ーーーーそれに、キレイな髪だなぁ…

秀くんの髪は、女の子よりもキレイで、サラサラしていて羨ましい。

じっと髪を見つめていると

｢##NAME1##、三つ編み、出来る？｣

ーーーーん!?三つ編み!?

突然の質問に少し面食らってしまう。

｢出来るよ？なんで？｣

｢じゃあ、して？｣

にっこり笑って、秀くんはこちらに背を向けた。

つまり、私に髪を結って欲しい、ということよね？

ーーーーま、まぁそのくらいなら…この沈黙から抜け出せるならば…！

取り敢えず、言われた通り三つ編みを編み始めてみる。
三つにわけて、順番に編んで、編んで…
秀くんの少しクセのある赤毛が一本のキレイな三つ編みに変わっていく。

ーーーーしかし、まぁ…

｢キレイな髪だね…｣

思わず出てしまった声。
はっとして、片手を口にあてて塞ぐ。

｢あはは、ありがとう｣

秀くんはおかしそうにクスクスと笑っている。
なんだか気恥ずかしくなり

｢ほら、出来たよっ｣

後半は少し適当に編み、ゴムで止めた。

｢ありがとう、##NAME1##、上手だね｣

｢どう…いたしまして？｣

｢じゃあ…｣

秀くんが立ち上がり、私の後ろに座る。

｢今度は、オレの番だね｣

ーーーーはい？？