Main story I
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放課後
『勝己、帰ろ?』
なつは授業が終わると爆豪に声をかける。
爆豪は何も言わずなつと教室を出て行った。
電車に乗ってる時も、会話は全けない。
爆豪は、ずっとなつのスピードに合わせて歩いていた。
『勝己は、体験先決まった?』
爆豪「ベストジーニストOffice。」
『ナンバー4ヒーローの所から来てたんだ。すごいね。』
爆豪「なつは親父さんとこだろ。」
『うーん…一応指名は来てたんだけど、昨日から急遽保須市に出張になって、今回来ても見てもらえないって…』
爆豪「…あぁ。それで悩んでんのか。」
『うん…お茶子ちゃんがね、強くなればそれだけ可能性が広がるって言ってたんだ。だから今回は、見聞広げるのもアリなのかな?って思って……』
なつが立ち止まると、爆豪も足を止めた。
爆豪「なつが今したい事、もう分かってんじゃねえの?」
『今、したい事…』
…私は、もっと強くなりたい…多くの人を安心できるヒーローに……勝己を支えられるヒーローに…
『…うん。勝己はすごいねホント…勝己に話すと、心がスッとする…』
なつは前を見据える。
その横顔はとても綺麗で、爆豪は伸ばしかけた手をグッと握りしめた。
爆豪「なつ…」
『ん?』
爆豪「今日、半分野郎となに話してた。」
『…………………。
……………世間話?』
爆豪「(何だ今の間は……)……告られたんか。」
『ええっ?告…!?』
爆豪「…アイツと……付き合うんか。」
『いやいや、それは有り得ないよ勝己。焦凍はただの友達………』
なつが笑って言おうとし、爆豪を見ると、とても悲しそうな表情をしていた。
爆豪「……行くな。」
『え…?』
爆豪「好きだ。」
勝己が、私のことを………好き?
『えっ…』
なつが口を開くと、爆豪はBOOM!と自分の手を爆発させた。
爆豪「嘘に決まってんだろうが!バーカ!」
『…そっ、そうだよね!!す、好きって言っても家族愛だよね!私も勝己のこと、大好きだよ!』
爆豪「ったりめェだ!!」
『…じゃあまた明日ね!』
なつはそう言うと、自宅の扉を開け、入って行った。
─えっ─
爆豪「んだよ!…困ってんじゃねェ!!」
─家族愛だよね!──
爆豪「……家族じゃねェだろ…クソが…」
爆豪は呟くと、家に入って行った。