Main story II
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『パフェまだ食べてなかったのに〜っ!!』
爆豪「てめーらがデクの話なんかするからだ!! つーか全部クソデクのせいだ!!!」
切島「落ち着け、爆豪!!」
友人達は、「じゃ、じゃあまたなー!」とあわてて去っていった。
『もう、勉強どうするのよ!?図書館もダメ、ファミレスもダメ!!』
爆豪「あ゛あ゛!?」
『パフェ食べたかったのに…!!』
爆豪「パフェだぁ!?」
『パフェ………』
なつはよっぽどパフェを食べたかったのか、目に涙を溜めて爆豪を睨んでいる。
爆豪はギョッとしてなつを見ていた。
切島「あ、あのな月下。パフェはまた今度…」
爆豪「作ってやるから黙れや!!」
切島「爆豪!?」
『ほんと…?じゃあ家行こっ!』
なつは急に嬉しそうに言う。
爆豪はズカズカと歩き、なつと切島はその後ろを歩いた。
────────
ついた先はなつの家。
母親は光己とランチをしているので、家には誰にもいなかった。
切島「お、お邪魔します!」
『どうぞ〜。切島君、部屋案内するね?』
爆豪「リビングで良いだろ別に。」
切島が初めての女子の家に緊張していると、慣れたように先に手を洗いに行っていた爆豪が戻ってきた。
爆豪「まずは手、洗ってこいや。」
『こっちだよ。』
切島「え?ああ、サンキュー。」
切島は案内されるがまま、手を洗いリビングの椅子に座る。
なつは切島の隣に教材を出し、座った。
切島「あれっ、爆豪は?」
『勝己なら、今パフェ作ってくれてるよ?」
切島「いや、でも良いのか?キッチン…」
爆豪「許可取ったに決まってんだろ。バカか!…あ、バカか。」
『パフェっ!!』
店に売ってそうなクオリティのチョコバナナパフェを爆豪はなつに渡す。
なつは嬉しそうに写真をパシャパシャ撮ると、美味しそうに食べ始めた。
『おいひぃっ…幸せ〜…』
爆豪「さっさと食えや。勉強すんだろ。」
『うん!……あ。切島君も、食べる?』
爆豪「あ?」
自分だけ食べている事に申し訳なく思い、なつはチョコソースのかかったアイスの部分をスプーンで掬い、切島に差し出すと切島は顔を真っ赤にして首を横に振った。
切島「おっ、俺はいらねえ!!」
『そう?美味しいのに。はい、勝己。あーん』
爆豪「…。甘ぇ…お前よくそんなモン食えんな。」
『美味しいじゃん!』
切島「かっ…」
間接キス!?切島はそう思い、2人を見るが普段の光景のようで、2人は全く照れていたりはしていなかった。
爆豪は以前更衣室でなつの事が好きだと発言している。それなのに同様のない爆豪に切島は涙を呑んだ。
なつがパフェを食べている間も、爆豪は急かす事なく優しい表情でなつを見ている。
なつが完食し、機嫌も治った所でまた勉強会は再開された。
爆豪「だから!ここをバーッと計算してから、こっちをガーッて計算すりゃいいんだよ。」
『ほうほう…じゃあ、ここは…こう?」
爆豪「おう。」
切島「月下、分かったのか?」
『うん、二次関数を平行移動させた場合でも、この係数は変化しないでしょ?だから、この係数のこれを使って…この式に当てはめると、こうなって………こうなるって事!だよね、勝己?』
爆豪「だからさっきからそう言ってんだろうが。」
切島「なるほどな!」
なつは爆豪の教え方で、どんどん理解を進めていく。爆豪がトイレに立ち、少し休憩を挟んだ時、切島は疑問だった事を聞くこととした。
切島「爆豪って、漢らしい説明の仕方すんだろ?月下、分かるのすげえな。」
『そうかな?昔からあんな感じだよ?凄くわかりやすくて、数学苦手だけど勝己の説明ならスッと入ってくるんだよね。』
そう言うなつはとても嬉しそうで、二人の信頼関係などが溢れ出ており、切島は男らしくにっこりと笑った。