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プロヒーローへの職場体験が終了しなつたちはいつものように学校へ通っていた。



のだが………



相澤「いきなりだが、本日のヒーロー実習に、勇学園ヒーロー科の4名が特別に参加する事になった。」


「「「のっけから新キャラクター!!!」」」


相澤の隣には二人の男子生徒と二人の女子生徒が立っている。


峰田「眼鏡女子だぜー!!」
緑谷「(峰田君興奮しすぎ…)」

峰田はよろこび、泣きながら涎を垂らしている。
上鳴は、携帯を持って眼鏡女子に近づいた。


上鳴「彼女彼女っ!LINE教えて…どわっ!」
耳郎「他校にバカを晒すな。」

ゆっくりと近寄った耳郎な音波でやられ、切島と瀬呂は笑っていた。




相澤「んんっ………!!」

相澤は目を見開いて個性を発動させている。
すると一気に教室が静まった。


相澤「自己紹介を。」

相澤が言うと、眼鏡女子は一歩前に出た。

赤外可視子「は…はい。実習に参加させていただく、勇学園ヒーロー科、赤外可視子です。フフッ」

ニコッと笑うと、生徒(特に峰田)から「おー!」と声援があがった。


多弾打弾「同じく、多弾打弾です。よろしくお願いします。」

多弾打弾は汗を拭きながら言い、生徒(峰田以外)から「おおー!」と声援が上がる。



藤見「藤見。」
生徒一同「おっおお………」
『(うわぁ…勝己とタイプ似てる………)』

藤見は爆豪にメンチ着ると、爆豪は顎をついたまま「ん?」と反応した。



相澤「ん?もう一人居るはずだが…」

赤外の後ろに隠れていた万偶数が顔を出すと、蛙吹が反応した。

蛙吹「ケロッ」
万偶数「あっ!」
蛙吹「ケロー!」
万偶数「ああ………!!梅雨ちゃん!」
蛙吹「羽生子ちゃん!!」

二人はハグをした。

麗日「梅雨ちゃんの友達?」
緑谷「何だろう……すごくハラハラするぞ………ネーチャー的に……」


藤見「万偶数!雄英のやつなんかと仲良くしてんじゃねぇ!」
爆豪「おい!今何つった!?二流以下のクソ学生が!」

藤見の言葉に爆豪はくわっと怒鳴る。

緑谷「まずいよかっちゃん!」
爆豪「黙ってろクソナード!!」
『勝己!辞めなよ!!』
爆豪「なつも黙ってろ!!」

相澤「そういうお前も黙れ!」
爆豪「くっ…」

相澤の静止で爆豪が黙ると、ちょうどチャイムが鳴った。



相澤「時間だ。全員コスチュームに着替えてグラウンド・オメガに集合。飯田、勇学園の生徒たちを案内してやれ。」


爆豪と藤見は一触即発。睨み合っていた。

飯田「承知しました!」


──────────
女子更衣室

麗日「ああやっぱり!二人は同じ中学出身やったんやね!」
蛙吹「ええ。とっても仲の良いお友達だったの。」
万偶数「シャー」

万偶数と蛙吹は手をぎゅっと握り合っている。

芦戸「そ…そうなんだ……」
麗日「危険な感じは拭えないけど……」

見てからには蛇とカエル。芦戸と麗日は心配そうに見ていた。


八百万「赤外さんは、クラス委員長をしてらっしゃるのね。」
赤外「はい。でも、いろいろ大変なんです。一人問題児がいて……」
『ああ…それはこっちもだよ……』

なつ達は各問題児生徒を思い返し、苦笑いした。



──────
一方男子更衣室では、爆豪と藤見が睨み合っていた。

藤見「不良上がりみたいな奴がトップにいるとは、雄英も地に落ちたもんだ…」
爆豪「んだとォ!?この陰気野郎が!」
藤見「気にいらねぇんだよ!雄英に入ったってだけでお前みたいなのが世間に認められて、チヤホヤされてんのが!」


峰田「止めろよ…緑谷……」
緑谷「無理だよ。いつも止めてたの、なつちゃんだもん…」

峰田と緑谷はヒヤヒヤと二人を見ている。
爆豪と藤見はヒートアップしていた。

爆豪「喧嘩売ってんなら言い値で買ってやんよォ!!」
藤見「この実習で俺たちの方が優れてるって事証明してやる!」
爆豪「かかって来いやァ!!」


飯田「いい加減にしないか!爆豪君!」
多弾「ごめんなさい!藤見君は口が悪いけど、決して悪い人ではないんです…」
飯田「こちらこそ、すまない。もっとも、こちらは悪い人間じゃない……と言えないのが何とも……」

爆豪「ああ!?」

飯田の言葉にまた爆豪が乗っかる。
緑谷は心底心配していた。




─────グラウンド・オメガ─────





相澤「よし、全員集まったな。今日のヒーロー実習を担当するのは俺と、もう一人。」

相澤が言うと、お約束というようにオールマイトがジャンプしてくる。

オールマイト「私が…………スペシャルゲストのような感じで…来た!!」

藤見「オ………オールマイト!!」
赤外「本物!」
多弾「すごい迫力!」
万偶数「雄英が羨ましい!」

喜んでいる藤見たちを見て、緑谷は「フッ」と微笑んだ。

オールマイト「さて、今回の実習だが……全員参加でサバイバル訓練に挑戦してもらう!」

切島「サバイバル訓練?」
上鳴「バトルロイヤルみたいなもんか?」

そうすると、オールマイトの隣に画面が表示された。

オールマイト「状況を説明しよう!
生徒たちは4人または5人1組。全6チームに分かれ、こちらが指定した任意ポイントから訓練を始めてもらう。訓練の目的はただ一つ…………生き残る事!
他チームと連携しようが、戦おうがかまわない。とにかく!最後まで生き残ったチームの勝利となる!」

相澤「他チームとの戦闘に突入した際、この確保テープを相手に巻き付けたら、戦闘不能状態にする事ができる。雄英生ならおなじみのアイテムだ。」
オールマイト「それではチーム分けを発表するぞ!」


Aチーム 芦戸三奈・緑谷出久・蛙吹梅雨・麗日お茶子
Bチーム 八百万百・障子目蔵・切島鋭児郎・爆豪勝己・月下なつ
Cチーム 葉隠透・口田甲司・轟焦凍・尾白猿尾
Dチーム 飯田天哉・常闇踏陰・砂藤力道・瀬呂範太
Eチーム 耳郎響香・峰田実・上鳴電気・青山優雅
Fチーム 赤外可視子・多弾打弾・万偶数羽生子・藤見

相澤「全チーム指定したポイントで待機。5分後に、合図なしで訓練を開始する。」
オールマイト「みんな生き残れよ!」

「「「はい!!」」」

お茶子「頑張ろうねデク君!」
緑谷「うん!」

万偶数「負けないわよ、梅雨ちゃん!」
蛙吹「私も全力を尽くすわ!」

藤見「ほえ面かかせてやるよ!!」
爆豪「やってみろや!」

確実チームごとに散り散りに走った。


『どうする?』
爆豪「なもん、完膚なきまでに勝つに決まってんだろ。お前ら!とにかく俺について来いやァ!!」
『あっ、ちょ…勝己!!!』


爆豪はそう言うと飛び出して行った。


───


相澤「既に、訓練を開始して5分立ちます。」
オールマイト「やはり、どのチームも動かないか……相澤君、わざわざ勇学園の生徒たちが来てくれているのに、こんな地味な訓練でよかったのか?」
相澤「うちも勇学園の生徒たちも、憧れのヒーロー科に入って血気盛んな時期。こういう時だからこそ、戦いを避け、自分を律して行動することを学ばせる必要があるんですよ。」
オールマイト「確かに一理あるが……」

BOOOOOM!!!

オールマイト「そうでない生徒もいるようだ。」

オールマイトは嬉しそうに笑った。




爆豪「誰が来ようが、片っ端からぶっ潰す!」

耳郎は耳を地面に刺していた。

耳郎「爆豪の声。足音は1人分。」
峰田「1人で来てんのか!」
青山「調子乗りすぎ!」
上鳴「よっしゃ、全員でしとめっぞ!」

耳郎以外の3人は、それぞれに散った。

爆豪「ん?」

崖上からのネビルレーザーや、峰田のモギモギで攻撃をされるが、爆豪は全てそれを避けている。

爆豪「(集中攻撃?……俺が1人だと確信してやがる。………ってことは、)耳女かぁ!!!」

爆豪は地面に爆破を思いっきり打った。

耳郎「うわあああああっ!」
耳郎は耳を塞ぎ、涙を流し倒れた。


峰田「くたばれ〜っ!」
青山「頂きっ!」
爆豪「おらぁ!」

爆豪は、峰田の攻撃を爆風で青山の元へやり、耳郎を介抱している上鳴の元に青山を飛ばした。

耳郎「あああ………」
青山「メルシー」
上鳴「せめて女子にしてくれ!つうか取れねぇ!!」

峰田「爆豪のやつ…」


爆豪「呼んだか?」
峰田「うわぁっ!」

爆豪はいつのまにか峰田の背後の崖上にいた。

峰田「あ…あ…ああああ…………」

ニヤリとヴィラン顔で笑う爆豪に、Eチームは捕獲テープでぐるぐる巻きにされた。


─────

常闇「いけ、ダークシャドウ」
黒影「あいよ!」

黒影は走ってくる爆豪に向かっていく。

爆豪「相性悪いって……言っただろうが!!」
黒影「いやぁぁぁっ!」
常闇「くっ…」
飯田「任せろ」

飯田は個性で爆豪を追いかけるが、爆破で爆豪が逃げた先にはテープで罠が敷かれていた。

飯田「うわぁぁぁ!!」

なつ、八百万、切島、障子は走って爆豪を追いかけていった。


八百万「爆豪さん、先行しすぎですわ!」
『そうだよ!一人で先走らないでよ!!私の出番ないじゃない!!主人公なのに!!』
爆豪「ああ!?何言ってんだお前。」

切島「敵はどこに!?」
爆豪「終わってるよ。」

爆豪が親指でクイっと刺す先には、Dチームがいる。

八百万「1人で8人を……」
切島「味方だと頼りになりすぎだろ!」
爆豪「陰気野郎はどこにいる?」
障子「誰のことだ?」
爆豪「勇学園の奴だよ!」
『探すから待ってね!?』

なつがキツく言うと、爆豪は流石におとなしく言うことを聞いた。

『!!100メートル先の、あの崖にいるわ!!』
爆豪「行くぞ!!」

爆豪達が走っていき、距離が80mとなったとき、何かすごい音が聞こえて来た。

障子「ハッ!来る!」
『それも、沢山…!!』
切島「何が?」
八百万「あれって……ミサイル?!」
爆豪「チッ…俺が撃ち返して」
八百万「爆豪さん!待ってください!!ここは…!」

八百万はそう言うと、個性で布を出し皆はそこに隠れた。



─────

赤外「おかしいわね、生体反応が見当たらないわ……」
多弾「まさか、逃げられちゃったんじゃ…」

万偶数「いくらフラッシュバンとはいえ、これだけ広範囲に撃ったんだからそんな事は…」
赤外「この辺りで、気絶してるはずなんだけど……」

藤見「ハッ!本物のミサイル撃ち込んでやりゃよかったな。」

藤見がそう言ったとき、爆豪は八百万の作った布を退けた。

爆豪「おいコラ」
藤見「んっ」
爆豪「いちいちムカつく野郎だな。」

赤外「あの一瞬で……」
藤見「ぐ…」

赤外達は、間合いをとっている。

爆豪「覚悟はできてんだろうな?」


万偶数「私に任せて!」

爆豪が歩みを進めると、万偶数は睨みを効かせ、目を光らせると、爆豪以外の4人はバタンと倒れた。

万偶数「この隙に攻撃を!」
多弾「みて!」

爆豪はジャンプしていた。

万偶数「弛緩する前に跳躍!?」
爆豪「たった3秒程度かよ!ちっちゃい個性だなぁ!おい!」

藤見「バカにすんな…!」

爆豪は殴りにかかった。

爆豪「ぶっ潰す!」
藤見「舐めんな!」
赤外「無茶はダメよ!」

赤外が叫ぶも時既に遅し。
殴ると見せかけ、爆豪の顔面にピンクの煙を放出した。


八百万「これは…?」
『っ…!!何これ!?」
赤外「藤見のバカ〜っ!」

その場にいる皆が口を塞ぐ。
Dチームの所にも煙は立ちこめる。

瀬呂「何だ?こりゃ。」
飯田「いかん!吸ってはダメだ!」

そして、Eチームの所にも煙がもくもくと移動していく。

耳郎「ピンクのガス?」
峰田「…エロくない?!」


麗日「あっ…何だろう?あれ…」
蛙吹「分からないけど…近づかない方がいいわ。」
緑谷「安全な場所へ行こう!」


崖の上に登っている緑谷達は、轟達に合流した。


緑谷「あっ、轟君!」
轟「緑谷!今は争ってる場合じゃねぇ!」
緑谷「うっ、うん…」
轟「あのガス、何だか分かるか?」
緑谷「多分、勇学園の人の個性だと思うけど…効果までは……あっ!」
麗日「あっ、どうしたの?デク君」
緑谷「誰か、来る…!」
蛙吹「ガスから逃げて来たのかしら……」

麗日「おーい!こっちー!こっ……ち……あ……あれ………?」


『ああ………』


麗日「ヒッ」
緑谷「ゾ…」
「「「「ゾンビだぁぁ!!!!」」」」

一同が驚いているのを、陰で見ていた藤見は笑っていた。

藤見「フハハハッ……!!」

藤見露召呂、個性ゾンビウイルス!周囲にウイルスを撒き散らし、感染させる!感染すると、どんな攻撃でもダメージを受けない!さらに、凶暴化して攻撃力まで増す!“ああ………”って言う。
つうかこれ、ヒーローが使う個性か?危険すぎるだろ!


障子は頭を木に何度もぶつけ、爆豪は爆破を繰り返している。
なつはドーピングで木を殴り倒していた。

蛙吹「羽生子ちゃん……」
麗日「みんなどうして……」
緑谷「あのガスを吸ったせいだ……完全にゾンビになっちゃってる……」

上鳴はウェイをしており、瀬呂は自分のテープで自分を巻き付け、八百万はマトリョーシカを大量に出し、飯田は木に向かって何度も突撃し、頭を打ちつけている。

藤見「フフッハハハハハっ…どうだ俺の個性は!!雄英なんぞ大したこと……」

そう喋る藤見の後ろには爆豪がぬうっと現れた。

爆豪「ガブ」
藤見「オーマイガー!」
爆豪「かっちゃん……ゾンビになってもしつこい……」
蛙吹「ケロ」

噛まれた藤見は、ゾンビ化した。

緑谷「え…映画と同じだ……噛まれたらゾンビになるんだ……」
轟「使った本人があれじゃ、個性を解く方法も聞き出せないな。だったら…」

轟はゾンビ達を凍らせた。

芦戸「やったぁ!」

だが、皆自力で氷を破る。

芦戸「ヒッ」
緑谷「やっぱり、映画と同じだ…力が増してる…」
尾白「しまった!!」

尾白は切島に、葉隠は常闇に噛まれ、ゾンビになった。

芦戸「葉隠、ゾンビになってるんだよね?」
麗日「たぶん……」
轟「チッ…口田まで……」
緑谷「ゾンビになっても無口だ!」
峰田「ああ…」
緑谷「あっ」

ゾンビ峰田はゾンビ赤外の胸にくっつき、グーで何度も殴られていた。

緑谷「峰田君……なんという執念……」
芦戸「ねぇ、どうすんの!?」
緑谷「とりあえず、ここを離れよう!」
蛙吹「(羽生子ちゃん……)ケロッ!!」

蛙吹はつまづき、万偶数が狙いに来たが、立ち止まった。

蛙吹「羽生子ちゃん…ゾンビになっても、私の事を…ありがとう羽生子ちゃん!私たち、ずっとお友だ…」
青山「ガブ」

緑谷麗日「あああっ!!」
麗日「ゾンビになっても仲良しだ……」
芦戸「そんな事言ってる場合じゃないって!」
緑谷「くっ……どうすれば……」

緑谷が考えていると、「ハーッハッハッハッハ!!」とオールマイトの声が聞こえて来た。

緑谷「この声は!」
オールマイト「もう大丈夫!なぜって………?私が来た……」

オールマイトは血を吐きながら、リミットが過ぎてマッスルフォームがなくなっている。

芦戸麗日「キャアアッ!!知らない人がゾンビになってる!!!」

2人は緑谷の手を引き、轟と共に森に逃げた。

オールマイト「(しまった!ずっとマッスルフォームのままでいたから活動限界が……)あっ、いや君たち!私はゾンビなんかでは……」

後ろからはゾンビたちが迫ってくる。

オールマイト「シーット!」

砂藤ゾンビに、肩をトントン“ドンマイ”と叩かれた。

オールマイト「(仲間だと思われちゃった…!て言うか、どうしよう?これ………)」
相澤「頼みますよ、ホント。」

崖上から見ていた相澤は、呆れていた。

緑谷「轟君!」
轟「分かってる!」

轟は、洞窟の入り口に氷を張り巡らせた。

麗日「ああ…一息つける……」
芦戸「疲れた……」
轟「緑谷、あのゾンビ個性。いつまで続くと思う?」
緑谷「ガスは晴れてたから、いつかは消えると思うけど……それがいつになるのか……」

麗日「本当に危なくなったら、先生達が止めてくれるよ!」
芦戸「うんうんうん!」
緑谷「だといいけど……」

緑谷は、先程のオールマイトを見て心配していた。

麗日「デク君、ゾンビ映画の主人公達は、どんなやり方でピンチを切り抜けてきたん?」
緑谷「それが…大体、バッドエンドで……」
お茶子「ええ!?そうなん!?」
芦戸「ダメじゃん!」

その時、壁の氷がなつに殴られ、破壊されてきた。
その上から轟はまた氷を出す。

轟「来やがった………チッ…このままだと、突破されちまう……!」
緑谷「轟君!炎を出す準備をお願い!2人は少し離れてて!」
轟「強行突破か……」
緑谷「うん、これ以上後ろに下がれないなら、前に出るしかない!僕が脱出経路を作る!」
芦戸「でも、どうやって!?」
緑谷「ゾンビはダメージを受けない。氷と一緒に吹き飛ばして、その隙に脱出するしかない!(ワン・フォー・オールフルカウル!)」
轟「行くぞ、緑谷!」

轟が氷を火で溶かすと、緑谷は思いっきり氷を殴った。

『えっ!?』
飯田「何だ!何が起こったんだ!!」
青山「どういうこと〜っ!!」
上鳴「ウェーイ」
『私この物語の主人公なはずなのに〜っ!!!』

緑谷「元に戻ってる!!ご、ごめんなさーい!」
爆豪「おいクソデク!俺とやり合おうってか!!面白れぇ!」

爆豪はボコボコにした藤見を脇で抱えていた。

緑谷「ちがーう!!」
爆豪「全力でぶっ潰したらぁ!!」
緑谷「だーかーらー!!」




BOOOOOOOOOM!!






大きな爆破音が響いた。



相澤「こりゃ始末書もんだな…ハァ」

相澤は深くため息をついた。







─────夕方─────


雄英の校舎を出たところで、数人が向き合っていた。
 
赤外「皆さん、本当にすみませんでした。」
八百万「とんでもありませんわ。」
飯田「こちらこそ、申し訳ありませんでした!」
『ほら、勝己謝って!』
赤外「藤見も謝って!」

爆豪と藤見は不貞腐れている。

月下・赤外「『謝って!!」』

藤見と爆豪は、「ケッ」と不貞腐れていた。

蛙吹「羽生子ちゃん、今日は会えて嬉しかったわ。」
万偶数「私もよ、梅雨ちゃん。」
蛙吹「ゾンビになったり…」
万偶数「痛かったりしたけど…」
蛙吹「でも、楽しかったわ!」
万偶数「一緒にいられて嬉しかった!」

二人はまたハグをした。

蛙吹「羽生子ちゃん、立派なプロヒーローを目指してお互いに頑張りましょう。」
万偶数「ええ、絶対に」



一方、オールマイトは保健室にいる緑谷にケーキを持って来ていた。


オールマイト「緑谷少年、止められなくて、ごめんね?ケーキ……」
緑谷「食べられません……」

緑谷は顔から足まで全身包帯まみれになっていた。

オールマイト「ホント、ごめんね……」


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