Story of episode 77.5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆豪は、爆破で轟のところに飛んでいった。
爆豪「てめえこの半分野郎!!」
轟「爆豪。」
爆豪の登場に、司会者は驚いている。
爆豪「いきなり出てきて、俺すげえアピールかコラ!!」
轟「なつ達も来てんのか。」
爆豪「無視すんなァ!!!大体なんでてめえがここにいんだよ!?」
轟「招待受けた親父の代理で。」
司会者「あの…次の方が待って……」
爆豪「うっせー!次は俺だァ!!」
司会者「ヒィッ…」
そこは飯田が走ってきた。
飯田「みんな!止めるんだ!!雄英の恥部が世間にさらされてしまうぞ!!」
切島「お…おう!」
緑谷「う、うん!」
切島と緑谷もステージにジャンプして降り立ち、女子四人は恥ずかしそうにしている。
緑谷「かっちゃん落ち着いて!」
飯田「これ以上恥を晒すのは…やめたまえ!」
爆豪「誰が恥だ!」
切島「ここは悟ろうぜ、爆豪!」
爆豪「だぁーっ!何だてめえら!!!」
メリッサが笑っていると、余計に恥ずかしそうにしていた。
メリッサ「あっ、ごめんなさい!雄英高って、楽しそうだなと思って…」
八百万「少なくとも退屈はしてないですわね…」
麗日「確かに…」
『勝己…恥ずかしい……』
画面には、切島にとめられて、「離せ燃やすぞ!!」と叫んでいる爆豪が映っていた。
─────
その後、またチャレンジし出した爆豪を他所に、なつはメリッサ達と行動を共にしていた。
アナウンス「本日は18時で閉園になります。ご来園ありがとうございました。」
上鳴「ハァ…」
峰田「プレオープンでこの忙しさって事は、明日からどうなっちまうんだ一体……」
上鳴「やめろ、考えたくない…!」
『峰田君、上鳴君!2人がいるってホントだったんだね!お疲れ様!』
上鳴「月下も来てたんだなぁ。女子からのお疲れ様って…何でこうも…!癒される……」
飯田「労働よくがんばったな!」
飯田は、二人にチケットを見せた。
峰田「あ?なにこれ?」
八百万「レセプションパーティーへの招待状ですわ。」
2人は喜びで震えた。
峰田「パーティ?」
上鳴「俺らに?」
耳郎「メリッサさんが用意してくれたの。」
麗日「せめて今日ぐらいはって!」
メリッサは笑って「余ってたから、良かったら使って?」というと上鳴と峰田は涙を溜めた。
峰田「上鳴……」
上鳴「峰田……」
2人「俺たちの労働は報われた〜っ!!」
飯田「パーティーにはプロヒーローたちも多数参加すると聞いている!雄英の名に恥じないためにも!正装に着替え、団体行動でパーティーに出席しよう!
18時30分にセントラルタワーの7番ロビーに集合!時間厳守だ!!」
『勝己と切島君には私から言っておくね!』
飯田「ああ、頼む!では、轟君には俺からメールしておく!!解散!!」
飯田は言い終わると、ダッシュで走っていった。
緑谷「飯田君、フルスロットル!」
麗日「またあとでねー!」
緑谷「うん!」
皆は別れ、なつはホテルへと戻った。
───────────────
ホテルに戻ると、爆豪がベッドに寝転んでいた。
『レセプションパーティ、団体行動で行こうって飯田君が言ってたよ。18:30にセントラルタワーの7階ロビーだって。』
切島「おう!了解!」
爆豪「…」
『じゃあ、シャワー浴びてくるね。覗かないでね?』
切島「バッ…!」
爆豪「誰が覗くかァ!!」
なつはクスッと笑うと、シャワーを浴び、脱衣所で支度をしていた。
爆豪「誰が、パーティーなんぞに行くか。知らねー奴のスピーチ聞いて、いちいち拍手なんかしてられっか。バカバカしい。」
切島「豪華な飯が食い放題らしいぜ!」
爆豪「そもそも俺は正装なんて持ってきてねェ。」
切島「だと思って…」
爆豪「ん?」
爆豪がそちらを見ると、切島は二つスーツを持っていた。
切島「おめえの分も、持ってきた!」
爆豪「用意周到すぎるだろ、このクソ髪!!」
2人はスーツに着替えた。
─────
2人が着替え終わり数分後、やっと脱衣所が開いた。
爆豪「なつ、てめェどんだけ待たせ……」
『ごめんね、普段着慣れてないから手こずっちゃった!勝己も切島君も清掃姿超カッコいいね!似合ってる!!』
爆豪「ケッ…」
切島「サンキュー!月下も、スッゲェ似合ってんな!」
『嬉しい。ありがとう。』
爆豪「っ…」
オレンジ色でスリット入りのマーメイドドレス、普段おろしている髪はハーフアップに。少し頬を赤くして微笑むなつは軽く化粧をしており、大人びていた。
〝ドレス服イメージ→77.5話【映画沿い】〜2人の英雄〜〟
『勝己、どうかな?』
爆豪「ああ!?知らねーよ!さっさと行くぞ!」
爆豪に意見を求めるも、ズカズカと先を歩く。
なつか「やっぱ似合ってなかったのかな
…」と落ち込んでいると、切島は爽やかな笑みを見せていた。
切島「アイツ、照れてるだけだと思うぜ。」
『そうかな…可愛いって言って欲しかったな…』
切島「よし!なら、言わせてやろうぜ!」
『うんっ、そうだね!絶対言ってもらう!!』
なつと切島は2人で誓いを立てると、部屋を出て行った。
──────────
セントラルタワーまで着くも、なつ達は目的地が見当たらず、通路をあるいていた。
爆豪「おい、本当にこの道であってんのか?」
切島「多分そうだと思うけど…」
爆豪「多分だ!?」
切島「いやぁ、実は携帯部屋に忘れてきちゃってさ。」
『私も…脱衣所かなぁ…』
爆豪「ハァ!?」
なつと切島は苦笑いしていた。
『けどさぁ、こう言う建物ってどこ歩いてるか分かんなくなるよね〜。』
切島「分かる、地図とか有れば良いんだけどなぁ。」
『ホントそれ〜!』
爆豪「ケッ。バカかよ…あ、バカか。」
『ちょっと、勝己勉強会の時から私と切島君の事バカだと思ってるでしょ。』
爆豪「思ってるんじゃなくて、事実だろうが。」
『仮にも雄英合格してるんだし、勝己が賢すぎるんだって!ねぇ?』
なつが言うと、切島はまた苦笑いをしている。
慣れないヒールを履き、踵の痛みを誤魔化すためなつは話し続けた。
『まぁ、とりあえずレセプション会場まで行けばみんなに会えるだろうし、そこ行ってみよう。』
切島「そうだな、会場だったら上の方だろうな、行こうぜ!」
3人上の階へと歩き出した。
─────
80階。
扉が空いていたので入ってみると、中は植物園のようになっていた。
『…なんか、植物園みたいだね。』
ヴィラン「見つけたぞ!クソガキども!!」
エレベーターから降りてきた2人になつが声をかけられると、爆豪がなつの前に立った。
爆豪「ああ!?今何つった、てめえ。」
『勝己…』
切島はヤベェ!という顔をしており、逆に喧嘩を売っている爆豪とヴィランを交互に見ている。
ヴィラン「お前らここで何をしてる?」
爆豪「そんなの俺が聞きてえ…」
切島「ここは俺に任せろ!なっ?」
『う、うん!私たちに任せてっ。』
喧嘩腰な爆豪が歩き出すと、なつと切島はそれを止め、前に出た。
爆豪は切島をじっと見て立ち止まる。
切島「あの…俺ら道に迷ってしまって、レセプション会場ってどこに行けば…」
『ずっと迷ってたんですよ…もう、パーティ始まっちゃってますよね?』
2人は困ったような笑顔を向けて2人に近寄る。
ヴィラン「見え透いたウソついてんじゃねえぞ!!」
爆豪「個性を…」
緑谷「切島君!なつちゃん!」
ヴィランは個性を発動させて攻撃を仕掛けた。
なつと切島は急な攻撃に驚き手が出ず、事態を収集する間際に氷結が壁となり切島を守った。
爆豪「ハッ…この個性は……」
切島「轟!?」
轟「ハァ…」
『焦凍!』
氷は破壊されていく。
轟は「チッ…」と舌打ちをすると、右手を床につけ、緑谷達のいる床に氷結を集中させた。
轟「俺たちで時間を稼ぐ。上に行く道を探せ!」
緑谷「轟君!!」
飯田「君は!?」
轟「いいから行け!!」
八百万「轟さん!」
轟「ここを片付けたらすぐに追いかける!」
八百万「はい!」
氷結で皆を上に上げていると、まだ状況を理解できていない切島は、驚いた表情をしていた。
切島「みんなもここに…?どう言う事だよ、轟!」
『何かあったの?』
爆豪もあまり事態を理解していない。
氷結で上った生徒達を見ていた。
轟「放送聞いてないのか?」
切島「は?」
轟「このタワーがヴィランに占拠された。」
切島「ええっ!?」
爆豪「んだと!?」
『うそっ…!?』
轟「詳しい説明は後だ。今はヴィランを。」
ヴィランは片手で氷結を砕いて来る。
4人は警戒体制に入った。
爆豪「何だあの個性!」
轟「油断すんなよ。」
爆豪「うっせえ!わーっとるわ!!」
ヴィラン「ガキどもが…つけあがってんじゃねぇぞ!!」
背の低いヴィランは変身し、紫色のハルクのような姿になる。
轟はまた氷結を繰り出すが、一瞬で氷が砕かれ、4人はそれを避けた。
爆豪「死ねぇ!」
「うぉっ…!!」
爆豪は爆破で軌道修正をし、ハルクのようなヴィランの背後から爆発を繰り出す。
だが、爆豪が着地した背後の爆煙の中から無傷のヴィランが殴りかかってくる。
爆豪「!!」
切島「爆豪!!ぐっ…ぐあっ……!!」
切島は爆豪を押し除け、自らがカバーするも力負けをして吹き飛ばれて壁にぶつかった。
『切島君!』
爆豪「切島!」
轟「避けろ!」
その言葉に爆豪はなつを抱えて素早く爆破でジャンプする。
突風を吹き起こしたヴィランの風を間一髪で避けれた。
爆豪「なつ!切島の手当てしてこい!」
『でもっ…』
爆豪「足痛えんだろ!今のお前は足手纏いなんだよ!』
『っ…』
なつはヒールのせいで靴擦れを起こしている。爆豪はそれに気づいていた。
轟「コイツらは俺らだけで十分だ。」
『っ……。分かった。』
なつが切島の元に向かうと、轟はそのヴィランに氷結で攻撃する。が、それも難なく崩され、轟と爆豪は背中を合わせた。
爆豪の前にはハルクのようなヴィラン。轟の前には長身のヴィランが構えている。
轟「チッ…」
ヴィラン「お前ら、ただのガキじゃねえな。」
ヴィラン「何者だ!?」
爆豪「答えるか。このクソヴィランが。」
轟「名乗るほどの者じゃねえ。」