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にぃに、と呼ばないで-前半戦-
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「初めまして、息子の秀一です」
母の婚約者、畑中氏とその息子に初めて会った。
初顔合わせということもあり「肩肘張らない場所で」という畑中氏の意向を受け、近所のイタリアンレストランでの会食となった。
和気あいあいとした食事会で、安心、安堵しきっていたオレ。
まさかこのあと雷に打たれることになるなんて思いもかけなかった・・・。
「秀一、実はね・・・」
食事が終わり、デザートを待っていると、母さんが困った顔で言いづらそうにオレに声をかけた。
「ん?なに、母さん?」
「実は秀一君に、言わなければならないことがあるんだ」
畑中氏が口を開いた。
彼もまた言いづらそうに頭をぽりぽりとかきながらこちらを見ている。
「なんですか?二人そろって・・・。オレは大丈夫だからなんでも言ってください」
にこり、と二人が安心するよう完璧な笑顔を浮かべた。
「そうか・・・。じゃぁ・・・」
畑中氏はなにやら電話をかけ始めた。
「こっちに来なさい」と言っているのが聞こえたが誰か居るのだろうか?
畑中氏の電話の数分後、
「はじめまして、秀にぃに」
コーヒーに口をつけていたオレの背後で可愛らしい女の子の声がした。
しかし、聞き間違いだろうか。
「秀にぃに」?
「こら、姫、後ろからなんて失礼だろ」
姫・・・?
振り返るとそこには一人の少女の姿。
年は、オレよりも少し下、幽助たちと同じくらいだろうか。
「あら、ごめんなさい。ビックリさせよーと思って」
楽しそうにケラケラ笑って畑中氏と話す少女。
これは一体・・・?
「秀一君、話すのが遅くなってしまって大変申し訳ない」
この展開は、もしや・・・
「娘の、姫だ」
ふむ。
まったくもって初耳だ。
初耳過ぎてリアクションがとれない。
オレの顔はさっき作った笑顔のまま固まってしまい、しばらく硬直する、というなんとも情けない反応を強いられた。
「にぃに、と呼ばないで-前半戦-」
母の婚約者、畑中氏とその息子に初めて会った。
初顔合わせということもあり「肩肘張らない場所で」という畑中氏の意向を受け、近所のイタリアンレストランでの会食となった。
和気あいあいとした食事会で、安心、安堵しきっていたオレ。
まさかこのあと雷に打たれることになるなんて思いもかけなかった・・・。
「秀一、実はね・・・」
食事が終わり、デザートを待っていると、母さんが困った顔で言いづらそうにオレに声をかけた。
「ん?なに、母さん?」
「実は秀一君に、言わなければならないことがあるんだ」
畑中氏が口を開いた。
彼もまた言いづらそうに頭をぽりぽりとかきながらこちらを見ている。
「なんですか?二人そろって・・・。オレは大丈夫だからなんでも言ってください」
にこり、と二人が安心するよう完璧な笑顔を浮かべた。
「そうか・・・。じゃぁ・・・」
畑中氏はなにやら電話をかけ始めた。
「こっちに来なさい」と言っているのが聞こえたが誰か居るのだろうか?
畑中氏の電話の数分後、
「はじめまして、秀にぃに」
コーヒーに口をつけていたオレの背後で可愛らしい女の子の声がした。
しかし、聞き間違いだろうか。
「秀にぃに」?
「こら、姫、後ろからなんて失礼だろ」
姫・・・?
振り返るとそこには一人の少女の姿。
年は、オレよりも少し下、幽助たちと同じくらいだろうか。
「あら、ごめんなさい。ビックリさせよーと思って」
楽しそうにケラケラ笑って畑中氏と話す少女。
これは一体・・・?
「秀一君、話すのが遅くなってしまって大変申し訳ない」
この展開は、もしや・・・
「娘の、姫だ」
ふむ。
まったくもって初耳だ。
初耳過ぎてリアクションがとれない。
オレの顔はさっき作った笑顔のまま固まってしまい、しばらく硬直する、というなんとも情けない反応を強いられた。
「にぃに、と呼ばないで-前半戦-」
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