Main story I
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ヘドロ事件から10ヶ月はあっという間
───入試当日2月26日朝6時───
なつは緊張して早く目が覚め、外を見ると爆豪がジョギングしているのを発見した。
『爆豪君!おはよ!』
なつは起きた時の服装のまま、急いで玄関を出る。
爆豪「!!そんな格好で外出んな!風邪引くぞ!」
なつの服装は、部屋着のホットパンツにキャミソール。
爆豪は自分の着ていたジャージをなつに着せた。
『へへっ、爆豪君だー!って思って寒いの忘れてたよ。』
爆豪「アホか。」
『けど、服貸してくれたから凄くあったかい。』
服の大きさ的にワンピースのような状態になっており、すっぽりと包まれていた。
『今日、頑張ろうね!絶対に受かろうね!』
爆豪「ったりめぇだ。さっさと顔洗ってこい。よだれついてんぞ。」
『えっ!ほんと!?じゃあね!また後で!』
なつはバタバタと家に戻って行った。
爆豪「…」
─────
同日8時40分
雄英高等学校入試試験会場
爆豪と歩いていると、目の前に緑谷が居た。
『出久君!』
爆豪「どけデク!」
緑谷「かっちゃん!なつちゃん!」
爆豪「俺の前に立つな殺すぞ」
『またそんな言い方…出久君、今日は頑張ろうね!』
なつが微笑むと、緑谷は顔を赤くしながらカクカクと「おっお早うがんバ張ろうねお互ががい…」と呟いた。
爆豪「…。」
そして爆豪はいつもの暴言を吐かず、歩いて行った。
『もう、何でいつも出久君に突っかかるの!?爆豪君、待ってよー!』
緑谷「(なつちゃんが僕に話しかけるから余計に逆撫でてるんだと思うけどな…)」
走っていくなつをみて、緑谷は思った。
───雄英高校ヒーロー科 試験説明会場───
マイク「受験生のリスナー!今日は俺のライヴにようこそー!エビバディセイ!ヘイ!」
しーーーーーーん
会場は緊張に包まれている。
マイク「こいつぁシヴィー!なら受験生のリスナーに、実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディー?」
しーーーーーーん
マイク「イェエエエエエエエエエイ!!!」
緑谷「ボイスヒーロー"プレゼント・マイク"だ
すごい…!ラジオ毎週聞いてるよ。感激だなぁ雄英の講師は皆プロのヒーローなんだ。」
爆豪「うるせぇ」
『出久君は相変わらず詳しいね。』
マイク「入試要項通り!リスナーはこの後!10分間の“模擬市街地演習”を行ってもらうぜ!!
持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!」
しーーーーん
月下なつの受験番号2235 試験場所 演習会場C
緑谷出久の受験番号 2234試験場所 演習会場B
爆豪勝己の受験番号 2233 試験場所 演習会場A
マイク「オーケーー!!?」
爆豪「つまり、ダチ同士で協力させねえってことか」
『ほんとだぁ…』
爆豪の言葉に、なつは2人の受験票を見た。
緑谷「…受験番号連番なのに演習会場違うね」
爆豪「見んな殺すぞ。……チッてめエを潰せねえじゃねえか」
緑谷「…」
マイク「演習場には“仮想敵”をさん三種・多数配置してあり、それぞれの“攻路難易度”に応じてポイントを設けてある!
各々なりの個性で仮想敵を行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!!
もちろん他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」
飯田「質問よろしいでしょうか!」
マイク「オーケー」
飯田「プリントには四種の敵が記載されております!誤載であれば日本最高峰たる
雄英において恥ずべき痴態!!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!
ついでにそこの縮毛の君!」
ビシッと手を挙げて、立ち上がっていたメガネの人は、緑谷を指さした。
緑谷「!?」ビクッ
飯田「先程からボソボソと…気が散る
物見遊山のつもりなら即郊、ココから去りたまえ!」
緑谷「すみません」
マイク「オーケーオーケー受験番号7111くん
ナイスなお便りサンキューな!
四種目の敵はOP!そいつは言わばお邪魔虫!
各会場に一体!所狭しと大暴れしている「ギミック」よ!
倒せないことは無いが、倒しても意味はない。リスナーには、うまく避けることをお勧めするぜ?」
飯田「有難う御座います。失礼致しました!」
「なる程…避けて通るステージギミックか」
「ゲームたいだな、こりゃ」
マイク「俺からは以上だ!!最後にリスナーへ
我が校“校訓”をプレゼントしよう!
かの英越ナポレオン=ボナパルトは言った!
[真の英雄とはの人生の不幸を乗り越えていく者]と!
更に向こうへ!!Plus Ultra !!!
それでは皆良い受難を!!」
受験生は次々と演習会場に向かう。
『頑張ろうね。絶対受かろう。』
爆豪「とーぜん。」
爆豪はなつの頭に手をポンと置くと、歩いて行った。