Main story II
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午後の授業。
ヒーロー基礎学
オールマイト「はい、私が来たー。…ってな感じでやっていくわけだけどもね?はいっ、ヒーロー基礎学ね。」
生徒たちは、運動場γの門前にいた。
オールマイト「久しぶりだ少年少女!元気か!
さて、今回のヒーロー基礎学だが…職場体験直後って事で…遊びの要素を含めた救助訓練レースを行う事にする。」
飯田「救助訓練なら、USJでやるべきではないのですか?」
オールマイト「あそこは災害時の訓練になるからなぁ。私はなんて言ったかな?
そう!レース!ここは運動場γ!複雑に入り組んだ迷路のような、密集工業地帯!
5人または6人を4組に分かれて、1組ずつ訓練を行う。私がどこかで救難信号を出したら、街外れから一斉スタート!誰が一番に私を助けに来てくれるかの競争だぁ!
もちろん、建物の被害は最小限になっ?」
オールマイトは爆豪を指さし、瀬呂はニヤニヤ笑っていた。
爆豪「指差すなよ…」
『勝己、初回の授業すごかったしね。』
爆豪「うっせえ。」
オールマイト「じゃあ!初めの組は位置について!」
初めの組は、緑谷・尾白・飯田・瀬呂・芦戸・月下。
この5人は配置についた。
上鳴「飯田、まだ完治してないんだろ?見学すりゃ良いのに!」
切島「クラスでも機動力いい奴が固まったなぁ。」
八百万は正座で、その隣に耳郎は片膝ついて画面を見ている。
八百万「う〜ん…強いて言うなら緑谷さんが干不利かしら…」
耳郎「確かに。ぶっちゃけアイツの評価って、まだ定まんないんだよねぇ。」
八百万「何か成すたび、大怪我してますからね。」
右から、切島・上鳴があぐらをかいて座っており、峰田はその隣に立ち爆豪は少し後ろに立っている。
切島「トップ予想な!俺、瀬呂が一位!」
上鳴「あは…う〜ん。でも、尾白もあるぜ?」
峰田「オイラは芦戸!か月下!あいつら運動神経すっげえぞ!」
爆豪「デクが最下位!」
麗日は胡座を組んで座っており、蛙吹はベタ座りしている。
麗日「ケガのハンデはあっても、飯田君な気がするなぁ…」
蛙吹「ケロ」
蛙吹は頷いた。
オールマイト「それでは行くぞ!スタート!」
その音で、開始のサイレンが鳴り同時にセロはテープで建物の上を伝っていく。
なつは二つの個性を使い、ビル上へとジャンプした。
切島「ほら見ろ!こんなごちゃついたトコは、上行くのが定石ぃ!!」
口田、障子、常闇は並んで立っていた。
障子「となると…滞空性能の高い瀬呂が有利か。」
瀬呂「ちょーっと今回、俺にうってつけすぎる〜!?」
その時、瀬呂となつの間を緑谷が飛んでいく。
緑谷「うってつけすぎる!修行に!!」
「「「おおっ!」」」
峰田田切島「うおおっ……緑谷ぁ!!」」
上鳴「何だ!?その動き!」
瀬呂「嘘だろォ!?」
『出久君!!?(あの動き………勝己みたい………)』
麗日「凄いぴょんぴょん…なつちゃんもデク君も…何かまるで…」
爆豪「(俺の動き…!!?俺が職場体験でバカみてえな時間過ごしてる間に、また…また……!!)」
爆豪は歯を食いしばった。
芦戸「緑谷!?跳んでんの!?」
尾白「骨折克服かよ!」
緑谷「(落ち着け…行ける落ち着け!常に5%!常に緊張と冷静を保って…)」
高くジャンプした緑谷は、次の足場から滑り落ちた。
緑谷「えっ?」
『出久君!?』
オールマイト「ファニーッシュ!!ありがとう!そしておめでとう!」
オールマイトは、“助けてくれてありがとう”と書いてあるタスキを瀬呂渡し、それをかけた。
瀬呂「あざーっす!」
『悔しいっ!あと少しだったのにぃっ!』
芦戸「きぃっ…悔しい!」
飯田「緑谷君、大丈夫か?」
緑谷はうつ伏せにバテていた。
オールマイト「一番は瀬呂少年だったが、みんな入学時より個性の使い方に幅が出てきたぞ!この調子で期末テストへ向け、準備を始めてくれ!」
「「「「はい!」」」」
オールマイト「1組目退治!次の組!位置について!」
そう言い、皆は先に降りていく。
オールマイトは緑谷に声をかけた。
『出久君、足打ったよね。治すね?』
緑谷「ありがとう。」
オールマイト「驚いたぜ。見違えたよ。」
緑谷「あっ…」
オールマイトは腰下で親指を立てていた。
オールマイト「この授業が終わったら、私の元へ来なさい。」
緑谷「あっ…はい。」
オールマイト「月下少女もね。」
『え?あっ…はい。』
オールマイト「君に話さなければならない時が来た。私と、ワン・フォー・オールについて。」
オールマイトはそう言うと、また次の救助場所へと向かった。
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