Main story II
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緑谷は爆豪を抱えて走っている。
爆豪「てめっ…放せ…!!」
緑谷「いいから!!」
爆豪「放せっつってんだろ……がっ!」
爆豪は緑谷をなぐり、2人は倒れた。
なつは細胞活性で髪を伸ばし、二人を拘束し、髪から爆豪と緑谷は治療されていた。
爆豪「チッ…なんだこれ」
緑谷「っ…」
『二人とも、良い加減にしろよ!何!?今するべき喧嘩なの!?いつまで仲悪いままなの!?頭冷やせよ!!』
いつも2人が揉めると緑谷の見方をするなつが、初めて二人に怒鳴り散らしている。
爆豪と緑谷が少し冷静を取り戻し、なつを見ると、怒りで震えながら、ハァ、ハァ…と息を荒げていた。
『出久君はオールマイトを崇拝しすぎて、逃げる事しか頭にない…バカじゃない!!?三人で協力したら、戦って逃げる事はできるじゃない!!……勝己に“怒鳴らないで”なんて言ってたけど、先に声を荒げてたのは出久君でしょ!!?』
緑谷「!!!……だって、僕にはオールマイトに勝つ算段も、逃げ切れる算段もとても思いつかないんだ…!」
爆豪「ああ!?」
『勝己も!!諦める前に、私や出久君を使うくらいしろよ!!こんな時に仲が悪いからなんて、いつまで子供のままで居るつもりなの!?
負けていいなんて勝己が言わないでよ…!!!
“一番すげぇヒーローは、最後に必ず勝つんだぜ!”って言ってたじゃない!!勝己から諦めるなんて言葉、聞きたくないよ……!!』
爆豪「…!!」
なつは悔しくなり、涙を流す。
爆豪「うわああああっ!!」
緑谷「わっ」
BOOM!!
爆豪は爆発でなつの拘束を破ると、緑谷の右の壁を殴った。
緑谷「……かっちゃん……」
爆豪「二度は言わねえぞ、クソナード……なつも聞けェ!」
爆豪はその体制のまま、静かに話す。
爆豪「あのバカみてえなスピード相手じゃ、どう逃げ隠れしても戦闘は避けられねぇ…」
緑谷「でもっ、戦いになんてならないよ。オールマイト相手に…」
爆豪「てめぇ黙ってろ!ぶっ殺すぞ!」
緑谷「ぐっ…」
爆豪「半端な威力じゃびくともしねえのは…さっきの連打で分かった。」
緑谷「あっ…」
爆豪「じゃあ…ゼロ距離で最大威力だ!!ダメージ与えつつ距離を取る。唯一の手段…!なつは、白眼で後方支援。戦いを避けろ!」
『っ…!』
…また私は…守られて…
爆豪「てめぇを守りたくて言ってんじゃねぇ。いざという時に俺らを守れんのなつ、お前なんだよ。それだけは忘れんな。」
なつの気持ちを知ってか知らずか、爆豪が言うと、なつは涙を拭き立ち上がった。
─────
オールマイトは街を走っている。
オールマイト「(緑谷少年と月下少女ははどこだ?姿をくらませたということは、脱出ゲートに向かっているのかな?)」
その時、路地裏から爆豪は爆破で出て来た。
爆豪「どこ見てんだァ!!!?」
オールマイト「背後だったか…(白眼で、進路を知られていたか…回復もされている!やっぱり、月下少女の個性はやはり厄介。)」
爆豪は目に涙を溜めている。
爆豪「(ムカつくんだよ…!)」
爆豪は右手をオールマイトの顔面にかざし爆破をし後ろに下がる。
爆豪「(誰が……てめぇなんかと…てめえなんかと!!!)デク!!」
爆豪が叫ぶとオールマイトの後ろに爆豪の籠手を右手につけた緑谷が現れた。
同時に爆豪は爆発で高くジャンプをする。
オールマイト「(なるほどぉ!)」
爆豪「撃てぇ!!!!」
緑谷「ごめんなさい!オールマイト!!」
緑谷はピンをぬいた。
緑谷「うっ…がっ…!!肩が…!!」
緑谷も爆風で後ろに飛んだ。
緑谷「かっちゃん…こんなの使ってたのか……!」
爆豪「走れアホがぁ!!」
緑谷「あっ、うん!」
爆豪は空を飛び、緑谷はフルカウルで走って先にいるなつの後を追う。
─ 負けた方がマシだなんて…勝己が言うなよ!!─
爆豪「くっ……」
オールマイト「痛……やられたな…逃げと戦闘の折衷案…即席にしちゃ、良いじゃないか…。(街への被害も私が既に破壊した軌道の上に重ねたことで軽減している。初の戦闘訓練時に指摘したっけな…)」
オールマイトは咳き込みながら立ち上がった。
オールマイト「(そうさ…2人とも本来ならクレバーな男たち…なのに、互いのこととなると途端に破綻してしまう。
羨望、嫌悪、追走……畏怖、拒否、自尊心
月下少女も、性別の違いから二人の関係から思いを言えなくなっている。固辞、躊躇、謙遜
……話を聞く限り、お互い様々な想いが積もり重なったまま……どう接していけば良いのか分からなくなってるんだろう。)」
オールマイトはまた咳き込み、血を吐いた。
オールマイト「(すぐに解消できるものでもあるまいが………きっとこの協力が、いつか将来…必ず大いなる一歩となるはずだ…!さてと…)先生、頑張っちゃうぞ!!」
オールマイトはまた走り出した。