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プロローグ

プロローグ

 今日は親友と何をして遊ぼうか、どうやったら彼を喜ばすことができるだろうか。いつもそんなことばかり考えて過ごしていたある日。

「お前と浩哉ってなんで仲良いのか前から疑問なんだけど」
「あー、浩哉って宿題見せてくれたり、道具貸してくれたりするし役に立つんだよな~」
「え、それだけ?」
「それだけ~! じゃないとあんな地味な奴と友達になろうと思わないじゃん」

 ふと彼が別の友達と話していたのを耳にしてしまった。ずっと仲が良いと思っていた親友。地味な俺と派手な親友。喋るのが苦手な俺をリードしてくれた明るく陽気な親友。彼の口からそんな言葉が出るなんて全く想像もしていなかった。
 もう何も手につかないほどにその日はショックを受けて泣きじゃくり、死んでしまいたいとさえ思った。けれど、そんな勇気は全くなかった。

 次の日から俺は、自分から親友を避けるようになった。自分のことを利用していただけの人間に付き合ってやる必要もないし、仲が良いと思われても嬉しいとかそういった感情は相手にはないだろうから。きっとそいつにとっては、都合の良い存在なら俺でなくても良かったんだ。そんなやつを一方的に親友と思って尽くしてきた自分を心底バカだったと軽蔑した。

 俺はもう二度と友達なんて作らないと心に誓った。そして、誰とでも友達になるような派手な人間には特に関わるのが嫌になった。そんな奴と関わるくらいなら、一生一人でも良いとさえ思った。

 その出来事は、その誓いは、今でも俺という人間に孤独こそが傷つかない防衛手段だと思わせていた。
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