つれづれ
超我流「秘密」がたり1⚠ネタバレ有
2025/02/11 09:45ドラマ語り
第三話から、ドラマを見始めました。
※原作ではここからが一話目です。
今まで原作しかみてこなかったので、動きも声も、自分のイメージの中で生きて動いてる薪さんや青木がいて、それを塗りつぶされるのが怖かったのですが。
見てみたら以外とそれはそれ、ドラマの板薪さんや中島青木くんとは、そのまま別軸で共存してくれてます。ひとまず、よかった!
ドラマはキャストがいい!表面的には原作のシーンや台詞を再現してくれている。けど根幹が違う😂
全12巻のコミックスに渡るスケールの物語を、1クールのドラマの尺に合わせようとして、いろいろ削るのは仕方ない。
でも路線を変えるのは違うかな……と少し残念でもあります。いや、そもそもの前提が残念。
特に第九について。
MRI捜査を確立し第九を設立したのは、薪さんを愛する狂気の貝沼教授で、その目的も「薪くんへのプレゼント」と私物化も甚だしい💢
原作の薪さんと鈴木の夢や信念によって作られたはずの、第九やMRI捜査の存在価値を穢されてがっかりです。
設立者は凶悪犯だわ、室長も副室長もMRI捜査を「罪が正義か」葛藤してるわで、エンブレムは立派ですが迷走してるとしか言いようがないスタート。てかこれを崩して、どう走り出すのか💧
「罪か正義か」という、室長はじめ捜査員の葛藤を描くために、絹子事件を旧体制の事件としで扱ったのが、さらなるカオスを呼んでます。
初回から、凶悪かつ不道徳な「死刑囚の脳」、イレギュラーすぎる「犬の脳」までイキナリ見せられた上に、捜査の責任者である室長が葛藤して泣き叫ぶ話に、スムーズに入り込める人は多くはない気がします。
原作にはない「過去の話」のアレンジに、わざわざ一話分の尺を使う必要性があったのか。二話目は時系列的には原作より正しい。けどこの時点でまだ混乱していた私は、この二作はどうしても観る気になれませんでした。
でも本来の初回である三話から見だしてようやくわかったよ。最初の二話は「過去に囚われた美人上司」というアレンジの布石だったんだな、と。
そもそも原作の「少年9人」エピソードは、それで読み切りでもいいくらい、しっかり完結しているはずです。
半年前(ドラマは三年前)に崩壊しかけた第九を新たなメンバーで動かしつつあった時期に、新人青木が加わる。
MRI捜査で精神がやられて殉職した親友に似ている青木は、薪室長から繰り返し異動を勧められるのにもめげず、グイグイ食い込んで懐に飛び込んで、はからずも憧れの人の脆い一面に触れてしまう。
そんな薪さんの側で鈴木が何を考え殉死に至ったのかを知りたくなった青木は、危険な脳のデータを見る。そして捜査に誰よりのめり込むあまり薪さんをヘリに拉致して、ド派手な吊り橋体験を繰り広げ――
原作ではこの一件で、二人ともそれぞれに「鈴木」に囚われて錯乱しながらも、ハラハラする局面を無事乗り越える。(読者も巻き込んでの吊り橋効果で、みんな【秘密】が好きになる仕組みかも笑)
引き続き、二人で鈴木の脳を通して「貝沼」と再度向き合い、鈴木の真実を再確認する。
ここで原作薪さんは、青木の介入により一旦過去には区切りをつけるんですよね。
でも大事な親友との過去は薪さんの大切な一部には違いない。
ラストシーンのまどろみの中で「鈴木」と口にする薪さんに「青木です。まだ第九に入ったばかりの青木です」と繰り返し言い聞かせる。そんな青木の呼びかけに、原作の薪さんはそっと目を開く。
「そろそろ起きてください。あなたに教えてもらいたいことが、まだまだたくさんあるんです」という主旨の台詞の深み。
まだ微睡んで夢うつつながら、再出発する薪さんを支え、指導を受けながら、ともに未来を歩む二人につながる……というエンド。これが原作なんです。
美しい話です✨️
ドラマではその進展を許さず、踏み込めないまま雪子さんとの相互錯覚の恋にそれていくことで【切ないバディ】の演出をするつもりでしょうか。
だから板薪さんは、中島青木を踏み込ませず、起こされても「目覚めない」まま、一話が終わったんじゃないかと推測してます。
中島鈴木の脳を介して貝沼教授の狂った劣情を一人で受け止め泣き崩れる板薪さん。
MRI捜査を狂った告白に使われ、第九を「プレゼント」された板薪さんは、「罪か正義か」もわからないまま、ただ一人で受け止めるしかなく、その場にうずくまりすすり泣いたまま……辛い😣てかスケールが感が私情がらみすぎて、うーん。
ラストで居場所を嗅ぎつけた🐶さながら中島青木が起こしにきても、三年間持ち歩いていた写真と本に顔を埋めて起きないまま。
中島青木も起こさないまま、原作と同じモノローグだけがまさしく独り言として呟かれる。
原作での薪さんと青木の出会いは鈴木の殉死から半年後。ドラマは三年後。
眠り姫はドラマの6倍近くの時間をかけてまだ眠ったまま……
そして、絹子事件未経験の中島青木は、父の日記をこのタイミングで意味なく燃やす、謎のおまけシーンからのエンドでした。
いや、いいんです。ビジュアルはとてもいい。
中島青木くん、青木そのものにみえました。
板薪さんも回を追うごとに美しさに磨きがかかっていくと評されてる。
私としては【秘密】ならではのスピード感と吸引力を手放して、原作そっくりの素敵キャラクターが演じるメロドラマに、ただただ見惚れて過ごした一時間、って感じでしょうか。
何もできない姫にされてる板薪さんも、持ち味を失った中島青木もちょっともどかしいですが、これは原作とは違う世界、と自分にいいきかせて。
別軸二次創作ドラマを、私なりに楽しんで追いかけていこうと思います。
※原作ではここからが一話目です。
今まで原作しかみてこなかったので、動きも声も、自分のイメージの中で生きて動いてる薪さんや青木がいて、それを塗りつぶされるのが怖かったのですが。
見てみたら以外とそれはそれ、ドラマの板薪さんや中島青木くんとは、そのまま別軸で共存してくれてます。ひとまず、よかった!
ドラマはキャストがいい!表面的には原作のシーンや台詞を再現してくれている。けど根幹が違う😂
全12巻のコミックスに渡るスケールの物語を、1クールのドラマの尺に合わせようとして、いろいろ削るのは仕方ない。
でも路線を変えるのは違うかな……と少し残念でもあります。いや、そもそもの前提が残念。
特に第九について。
MRI捜査を確立し第九を設立したのは、薪さんを愛する狂気の貝沼教授で、その目的も「薪くんへのプレゼント」と私物化も甚だしい💢
原作の薪さんと鈴木の夢や信念によって作られたはずの、第九やMRI捜査の存在価値を穢されてがっかりです。
設立者は凶悪犯だわ、室長も副室長もMRI捜査を「罪が正義か」葛藤してるわで、エンブレムは立派ですが迷走してるとしか言いようがないスタート。てかこれを崩して、どう走り出すのか💧
「罪か正義か」という、室長はじめ捜査員の葛藤を描くために、絹子事件を旧体制の事件としで扱ったのが、さらなるカオスを呼んでます。
初回から、凶悪かつ不道徳な「死刑囚の脳」、イレギュラーすぎる「犬の脳」までイキナリ見せられた上に、捜査の責任者である室長が葛藤して泣き叫ぶ話に、スムーズに入り込める人は多くはない気がします。
原作にはない「過去の話」のアレンジに、わざわざ一話分の尺を使う必要性があったのか。二話目は時系列的には原作より正しい。けどこの時点でまだ混乱していた私は、この二作はどうしても観る気になれませんでした。
でも本来の初回である三話から見だしてようやくわかったよ。最初の二話は「過去に囚われた美人上司」というアレンジの布石だったんだな、と。
そもそも原作の「少年9人」エピソードは、それで読み切りでもいいくらい、しっかり完結しているはずです。
半年前(ドラマは三年前)に崩壊しかけた第九を新たなメンバーで動かしつつあった時期に、新人青木が加わる。
MRI捜査で精神がやられて殉職した親友に似ている青木は、薪室長から繰り返し異動を勧められるのにもめげず、グイグイ食い込んで懐に飛び込んで、はからずも憧れの人の脆い一面に触れてしまう。
そんな薪さんの側で鈴木が何を考え殉死に至ったのかを知りたくなった青木は、危険な脳のデータを見る。そして捜査に誰よりのめり込むあまり薪さんをヘリに拉致して、ド派手な吊り橋体験を繰り広げ――
原作ではこの一件で、二人ともそれぞれに「鈴木」に囚われて錯乱しながらも、ハラハラする局面を無事乗り越える。(読者も巻き込んでの吊り橋効果で、みんな【秘密】が好きになる仕組みかも笑)
引き続き、二人で鈴木の脳を通して「貝沼」と再度向き合い、鈴木の真実を再確認する。
ここで原作薪さんは、青木の介入により一旦過去には区切りをつけるんですよね。
でも大事な親友との過去は薪さんの大切な一部には違いない。
ラストシーンのまどろみの中で「鈴木」と口にする薪さんに「青木です。まだ第九に入ったばかりの青木です」と繰り返し言い聞かせる。そんな青木の呼びかけに、原作の薪さんはそっと目を開く。
「そろそろ起きてください。あなたに教えてもらいたいことが、まだまだたくさんあるんです」という主旨の台詞の深み。
まだ微睡んで夢うつつながら、再出発する薪さんを支え、指導を受けながら、ともに未来を歩む二人につながる……というエンド。これが原作なんです。
美しい話です✨️
ドラマではその進展を許さず、踏み込めないまま雪子さんとの相互錯覚の恋にそれていくことで【切ないバディ】の演出をするつもりでしょうか。
だから板薪さんは、中島青木を踏み込ませず、起こされても「目覚めない」まま、一話が終わったんじゃないかと推測してます。
中島鈴木の脳を介して貝沼教授の狂った劣情を一人で受け止め泣き崩れる板薪さん。
MRI捜査を狂った告白に使われ、第九を「プレゼント」された板薪さんは、「罪か正義か」もわからないまま、ただ一人で受け止めるしかなく、その場にうずくまりすすり泣いたまま……辛い😣てかスケールが感が私情がらみすぎて、うーん。
ラストで居場所を嗅ぎつけた🐶さながら中島青木が起こしにきても、三年間持ち歩いていた写真と本に顔を埋めて起きないまま。
中島青木も起こさないまま、原作と同じモノローグだけがまさしく独り言として呟かれる。
原作での薪さんと青木の出会いは鈴木の殉死から半年後。ドラマは三年後。
眠り姫はドラマの6倍近くの時間をかけてまだ眠ったまま……
そして、絹子事件未経験の中島青木は、父の日記をこのタイミングで意味なく燃やす、謎のおまけシーンからのエンドでした。
いや、いいんです。ビジュアルはとてもいい。
中島青木くん、青木そのものにみえました。
板薪さんも回を追うごとに美しさに磨きがかかっていくと評されてる。
私としては【秘密】ならではのスピード感と吸引力を手放して、原作そっくりの素敵キャラクターが演じるメロドラマに、ただただ見惚れて過ごした一時間、って感じでしょうか。
何もできない姫にされてる板薪さんも、持ち味を失った中島青木もちょっともどかしいですが、これは原作とは違う世界、と自分にいいきかせて。
別軸二次創作ドラマを、私なりに楽しんで追いかけていこうと思います。
