初めての恋心.忘れられない恋心
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「今から会える?」
いつもはラインが多いのに、珍しく電話してきたと思ったら更に珍しい急な誘い。
普段のツッキーならこんな事ない。
何かあったのかと少し不安になって私は急いで待ち合わせ場所の公園に向かう。
息を切らしながら公園に着くと、ベンチに座っているツッキーが目に入ってきた。
「ごめん、待った?」
部活後で疲れてるツッキーを待たしてしまった罪悪感から謝る私に、
ツッキーは少し申し訳なさそうな顔を浮かべる。
「いや、全然待ってないし僕こそごめん。
いきなり電話して会えるとか聞くなんて…」
そう、少し気まずそうにそして申し訳なさそうに言うツッキーに私は安堵からツッキーの隣に座り込む。
「いきなりだったから何かあったのかなって心配した」
「え、ごめん。
心配かけるつもりなかったんだけど。
…本当だ、息切らす位急いでくれたんだ」
「そりゃあ普段冷静なツッキーがいきなり会える?なんて言ってきたらびっくりして急ぐよ」
私の言葉に微かに笑うツッキー。
…全然似てないのに、
その笑顔は少しお兄ちゃんと重なった。
「本当にごめん、急に。
ちょっと聞きたい事あってさ」
「うん、何?」
「…牛島って、中学の時バレー部のマネージャーしてたの?」
!!!
まさかの言葉で私は驚きを隠せない。
「そっか」
そんな私の表情でツッキーは全て悟ったみたいだ。
「実はさ、今日部活で影山がさ…」
ツッキーは部活での影山や先輩達との話をゆっくり話してくれた。
「びっくりしたよ、牛島からそんな話聞いた事なかったし。
僕がバレー部入った後もマネージャーやってたとかそんな素振り一切なかったしさ」
「…もうやめたし、わざわざ言う事じゃないかなって」
「うん、そうだよね」
責める感じではない、
ツッキーはただ淡々とだけど優しさも含む感じで話していく。
「僕だって兄がひとりいるけど、自分の兄弟の事とか聞かれない限りは話さないしね」
…私がお兄ちゃんの事話さないのは、
完璧なお兄ちゃんと比べられるのが怖いから、だけど。
「後さ、1番聞きたかったんだけど…」
「…何?」
真っ直ぐに私をみて話すツッキーに心臓がドクリと音を立てたのが分かった。
「…何で影山は牛島の事、
名前で呼んでるの?」
「……へ?」
予想外の言葉に私は思わず間抜けな声を出してしまう。
「ぷっ、何その間抜けな顔」
あ、声だけじゃなくて顔も間抜けな顔してんだ。
「じゃなくて!」
「え?」
「そんな真剣な顔で話すから何かと思ったらそんな事!?」
「そんな事って…。
僕にとっては大事な事なんだけど」
「何で?」
「何でって……!」
そう言って顔を反らすツッキー。
訳が分からないけど、影山が私を名前で呼ぶ理由なんてひとつしかない。
「お兄ちゃんと区別するためだよ」
「……え?
それだけ?」
今度はツッキーが間抜けな声を出す。
「そうだよ。
バレーしてる同世代の人なら牛島といえば牛島若利じゃん。
部活中に私の事牛島って呼んでたらややこしいでしょ?
だから名前で呼ぶってなったの。
そしたら普段も名前で呼ぶ様になっただけ」
「何だ、そっか…」
そう呟いて、ツッキーは大きなため息を吐いた後立ち上がる。
「…ごめん、急に呼び出して訳分からない事ばかり聞いて」
私の方に向き直りそう謝ってくるツッキー。
「でも、後ひとつだけいい?」
また真っ直ぐに私をみてそう言ってきたツッキーに、
さっきとは違う音が、
胸の奥底で鳴り響いた。
いつもはラインが多いのに、珍しく電話してきたと思ったら更に珍しい急な誘い。
普段のツッキーならこんな事ない。
何かあったのかと少し不安になって私は急いで待ち合わせ場所の公園に向かう。
息を切らしながら公園に着くと、ベンチに座っているツッキーが目に入ってきた。
「ごめん、待った?」
部活後で疲れてるツッキーを待たしてしまった罪悪感から謝る私に、
ツッキーは少し申し訳なさそうな顔を浮かべる。
「いや、全然待ってないし僕こそごめん。
いきなり電話して会えるとか聞くなんて…」
そう、少し気まずそうにそして申し訳なさそうに言うツッキーに私は安堵からツッキーの隣に座り込む。
「いきなりだったから何かあったのかなって心配した」
「え、ごめん。
心配かけるつもりなかったんだけど。
…本当だ、息切らす位急いでくれたんだ」
「そりゃあ普段冷静なツッキーがいきなり会える?なんて言ってきたらびっくりして急ぐよ」
私の言葉に微かに笑うツッキー。
…全然似てないのに、
その笑顔は少しお兄ちゃんと重なった。
「本当にごめん、急に。
ちょっと聞きたい事あってさ」
「うん、何?」
「…牛島って、中学の時バレー部のマネージャーしてたの?」
!!!
まさかの言葉で私は驚きを隠せない。
「そっか」
そんな私の表情でツッキーは全て悟ったみたいだ。
「実はさ、今日部活で影山がさ…」
ツッキーは部活での影山や先輩達との話をゆっくり話してくれた。
「びっくりしたよ、牛島からそんな話聞いた事なかったし。
僕がバレー部入った後もマネージャーやってたとかそんな素振り一切なかったしさ」
「…もうやめたし、わざわざ言う事じゃないかなって」
「うん、そうだよね」
責める感じではない、
ツッキーはただ淡々とだけど優しさも含む感じで話していく。
「僕だって兄がひとりいるけど、自分の兄弟の事とか聞かれない限りは話さないしね」
…私がお兄ちゃんの事話さないのは、
完璧なお兄ちゃんと比べられるのが怖いから、だけど。
「後さ、1番聞きたかったんだけど…」
「…何?」
真っ直ぐに私をみて話すツッキーに心臓がドクリと音を立てたのが分かった。
「…何で影山は牛島の事、
名前で呼んでるの?」
「……へ?」
予想外の言葉に私は思わず間抜けな声を出してしまう。
「ぷっ、何その間抜けな顔」
あ、声だけじゃなくて顔も間抜けな顔してんだ。
「じゃなくて!」
「え?」
「そんな真剣な顔で話すから何かと思ったらそんな事!?」
「そんな事って…。
僕にとっては大事な事なんだけど」
「何で?」
「何でって……!」
そう言って顔を反らすツッキー。
訳が分からないけど、影山が私を名前で呼ぶ理由なんてひとつしかない。
「お兄ちゃんと区別するためだよ」
「……え?
それだけ?」
今度はツッキーが間抜けな声を出す。
「そうだよ。
バレーしてる同世代の人なら牛島といえば牛島若利じゃん。
部活中に私の事牛島って呼んでたらややこしいでしょ?
だから名前で呼ぶってなったの。
そしたら普段も名前で呼ぶ様になっただけ」
「何だ、そっか…」
そう呟いて、ツッキーは大きなため息を吐いた後立ち上がる。
「…ごめん、急に呼び出して訳分からない事ばかり聞いて」
私の方に向き直りそう謝ってくるツッキー。
「でも、後ひとつだけいい?」
また真っ直ぐに私をみてそう言ってきたツッキーに、
さっきとは違う音が、
胸の奥底で鳴り響いた。