Main story
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
風呂タイム
峰田「まあまあ、メシとかはね…ぶっちゃけどうでもいいんすよ。求められてんのって、そこじゃないんすよ。その辺分かってるんすよ、おいら。求められてんのは、この壁の向こうなんすよ。」
上鳴達がくつろいでいる中、峰田は壁際に立った。
緑谷「一人で何言ってんの?峰田君?」
峰田は壁に耳を当てる。
芦戸「気持ちいいねぇ!」
耳郎「温泉あるなんて最高だわ〜」
『生き返る〜………』
葉隠「なつちゃん、夕食の時眠ってたもんねぇ!」
峰田「ほら、いるんすよ!
きょうび、男女の入浴時間ずらさなちなんて事故。そう、もうこれは事故なんすよ。」
峰田の言葉に、一部の男子達は顔を赤らめた。
爆豪はだるそうに目を瞑っている。
上鳴「お前まさか〜っ」
飯田「峰田君!やめたまえ!!君のしていることは、己も女性陣もおとしめる恥ずべき行為だ!……」
峰田は涎を垂らしながら壁に耳を当てている。
峰田「やかましいんすよ。壁とは…越えるためにある!!」
モギモギで峰田は壁を登って行った。
峰田「プルスウルトラ〜〜〜〜!!(この時のため!この時のためにおいらは……)」
洸汰「ヒーロー以前に、人のあれこれから学び直せ。」
衝立の間にいた洸汰が峰田の手を叩くと峰田は落ちていく。
峰田「クソガキ〜ッ!!」
そして飯田の顔に峰田のケツがクリーンヒットし、温泉へ落ちる。
洸汰「ふんっ」
蛙吹「やっぱり峰田ちゃん最低ね!」
芦戸「ありがと洸汰くーん!うぇいうぇ〜い!へへへっ!」
声に振り返ると、女子生徒達は入浴しながら洸汰を見上げていた。
洸汰「わっ…」
男子一同「「あっ」」
洸汰「あっわあああっ………」
緑谷「危ない!」
緑谷が間一髪で洸汰をキャッチし、大急ぎでマンダレイの所へと向かった。
峰田は瀬呂のテープで拘束され、間から説教を喰らっていた。
峰田「でもよでもよー、お前らも女子達の裸気になんねえの?」
飯田「峰田くん君は…」
峰田「爆豪も轟もそうだろ!月下の身体気になるよなぁ!あの胸に透き通って柔らかそうな太も…」BOOOM!!
爆豪「勝手に想像してんじゃねぇ!!!」
爆豪は峰田に爆発をし、轟も氷結をしていた。
爆豪「ああ!?半分野郎、なんだコラ!?」
轟「…俺も、月下が想像されるのは……なんか、嫌だ。」
爆豪「ああ!?」
切島「落ち着け爆豪!」
─────
男子風呂の声は、女子風呂にまで聞こえていた。
蛙吹「爆豪ちゃんも轟ちゃんも、なつちゃんのことが好きなのね。」
『いや〜、ないない。友達として守ってくれてるんだよ、きっと。』
芦戸「クラスのトップ2から好かれるって、将来玉の輿確定じゃん。いいな〜!」
そんな事はない。そう思うも、芦戸や葉隠達から言われる事や、轟の日々の言葉や最近の爆豪の様子を思い出してなつは顔を赤らめていた。
『あ〜っ、もうのぼせてきちゃった!先上がってるね?』
なつは逃げるように足早に脱衣所へと向かい、着替えると談話室にある自販機で牛乳を飲んだ。
─────
─ 爆豪ちゃんも轟ちゃんも、なつちゃんのことが好きなのね ─
『………いやいや、ないない。』
爆豪「何がないだ?」
『勝己っ…』
先程の言葉を思い出している矢先、本人から声をかけられなつはさらに顔を赤くした。
男子達もまだ風呂にゆっくり浸かっているらしく、談話室はなつと爆豪の2人きり。静まっていた。
爆豪「質問に答えろや。」
『あっ、あのね、梅雨ちゃん達に勝己と焦凍は私の事が好きだって言われて…』
爆豪「チッ…」
『あ、あり得ない事だよね!だってこの間、家族愛って…』
顔が赤いまま、それを覚ますように顔をパタパタさせながら言うと、爆豪はその手を止めて、なつをまっすぐに見据えていた。
爆豪「俺とお前は家族じゃねえだろ。」
『え…?』
爆豪「あり得ねェ事、ねぇだろ。」
『それって…どういう…』
爆豪「俺はずっとお前の事が…」
切島「爆豪!ここに居たのか!」
爆豪が何かを言いかけた時、切島やA組生徒達が風呂から上がったようで、皆がやってきた。
爆豪はなつの手を放しており、切島と先々歩いて行ってる。
八百万「なつさん、大丈夫ですか?顔が赤いですわ。」
─ 俺はずっとお前の事が… ─
………勝己、何を言おうとしてたんだろ…けど、あんな言い方……告白?だよね…けど言われたわけじゃ無いし………
八百万「月下さん?」
2回目呼ばれた事で、なつがハッとして見ると、耳郎と八百万は心配そうになつを見ていた。
八百万「爆豪さんと何かありましたの?」
『ヤオモモ……』
耳郎「ごめん、聞こえちゃった…」
『響香ちゃん……ヤオモモ……私、もう…』
八百屋にも事情を話すと、静かに聞いてくれる。
八百万「まぁっ!なつさん、良かったですわね!」
耳郎「それ、絶対告白だよ!」
『でもね、大事なところで切島君達と行っちゃったから…どうなのか分かんなくて…』
耳郎「あ…」
八百万「なつさんは、どうなりたいんですの?」
『私は…勝己と、ずっと一緒に居たい………』
耳郎「そっか。」
八百万「私達に、何かお手伝い出来ることはありますか?何でもお手伝いしますわ。」
『ありがとう。…この林間合宿が終わったら、頑張ってみる…まずは、これを乗り切らなくちゃね。』
なつは決心し、3人で部屋へと戻って行った。