Main story II

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授業参観も終わり、期末試験まであと1週間となっていた。


相澤「よし、授業はここまでにする。期末テストまで残すところ1週間だが、お前らちゃんと勉強してるだろうな?
当然知ってるだろうが、テストは筆記だけでなく演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ。以上だ。」

相澤は教室を出ていった。

芦戸上鳴「全く勉強してなーい!!」

芦戸「あっハッハッハッ!!!」(中間20位)
上鳴「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねぇ〜っ!!」(中間21位)

上鳴は頭を抱えていた。

常闇「確かに、行事続きではあったが…」(中間15位)
砂藤「中間は、まぁ…入学したてで範囲狭いし、特に苦労なかったんだけどな…」(中間13位)

口田(中間12位)は頷いている。

砂藤「行事が重なったのもあるけど、やっぱ期末は中間と違って範…」
峰田「演習試験もあるのがつれえとこだよなぁ!」(中間9位)

峰田は余裕で肘をついていた。

上鳴芦戸「ちゅ、中間9位!?」
芦戸「あんたは同族だと思ってたのに〜ッ!」
上鳴「お前みたいな奴は馬鹿で初めて愛嬌が出るんだろうがぁ…どこに需要あんだよ!」

峰田「世界。かな?」

峰田はドヤ顔で答えると。

緑谷「芦戸さん上鳴君!が…頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ねっ!」(中間4位)
飯田「うむ!俺もクラス委員長として、皆の奮起を期待している!」(中間2位)
轟「普通に授業受けてりゃ、赤点は出ねえだろ。」(中間5位)

上位組の轟に言われ、上鳴は目に涙を浮かべた。

上鳴「言葉には気をつけろ!!」


八百万「お二人とも、座学なら私、お力添え出来るかもしれません。」(中間1位)
上鳴芦戸「ヤオモモ!!!」

八百万は、その後どよーんとさせた。

八百万「演習のほうはからっきしでしょうけど…」

轟「ん?」

耳郎「お二人じゃないけど、うちもいいかな?二次関数ちょっと応用躓いちゃってて…」(中間7位)
八百万「え?」

瀬呂「悪い!俺も!八百万、古文分かる?」(中間18位)
八百万「えっ…?」

尾白「俺もいいかなぁ、いくつか分からない部分あってさ。」(中間8位)
「「「お願い!」」」
八百万「ハッ皆さん…いいですとも!」

三人に迫られ、八百万は嬉しそうに立ち上がった。

「「「やったぁ!」」」

八百万「では、週末にでも私の家でお勉強会を催しましょう!」
芦戸「マジでー!?ヤオモモんち超楽しみー!」

八百万「ああっそうなるとまず、お母様に報告して講堂を開けていただかないと…!」
耳郎上鳴「!!?(講堂…?)」

八百万「皆さんお紅茶はどこかご贔屓がありましてっ?」

八百万は目をキラキラさせながら嬉しそうに言った。

尾白瀬呂「!!?(お紅茶…?)」
八百万「我が家はいつもハロッズかウェッジウッドなので、ご希望がありましたら用意しますわ!勿論!勉強のことも任せてください!必ずお力になってみせますわ!」

一同は八百万が嬉しそうに話すのを見て、ポカポカしていた。

上鳴「ナチュラルに、生まれの違いをたたきつけられたけどぉ…」
耳郎「なんかプリプリしてんの超可愛いからどうでもいいやぁ…」
上鳴「なんだっけぇ?いろはすぅ?…でいいよぉ?」

八百万「ハロッズですねっ!」

八百万達が騒いでいる中、切島は爆豪の席でそれを見ていた。
切島「この人徳の差よ。」(中間16位)
爆豪「俺もあるわ!てめえ教え殺したろか!!」(中間3位)
切島「わぁ、頼む!」
『勝己!私もお願い!』(中間10位)

青山は席でのんびりとしていた。

青山「ウフッ、みんな慌てちゃって、今更ジタバタしても始まらないのに。」(中間19位)
障子「お前は少しジタバタした方が良いんじゃないか?」(中間11位)
青山「それが何かな?…何かな?」


─────

ランチラッシュのメシ処

なつ・切島・爆豪は勉強会の話をするため、一緒にランチしていた。

切島「つーか、月下が爆豪に教わるって意外だなぁ。ホラ、八百万と仲良いじゃん?」
『ああ、私は昔から勝己に分からないところ聞いてたから、勝己の教え方が合ってるんだよね。』
切島「へぇ…意外だな。」
爆豪「意外じゃねェワ!!なつも!中間、俺が教えてやったのに順位低すぎんだよ!!もっと勉強しろや!」
『そうだよね、今回はもっと点あげないと。』

爆豪が怒鳴っているのに、なつはヘラヘラと笑っていた。

『そうそう、次の休日、どこで勉強会する?」』
切島「俺んちでも良いぜ!」
爆豪「ハァ!!?有り得ねえ!」
『うーん、じゃあ私の家?』
切島「えっ、月下の…」
爆豪「黙れ有り得ねえ!」

爆豪が言うと、なつは頬を膨らました。

『え、けどいつも私の家じゃない。』
切島「え、爆豪オメェ…」
爆豪「うっせー!とにかくなつんちは無しだ!図書館とかで良いだろ!」
『勝己静かに教えれるのー?』
爆豪「できるわ!」

爆豪の言葉により、なつたちは約束を取り付けた。


─────


1教室に戻ると、緑谷たちの情報により、演習試験は入試の時の対ロボ対決だと言うことが判明しており、芦戸と上鳴は大喜びしていた。

芦戸上鳴「やったぁー!」
上鳴「んだよロボなら楽ちんだぜぇ!」
芦戸「ホントホント!」

障子「お前らは対人だと個性の調整、大変そうだからなぁ。」

上鳴「ああ!ロボならぶっぱで楽勝だー!」
芦戸「私は溶かして楽勝だー!」

2人は両手をあげて喜んでいる。

瀬呂「あとは八百万に勉強教えて貰えば、期末はクリアだ!」
芦戸上鳴「これで林間合宿バッチリだー!」

爆豪「人でもロボでもブッ飛ばすのは同じだろ。何が楽ちんだアホが。」

爆豪が言うと、上鳴は爆豪に指差す。

上鳴「アホとは何だアホとは!」
爆豪「うっせぇな!調整なんか勝手に出来るもんだろ!!アホだろ!」

爆豪が言うと上鳴と芦戸は「ぐっ…」と怯んだ。

爆豪「なぁ!?デク。」
緑谷「あっ…」
爆豪「個性の使い方…ちょっと分かってきたか知らねえけどよ………テメェはつくづく俺の神経逆撫でするなァ。」
『ちょっと…』

なつの静止も無視し、爆豪が緑谷を睨むと、麗日はこっそり芦戸と上鳴の近くに寄った。

麗日「あれかぁ…前のデク君、爆豪君みたいな動きになってた…」
芦戸「ああ…確かに……」

爆豪「体育祭みてえな半端な結果は要らねぇ。次の期末なら、個人成績で否が応にも優劣がつく。」
『勝己、止めなってば…』

爆豪は緑谷を指さした。

爆豪「完膚なきまでに差ァつけて、てめえぶち殺してやる!」
緑谷「んっ…」
爆豪「轟!てめえもな!!?」
轟「…」

爆豪はそう言うと、教室を出ていき帰っていった。

『もう…なんであんな噛み付くかなぁ?一緒に帰ろって言ってたのに。』
切島「久々にガチな爆豪だ。」
常闇「焦燥?あるいは憎悪…?」

教室の角で、相澤は何やらメモを取っていた。

相澤「(爆豪……思った以上にこじれてんな…)」


─────

あのあと、なつもすぐに教室を出、靴箱に行くと爆豪が待っていた。

『勝己、やっぱここで待ってると思った。』
爆豪「…るせぇ…」

2人は会話もないまま隣を歩く。

『…色々あって流れてたけどさ、この間話してた遊園地、林間合宿終わったら行こうよ。』
爆豪「…ああ。」
『あら、やけに素直……』
爆豪「うっせー!約束しただろうが!」
『!!…うんっ!』

なつは嬉しそうに微笑んだ。


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