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コンビニへ行こう!
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彼女と喧嘩したんだ…
銀髪イケメンが死んだ顔で来店してきたかと思えば、開口一番これである。人間味ありすぎて、逆に好感が持てるから不思議だ。
カゴの中には2つずつ、プリンだのチョコレートだのドーナツだのが入っている。
1つだけ…誰でも知っている超有名店のお高いマカロンが入っているのが見えた。あ、バズってるロールケーキも。おや?結婚情報誌入ってるじゃん。誰か結婚するのか?あ、お買い上げありがとうございます。
それはさておき。銀髪イケメン、本気の謝罪する気だな?意気込みは、どうやら本物だぞ。どうか気づいてあげてくれ、彼女さん。
あー…現在進行形なんですね〜(ご愁傷さまだ~)
いや、オレが…オレが悪いんだ…。冷凍庫のアイスを食べてしまって…。500円するやつだったんだ…。オレが既に1つ食べていた事をすっかり忘れてて…。今から会いに行くんだ、謝らねば…
はあ…それは…(全面的にお前が悪いが)大変ですね〜…
分かるか!?流石南野だっっ!!!
(声でか…)
じゃあ、同じアイスを買って帰るとか…?500円するアイスなら…もしかして限定の…これでは?
ーーー!!!!?
南野!!南野!?!?これだ…これだ!間違いない!!これのバニラと、ストロベリーだった!!
(発音良き〜、なんだコイツ?本当に何者?本当に日本人?疑うとキリがないから、やめておくか…)
キャラメル味と抹茶味もございますが…
な…っ!!!?流石、南野が勤めるコンビニはひと味もふた味も違うな!全種類、2つずつ買う!!
では、お会計でよろしいですか?
その後の流れ、読者の皆様に説明する必要はないですよね?
まあ、でも、一応書いておきます。
お釣りは募金箱、可愛いエコバッグ。追加で、肉まん2つ、ピザまん2つ。(ピザまん、ハマってるじゃん。流石あのセンスの良さそうな彼女チョイス)
「ありがとうございました〜」
(誠心誠意、謝れよ〜)
はー…、やはり、台風が過ぎたあとは静かだなぁ…。
客足の遠のく、この時間帯。
静かすぎる店内に、今まで銀髪イケメンがいたことが信じられない気もする。
聞こえるのは店内ラジオだけだ。
そういえば、銀髪イケメンがいたとき、馬渡松子さんの微笑みの爆弾が流れてたな。幽遊白書の主題歌だろ?流石にそのくらいの知識はあるぞ。
あんなに熱心な幽遊白書ファンなのに、歌に反応しなかった…。幽遊白書に夢中でいい意味で狂ってるのに。意外だ。
「必死、だったんだな」
くすり、思わず笑ってしまう。
自動ドアが開く。
夏の空気が、一瞬だけ店内に入ってきた。
「いらっしゃいませ〜」
いつもの時間が、
また流れようとしている。
早く、夏よ、終われ。
いい加減、暑くて、死にそうだぞ。