Story of episode 77.5
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翌日。
爆豪は早くに目を覚ましていた。
爆豪「…(なつが戻ってくる前に寝ちまってたんか…)」
爆豪はなつの寝てる姿をみて、ガツンと何かに打たれる思いがした。
なつはスクウェアネックの首元にフレアスリーブの袖口のネグリジェを着ている。
枕を抱き枕のようにして寝ており、もう少しで下着が見えそうなところにまでスカートが捲れている。
パット付きなのか、下着を外しているなつの胸が柔らかそうに強調していた。
ネグリジェのせいでなつの体のラインを綺麗に魅せるなんとも言えない姿に、爆豪はサイド唾を飲んだ。
『ん…ふぅ……かつ……き……』
爆豪「っ!!」
なつの寝言に、爆豪の自身は熱を持っていくのが分かった。
『わたしの………ポテチ………』
爆豪「チッ…なんつー夢見てやがんだ…」
逆サイドを見ると切島はまだ爆睡している。
爆豪はなつに布団をかけると、大きくなった自信を落ち着かせる為シャワーに入った。
─────
昼間
A組生徒が皆揃っていることを知り、なつ達はおつかれ様会を兼ねた焼肉をしていた。
芦戸「なつ〜、爆豪とどうなの?」
『へっ?どうって言われても……何もないよ?ただの幼馴染だし。』
葉隠「でもでも〜っ、同室だって言ってたじゃん!」
芦戸「同室で何も展開ないなんてあり得ないよねぇ〜」
『いやっ、勝己と切島君と“3人で”同室だよ?』
蛙吹「爆豪ちゃん、意外と奥手なのね。」
『梅雨ちゃんまで!?』
ヒーロー科と言っても女子高生。色恋の話は盛り上がらないはずがない。
なつは耳郎と八百万の所に逃げ込んだ。
『はぁ…』
耳郎「どしたの?なんか疲れてんじゃん。」
『最近しまえなくなってきちゃって…』
八百万「爆豪さんの事ですか?」
『うん…』
八百万「ですけど、爆豪さんはなつさんの事、大切に思われていると思いますよ?」
耳郎「そうそう。隠す必要もないんじゃない?」
八百万がなつを横抱きにする爆豪を思い出して言うと、爆豪の気持ちを知っている耳郎は頷いた。
『それは、幼馴染だからで…多分勝己はそれ以上の感情、私には抱いてくれないと思うんだよね…』
耳郎「そんな事もないと思うけど。」
『ドレスの事も、何も言ってもらえなかったし…』
八百万「なつさん…」
『頑張ったのになぁ…』
耳郎「…」
切島「月下ー!この肉、爆豪に頼まれてんだ。代わりに持って行ってくれね?」
落ち込んでいるなつに、何で声をかけるか耳郎が悩んでいると、切島が声をかけてきた。
『けど、勝己は切島君に…』
切島「俺、まだ焼かねえといけねえんだ。だから頼む!」
『それなら、分かった。』
切島「頑張れよ。」
切島の言葉に頷くと、なつは爆豪の元に歩いて行った。
耳郎「切島、アンタなんか知ってんの?」
切島「ん?何がだ?」
耳郎「え、知ってて言ったんじゃないの?」
切島「?昨日アイツと約束したんだ。爆豪にドレス可愛かったって言わせようぜって。」
─可愛いって言って欲しかったな…─と言っていたなつを切島は覚えており、その協力をしにきていたのだ。
耳郎「あの子達、早くくっつけばいいのに。」
耳郎はなつの背中を見て優しく呟いた。
─────
『勝己。お肉焼けてるよ。』
爆豪「んあ?…あんがとよ。」
少し離れた所に座っている爆豪になつは行き、隣に座った。
『美味しいね。』
爆豪「ああ。」
しばらく沈黙が続く。
『昨日は、ありがとう…』
爆豪「別に何もしてねえ。」
『それでも、ありがとう。』
爆豪「………」
『…………』
二人して沈黙が続いていると、遠くから「なつー!火傷しちゃったー!」と芦戸の声が聞こえて席を立つ。
『大丈夫?すぐ行くね!
……勝己、じゃあ私行くね…』
爆豪「……ドレス。綺麗だった…」
『え…?』
爆豪「……」
立ち上がり爆豪に聞き返すも、爆豪は肉を食べていてもう目も合わない。
なつは耳に聞こえたその言葉に頬を赤らめ、皆の輪の中へと戻って行った。
end
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