ーーー声が聞きたくて。

電波の向こう側で
君の小さな声がする。

ーーー側にいたい。

今にも消えてしまいそうな
その声に、安心するのは何故だろうか。

ーーー側にいて。

君の声。
俺だけにしか聞こえない、
君の声。

ーーー会いたい。

もっと、聞かせて。
俺だけに。
俺のためだけの言葉を、もっと。

ーーー愛してる。

不器用な君の
真っ直ぐな愛で
歪んだ俺を包んでよ。

ーーー愛してるの。

いつだって
俺を変えてしまう
君の声。

大丈夫。
君しか愛せないのは
俺も同じだから。

繋がる、電波の見えない糸。

今すぐ
会いにいくよ。

待っていて。
君を離さない。



END
☆☆☆
蔵馬くんとお電話なりよ。

月が明るい夜、
あなたからの電話を受ける蔵馬くん。
部屋の電気消えてるってイメージなんですが…
月明かりの中で電話って良くないですか？←ぇ