ネタめも

五月の残像5

2026/04/28 08:13
所感等
 第5話をお読みいただき、ありがとうございます。

 あの日より前の「三人の家族写真」。
三十数年の時を超えて、在りし日の両親と自分が等しく並ぶ姿を目の当たりにした時、薪さんの胸の中には言葉にできないほどの懐かしさと、断ち切れない絆の温かさが押し寄せたはずです。
​ 内心では、その奇跡のような出会いに打ち震えている。
 けれど、それを真っ直ぐ口にするのはあまりにも照れくさい。そして何より、自分のために必死にその欠片を探り当て、大切に届けてくれた青木の存在が――その真っ直ぐな献身が、今の薪さんには愛おしくて仕方がなかったのだと思います。
​ だからこそ、ついぶっきらぼうに、突き放すような言葉で「今」を求めてしまう。
そんな薪さんの「素直になれない可愛さ」を描きたい回でもありました。

​「過去」に触れられ激昂する薪さんの震える肩を抱き寄せ、すべてを愛情の中に包み込んでしまう青木。
 薪さんのどんなに尖った感情も、青木というフィルターを通せば、それは「生きて愛し合いたい」という切実な願いに変換されていく……そんな、二人にしか成り立たない圧倒的な「相性の良さ」を感じていただければ嬉しいです。

​いよいよ次話、物語は最終回です。
もう少しだけお付き合いいただけたら幸せです✨

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