Main story I
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職場体験はあっという間に終わり、登校当日。
『勝己ー!行くよー?』
爆豪「うっせえ!!先行ってろ!!」
爆豪の家では「クソガァ!!!」という怒鳴り声と「朝っぱらから煩い!!」という怒鳴り声が響いていた。
そして数分後。
爆豪「先行ってろつったろーがァ!!!」
『勝…己…?その頭どうしたの…?イメチェン…?』
爆豪「違え!んな訳ねェだろ!バカかてめえ!!」
爆豪の頭は8:2にぴっちり分かれている。
いつもとは違う髪型に、なつは手を伸ばした。
『なんか………』
爆豪「あ?」
『可愛いっ!!』
爆豪「可愛くねえ!触んな!!」
『えっ、もうちょっと』
初めは避けていた爆豪だが、あまりにも嬉しそうに自分を頭を触るなつを見て、爆豪は少しの間大人しくした。
──雄英高校1年A組──
爆豪となつが教室に入ると同時に切島の瀬呂は泣き笑った。
切島瀬呂「ハハハッ!!!マジか、マジか爆豪!!」
爆豪「笑うなァ!!!」
『ええっ!?可愛いじゃん!』
切島瀬呂「か、可愛い!!!アハハハッ!それはねーぜ!」
二人は大爆笑していて、爆豪は怒りで震えていた。
爆豪「癖ついちまって洗っても直んねえんだ…おい笑うな、ぶっ殺すぞ!」
瀬呂「やってみろよ8:2坊や!!」
切島「アハハハハッ!!!」
爆豪「んだと!!コラァ!!?」BOMB!!
爆豪が怒鳴ると髪が元に戻る。2人はさらに笑った。
瀬呂切島「もどったー!」
二人はさらに笑い出し、爆豪に首根っこを掴まれている。
なつはそれを見て笑うと、自席へと戻った。
女子生徒たちは変化の多いものもおり、上鳴は感心していた。
上鳴「たった一週間で変化すげえなぁ…」
峰田「変化?違うぜ上鳴。」
峰田はそういうと、ガクガクと震えている。
峰田「女ってのはもともと…悪魔のような本性を隠し持ってんのさぁ……」
上鳴「Mt.レディのとこで何見た!?」
上鳴は手を掴み、峰田の震えを止めた。
上鳴「俺は割とちやほやされて楽しかったけどな…まぁ、一番変化というか大変だったのは、お前ら3人だな。」
上鳴が言う先には、緑谷飯田轟がいた。
瀬呂「そうそう!ヒーロー殺し!」
切島「命あって何よりだぜ、マジでさ。」
瀬呂と切島は、爆豪に首根っこを掴まれながら話す。
八百万も心配そうに口を開いた。
八百万「心配しましたわ…」
『そうだよ。出久君位置情報だけだったんだもの…』
そして、砂藤尾白障子葉隠も轟の席に集まった。
砂藤「エンデヴァーが助けてくれたんだってな!」
葉隠「凄いねぇ、さすがナンバー2ヒーロー!」
轟「……。そうだな…助けられた。」
緑谷「うん。」
2人は面構のことを思い出す。
尾白「俺、ニュースとか見たけどさ、ヒーロー殺しヴィラン連合ともつながってたんだろ?もしあんな恐ろしいやつがUSJ来てたらと思うと、ゾッとするよ…」
上鳴「でもさぁ…確かに怖えけどさぁ尾白、動画見た?」
尾白「動画って、ヒーロー殺しの?」
上鳴「そう。あれ見ると…一本気っつか、執念っつうか、カッコよくね?……とか思っちゃわね?」
緑谷「上鳴君!」
緑谷の声に、上鳴は飯田を見た。
上鳴「えっ?あっいっ…悪い!」
飯田「いや、いいさ。確かに信念の男ではあった。クールだと思う人がいるのも分かる。…ただやつは、信念の果てに粛清という手段を選んだ。どんな考えを持とうとも、そこだけは間違いなんだ。」
飯田は自分の腕を見た。
飯田「俺のようなものをこれ以上出さぬためにも…改めて!ヒーローへの道を俺は歩む!」
緑谷「おお!飯田君!!」
飯田「さぁ!そろそろ始業だ!全員席につきたまえ!!」
飯田はテキパキと大声をだす。
常闇「うるさい…」
耳郎「上鳴が変な話すっから…」
上鳴「なんか………すいませんでした…」
緑谷は微笑んで、飯田の背中を見た。
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