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学内イベントで某TV番組をパロディした企画が開催された。その名も未成年の主張in新世界中学校。
日頃の伝えたい事を皆が伝えるという素敵な企画。本家の方では愛の告白をしたり友情を確かめ合ったりと輝かしい青春の映像が送られるのだが、この学校ではそんなことはあり得ない。トップバッターがまず、職員に啖呵を切った。次の主張者が先輩相手に喧嘩を売って乱闘騒ぎになった。こんな調子でまともな主張をする人間はほぼ現れなかった。
しかし、私が今からする主張は正しく正当なものなのでちゃんと聞いてもらわないと困る。緊張を紛らわせるために大きく息を吸って吐いての深呼吸を数回繰り返し両頬をぺちんっと叩いて己を鼓舞した。
「トラファルガー・ロー君、伝えたいことがあります!」
「分かった、婚姻届けだな?」
「キャプテン、まだ何も言われてないよ」
完全にキマってる目をして下から舐めあげるように見つめてくるのは同じクラスのトラファルガー・ロー君。あまりの目つきの鋭さに足がガクガクと震えそうになるがなんとか堪えて本題を叫ぶ。
「私とロー君が付き合ってるってデマ流すのやめて下さい!」
バッ
さっきまでぶつぶつと何かを唱えていたのに私への返事は両手で☓を作るだけだった。なんでそんなに不服そうな顔するの…
「駄目ですよ、キャプテン!迷惑かけたら!」
「かけてねェ」
「デマ流すのはマズイですって…」
「デマじゃねェ」
「えっ!?おれらキャプテンとあの子が付き合ってたなんて聞いてないんですけど!?」
「隠してたからな、式には呼ぶ」
さらっとすごい嘘つかれた。
シャチ君とペンギン君はもっと強くロー君のことを止めてほしいし騙されないで。宴会芸の打ち合わせとかやられても困る…
「いや、あの付き合ってない…」
思わずチベットスナギツネのようなシワシワ顔になってしまう。
「あんまり可愛い顔するな襲うぞ」
「してない!」
「あとスカートの中が見えそうだからとっとと降りてこい」
何度もデマを流さないでほしいとお願いしたものの断固拒否されてしまい見かねた青キジ先生に「まー取り敢えずお前ら試しにデートでもすればいいんじゃないの」とか言われ強制的にデートの約束まで取り付けられてしまった。
「楽しみにしてる」
なんて微笑まれてしまえば拒否することは出来なかった。
日頃の伝えたい事を皆が伝えるという素敵な企画。本家の方では愛の告白をしたり友情を確かめ合ったりと輝かしい青春の映像が送られるのだが、この学校ではそんなことはあり得ない。トップバッターがまず、職員に啖呵を切った。次の主張者が先輩相手に喧嘩を売って乱闘騒ぎになった。こんな調子でまともな主張をする人間はほぼ現れなかった。
しかし、私が今からする主張は正しく正当なものなのでちゃんと聞いてもらわないと困る。緊張を紛らわせるために大きく息を吸って吐いての深呼吸を数回繰り返し両頬をぺちんっと叩いて己を鼓舞した。
「トラファルガー・ロー君、伝えたいことがあります!」
「分かった、婚姻届けだな?」
「キャプテン、まだ何も言われてないよ」
完全にキマってる目をして下から舐めあげるように見つめてくるのは同じクラスのトラファルガー・ロー君。あまりの目つきの鋭さに足がガクガクと震えそうになるがなんとか堪えて本題を叫ぶ。
「私とロー君が付き合ってるってデマ流すのやめて下さい!」
バッ
さっきまでぶつぶつと何かを唱えていたのに私への返事は両手で☓を作るだけだった。なんでそんなに不服そうな顔するの…
「駄目ですよ、キャプテン!迷惑かけたら!」
「かけてねェ」
「デマ流すのはマズイですって…」
「デマじゃねェ」
「えっ!?おれらキャプテンとあの子が付き合ってたなんて聞いてないんですけど!?」
「隠してたからな、式には呼ぶ」
さらっとすごい嘘つかれた。
シャチ君とペンギン君はもっと強くロー君のことを止めてほしいし騙されないで。宴会芸の打ち合わせとかやられても困る…
「いや、あの付き合ってない…」
思わずチベットスナギツネのようなシワシワ顔になってしまう。
「あんまり可愛い顔するな襲うぞ」
「してない!」
「あとスカートの中が見えそうだからとっとと降りてこい」
何度もデマを流さないでほしいとお願いしたものの断固拒否されてしまい見かねた青キジ先生に「まー取り敢えずお前ら試しにデートでもすればいいんじゃないの」とか言われ強制的にデートの約束まで取り付けられてしまった。
「楽しみにしてる」
なんて微笑まれてしまえば拒否することは出来なかった。
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