Main story
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
合宿2日目 AM 5:30
相澤「おはよう諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は、全員の強化および、それによる仮免の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かうための準備だ。心して望むように。
と言うわけで爆豪!そいつを投げてみろ。」
相澤は爆豪にボールを渡した。
爆豪「これ、体力テストの…」
相澤「前回の…入学直後の記録は705.2メートル。どんだけ伸びてるかな。」
芦戸「おおっれ成長具合かぁ!」
瀬呂「この3ヶ月、いろいろ濃かったからなぁ!1キロとか行くんじゃねぇの?」
爆豪は前に進むと、右肩をぐるぐる回した。
切島「いったれ爆豪!」
『勝己、ファイト!』
爆豪「んじゃ……よっこら……
……くたばれ!!!」
緑谷「(くたばれ…)」
爆豪「んんっ…」
相澤「709.6メートル。」
爆豪「ぬあっ!?」
瀬呂「あれ?思ったより……」
爆豪を含め、皆が驚いていた。
相澤「入学からおよそ3ヶ月。様々な経験を経て確かに君らは成長している。だがそれは、あくまでも精神面や技術面。
あとは多少の体力的な成長がメインで…個性そのものは今見た通り、そこまで成長していない。」
緑谷「ハッ」
相澤「だから今日から君らの個性を伸ばす。」
芦戸「突然個性を伸ばすって言っても、20名20通りの個性があるし、何をどう伸ばすか分かんないんだねも…」
蛙吹「具体性が欲しいわ。」
相澤「筋繊維は、酷使することに壊れ強く太くなる。個性も同じだ。使い続ければ強くなり、でなければ衰える。即ち、やるべき事は一つ。限界突破だ。」
『限界突破…?』
相澤「許容上限のある発動型は上限の底上げ、異形型、その他複合型は個性に由来する器官部位のさらなる鍛錬。
通常であれば、肉体の成長に合わせて行うが…ヴィラン連合がいつ動き出すか分からない今、時間も限られている。」
上鳴「でも、こんな人数の個性、たった6名で管理できんの?」
相澤「だから彼女らだ。」
相澤がニィっと笑うと、四人が後ろに現れた。
ラグドール「そうなの!あちきら四位一体!」
マンダレイ「煌めく眼でロックオン!!」
ラグドール「猫の手 手助けやって来る!!」
虎「どこからともなくやって来る…」
ピクシーボブ「キュートにキャットにスティンガー!!」
「「「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!フルバージョン!!」」」」
4人はポージングを決めた。
ラグドール「アチキの個性!サーチ!この目で見た人の情報100人まで丸分かり!居場所も弱点も!」
ピクシーボブ「私の土流で各々の鍛錬に見合う場所を形成!」
マンダレイ「そして私のテレパスで!一度に複数の人間へアドバイス!」
虎「そこを我が殴る蹴るの暴行よ…」
瀬呂「いろいろダメだろ…」
『ラグドール!虎さん!』
ラグドール「久しぶりだにゃん!」
なつは久々に会えて嬉しそうに言うと、ラグドールはなつに手を振った。
相澤「死ぬほどキツイがくれぐれも、死なないように。」
─────
各々に個性伸ばし訓練を行なっている中、なつは白眼で遠くまで観ながら細胞活性で髪を伸ばし、皆の治癒をしつつ虎の元で我ーズブートキャンプをしていた。
虎「さあ今だ!撃ってこい!!」
緑谷「5%デトロイトスマッシュ!!」
虎「よおし!」
虎は避けると同時に緑谷を攻撃し、木まで吹っ飛ばした。
虎「さあ今だ!なつもだ!撃ってこい!!」
『八卦…2拳!』
虎「よおし!」
虎は避けると、なつも殴り飛ばした。
虎「まだまだキレッキレじゃないか。筋繊維がちぎれてない証拠だよ。」
緑谷・月下「イ…イエッサー…」
虎「声が小さい!」
緑谷・月下「イエッサー。」
回原「ノリ怖え…」
虎「プルスウルトラだろ?しろよウルトラ。」
緑谷「イエッサー!」
『イエッサー!』
B組の増強型である宍戸と回原は顔を青くしていた。
宍戸「(あの人だけ性別もジャンルも違うんだよな…)」
緑谷は疲れて倒れた。
緑谷「うっ…ハァハァ…うおおおおっ!!!」
虎「よおし!伸ばせちぎれ!ヘボ個性を!!」
緑谷・月下「イエッサー!」
洸汰は木の影から見ていた。
─────
夕方
ピクシーボブ「さぁ!昨日言ったね、世話焼くのは今日だけって!」
ラグドール「己で食う飯くらい己で作れぇ!カレー!」
生徒達みな疲労で元気がなく、力無い「イエッサー」と言う声がパラパラと聞こえてくる。
ラグドール「アッハハハハッ!!全員全身ブッチブチ!だからって雑な猫まんまは作っちゃダメね?」
飯田「ハッ…確かに…災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環…!!
さすが雄英!無駄がない!!世界一うまいカレーを作ろう!!みんな!!」
飯田はラグドールの言葉で急に元気を取り戻し、飯田の言葉でで皆はダラダラと動き出し、なつは野菜を切っていた。
芦戸「轟!こっちにも火頂戴!」
瀬呂「爆豪、爆発で火つけれねえ?」
爆豪「つけれるわクソが!」
常闇「ええ…」
爆豪がすると、爆発で木っ端微塵になった。
八百万「皆さん、人の手を煩わせてばかりでは火の起こし方も学べませんわよ。」
耳郎「ええ…」
『ヤオモモ…その火の起こし方、間違えてる…』
八百万は創造でチャッカマンを出し、火をつけた。
轟「いや、良いよ。」
轟は火加減を調節し、炎を出した。
麗日「うわぁ!ありがとう!」
芦戸「燃えろー燃えろー!燃やし尽くせー!」
麗日「尽くしたらあかんよ?」
麗日と芦田のやり取りにフと笑うと、轟はなつの隣に立った。
轟「なつ、何かする事あるか?」
『これで一通り終わるから、鍋に移すくらいかな。』
轟「分かった。………野菜切るの、上手いな。普段料理とかすんのか?」
『お母さんの手伝いくらいかな。』
轟「そうか。…なつは良い奥さんになりそうだな。」
『っ!!?』
爆豪「あ゛あ゛!?てめえ半分野郎。話してねえで手ぇ動かせや。」
轟「ああ、悪い。」
なつが轟から発せられる言葉に動揺していると、爆豪が間に入って来た。
爆豪「つうかなつも手切ってんじゃねぇよ。止血して来いや!」
『けどまだ残って…』
爆豪「なもん止血が先だろうが!俺が終わらせといたるからさっさと絆創膏貼って来いや!」
爆豪はなつから包丁を取ると、器用に野菜を切っていく。
その後、生徒達はカレーを作り上げ、疲れた体を癒すよう皆バクバクと食事を済ませた。