ネタめも

夏の別荘9 舞と薪のじかん

2024/08/27 11:12
ボツネタ
 9話目はだいぶ書き換えたので、更新に時間がかかってしまいました。しかもラスト青木がギア上げるから急遽R18表記になるし💦

 青薪の子が舞だけの前パターン版の、舞と薪のじかん。好きなシーンだったので他で陽の目をみせるかもしれませんが、ひとまずこちらに閉まっておきます😌

---ボツネタ----

ソファーで新聞を読んでいる少し眠そうな薪に、上目遣いで舞が近づく。

「いっしょにお風呂はいろ?あとね、舞は今日お二階で寝るので、ベッドでこれ読んでください」

「うん……いいよ」

「やったあ!」

薪は目を真ん丸にして、満面の笑みで絵本を胸に抱きしめる舞を見つめる。
まさか舞が一人で寝るつもりだなんて知らないから、この笑顔は青木のぬくもりと引き換えに得られたのだと思っていた

 っ、無理だ、読めない、こんな話(涙なしでは)。
“これね、コーちゃんがよく読んでくれるお話なんだよ”と、明るい笑顔で手渡された本を、ぱらぱらとめくって閉じる薪。
タイトルは “100万◎生きたねこ” だ。

「コーちゃん途中でいつも泣いちゃうの。でもマキちゃんは大丈夫だよね」

「うん……たぶん」

表情をこわばらせて頷く薪に、舞がベッドで起こした背筋を伸ばして見上げてくる。

「あとね、今日はマキちゃんに、もう一つお願いがあるんだけど、いいですか?」

「いいよ、何だい?」

「ここは今日舞のお部屋にするから、マキちゃんはコーちゃんのとこ行っていいからね」

「…………えっ?」

「でね、いっぱいほめてあげて」

 二階はシングルベッドが二つだから、自分か青木がそのどちらかで寝るのだと思ってた。そのナナメ上を行く舞の申し出に、ただ唖然とするばかりだ。

 そんな薪に構わず舞のカワイイ訴えは続く。

 だってコーちゃん毎日頑張ってお仕事して、ご飯も作って、お洗濯もして。そのあと舞の宿題をみてくれたり、絵本を読んでくれるの。
朝も早く起きて、またごはんも作って、舞の髪の毛も結んでくれて……エラいんだよ?

だから、ほめてあげて?
って天使の笑顔で念を押されたって、実際はこれも無理。なのに頷かされてしまう。薪も舞には弱いのだ。そして―――

「あるとき、 ねこは 王さまの ねこでした……王さまは 戦争が じょうずで……」

って、100万回どころか一回もねこが死なないうちに、舞はあんぐりと口を開け、気持ちよさそうに眠ってしまう。
薪は拍子抜したような、安堵したような気持ちで、深い息を吐いて本を閉じた。

---ここまで---

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