一生懸命さが痛々しい時があって、
そんな時、俺が彼女を支えたいと思った。
彼女の笑った顔が好きだった。
笑うと下がる眉や目元が好きだった。
怒ったり泣いたりする顔さえも、
好きだった。
告白した時、顔を真っ赤にしてオッケーの返事をくれた彼女が最高に可愛かった。
チームメイトに変に気をつかわせたらいけないからと、みんなに内緒でつきあっていたけれどそれでも大好きな彼女とつきあえて嬉しかったし、幸せだった。
俺のバレーを冷静に見て駄目なところはきちんと言ってくれて、
良かったら凄く誉めてくれた。
俺がバレーをしている姿が好きだと笑う彼女が、
たまらなく愛しかった。
いつだって笑って隣にいてくれたし、
支えてくれた。
本当に大好きだった。
なのに…
「天才の兄がいたら、俺みたいな凡人の気持ちなんて分かんないよな」
そう言って俺は彼女を傷つけて遠ざけた。
彼女が1番、言われたくない事だっただろう。
「天才の兄」に、彼女は強いコンプレックスを抱いていたんだから。
いつだって俺の気持ちを理解して励まして支えてくれていたそんな彼女を、
俺のひと言は否定したんだ。
結局その後、彼女とは酷い事を言ってしまった後悔や気まずさから話す事も連絡する事も出来ず、中学を卒業してそれっきりだ。
烏野にいったのは知っていた。
だから、烏野との練習試合の時は凄くドキドキしていた。
バレーが好きな彼女だから、
きっと烏野でもマネージャーをしているはず。
だったら練習試合で久しぶりに会える。
会ったら何を話そう?
話すよりまずあの時の事を謝るのが先だよな。
何て声をかけよう?
彼女は優しいから、俺が声をかけたら無視はしないはずだ。
まずは謝って、
そして伝えよう。
まだ、君の事が好きだって。
君が許してくれるなら、
もう一度、俺とつきあってほしい。
そう、伝えよう。
そう、思っていたのに。
彼女はいなかった。
マネージャーは3年生がひとりだけだった。
どうして…。
あんなにバレーが好きだったのに。
…俺が、酷い事を言ったから?
彼女を否定したから?
また降りかかる後悔。
だけど、今さらどうしようもなくて。
「柚奈…」
ぽつりと溢れた、大好きな彼女の名前。
俺の好きな笑った顔で、
俺の好きな声で、
もう一度、
俺の名前を呼んでよ
柚奈…
中学の時、初めて恋をした。
同じクラスで同じ部活、
打ち解けるのにそう時間は掛からなかった。
彼女はいつも一生懸命だった。
勉強も委員会も、部活も。
何もそんなにすべて我武者羅に頑張らなくても、何て思った。
それが、完璧超人の兄に対するコンプレックスからだと分かるのは少し時間がかかった。
俺の嫌いな言葉に我武者羅があるけれど、彼女の我武者羅な一生懸命さは見てて応援したくなった。
ただ、たまにその一生懸命さが痛々しい時があって、
そんな時、俺が彼女を支えたいと思った。
彼女の笑った顔が好きだった。
笑うと下がる眉や目元が好きだった。
怒ったり泣いたりする顔さえも、
好きだった。
告白した時、顔を真っ赤にしてオッケーの返事をくれた彼女が最高に可愛かった。
チームメイトに変に気をつかわせたらいけないからと、みんなに内緒でつきあっていたけれどそれでも大好きな彼女とつきあえて嬉しかったし、幸せだった。
俺のバレーを冷静に見て駄目なところはきちんと言ってくれて、
良かったら凄く誉めてくれた。
俺がバレーをしている姿が好きだと笑う彼女が、
たまらなく愛しかった。
いつだって笑って隣にいてくれたし、
支えてくれた。
本当に大好きだった。
なのに…
「天才の兄がいたら、俺みたいな凡人の気持ちなんて分かんないよな」
そう言って俺は彼女を傷つけて遠ざけた。
彼女が1番、言われたくない事だっただろう。
「天才の兄」に、彼女は強いコンプレックスを抱いていたんだから。
いつだって俺の気持ちを理解して励まして支えてくれていたそんな彼女を、
俺のひと言は否定したんだ。
結局その後、彼女とは酷い事を言ってしまった後悔や気まずさから話す事も連絡する事も出来ず、中学を卒業してそれっきりだ。
烏野にいったのは知っていた。
だから、烏野との練習試合の時は凄くドキドキしていた。
バレーが好きな彼女だから、
きっと烏野でもマネージャーをしているはず。
だったら練習試合で久しぶりに会える。
会ったら何を話そう?
話すよりまずあの時の事を謝るのが先だよな。
何て声をかけよう?
彼女は優しいから、俺が声をかけたら無視はしないはずだ。
まずは謝って、
そして伝えよう。
まだ、君の事が好きだって。
君が許してくれるなら、
もう一度、俺とつきあってほしい。
そう、伝えよう。
そう、思っていたのに。
彼女はいなかった。
マネージャーは3年生がひとりだけだった。
どうして…。
あんなにバレーが好きだったのに。
…俺が、酷い事を言ったから?
彼女を否定したから?
また降りかかる後悔。
だけど、今さらどうしようもなくて。
「柚奈…」
ぽつりと溢れた、大好きな彼女の名前。
俺の好きな笑った顔で、
俺の好きな声で、
もう一度、
俺の名前を呼んでよ
柚奈…