ネタめも

五月の残像4

2026/04/27 09:17
所感等
​ 第4話をお読みいただき、ありがとうございます。

 夕暮れのマンションで繰り広げられた、二人の静かな攻防や変化について。まずは、帰宅した青木への「探るようなキス」あれは単なる“検分”だったのでしょうか。
 自分に隠し事嘘をして出かけた青木への苛立ちも当然あったでしょう。けれど、それ以上に「待っていた」という寂しさや、無意識に求めてしまう独占欲が、あの唇に滲み出ていたのではないかな……と思いながら書いていました。

​ そして、青木の不在中に薪さんが用意していた食卓。
 青木が何か動いている傍らで、自ら進んで「出世魚」や「行事食」を買い出しに行く。スーパーの雑踏の中で、薪さんがどんな顔をしてこれらを選んでいたのかを想像すると、青木のように私も頬が緩みます🤭
​ さらに、そこで開けられた銘酒『飛露喜』。ここまでする薪さんの細かい心理は、読み手様の想像にお任せしたい部分ですが、私としては薪さんなりの「前向きな変化」の象徴として書きました。

​ 「五月五日」が大切な人の命日であることは変わらない。けれどこんな日にさえ今の自分には、自分の手を取ろうとじたばたしている、愚かで愛おしい恋人がいる。
 だったら、この日を「悲しい記憶」のままで終わらせるのではなく、未来を「新しい幸せな記憶」で上書きしてもいいんじゃないか。
​そんな静かな決意が、あの不器用で贅沢な食卓に込められているのかな…と思いつつ。次回はすこし艶めかしい方向へいきます🤭💕

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