Main story I
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ミッドナイト「今年度、雄英体育祭1年の全日程が終了!それではこれより、表彰式に移ります!!」
画面には表彰式とうつり、花火が上がった。
大きな煙と共に、表彰台が下から上がってくる。
爆豪がとてつもなくもがいていた。
『え……』
峰田「うわ……」
耳郎「何あれ……」
爆豪は、手足を拘束され、マズルのようなもので口を固定されていた。
切島「起きてからずっと、暴れてんだと。しっかしまぁ、しまんねえ1位だな。」
1位の爆豪は、もがきながら2位の轟を威嚇しており、轟は俯いたまま。3位の所にいる常闇は腕を組んでそれを見ていた。
常闇「もはや悪鬼羅刹…」
爆豪は、マズルのせいで、何を言っているのかまったくもってわからない。
爆豪「ん゛ーーーー!!!!!」
ミッドナイト「3位には常闇君ともう一人.飯田君がいるんだけど、ちょっと、おうちの事情で早退になっちゃったので、ご了承くださいなッ!」
ミッドナイトは口に人差し指をつけ、ウインクをしてカメラにポージングしていた。
常闇は、それにビクッと反応してミッドナイトを見る。
常闇「メディア意識……」
蛙吹「飯田ちゃん…張り切ってたのに、残念ねぇ。」
緑谷「うん…」
ミッドナイト「それではメダル授与よ!今年メダルを贈呈するのは勿論この人!」
ミッドナイトが言うと、グラウンドの屋根上から高らかな笑い声が聞こえてきた。
オールマイト「ハーッハッハッハッハ……」
観客たちは、「オールマイトだー!」と大歓声を送っている。
オールマイト「私がメダルを持ってきた!」
ミッドナイト「我らがヒーロー!オールマイト!」
ミッドナイトとオールマイトの言葉が被り、シーンとなる。
ミッドナイトはオールマイトに軽く謝っていた。
ミッドナイト「被った」
オールマイト「くっ…」
「しっかし、今年の一年はいいなぁ!」
「No. 1ヒーローに見てもらえてんだもんなぁ!!」
観客達は、羨ましいとの声が多数挙げられている。
静まってから、ミッドナイトは口を開いた。
ミッドナイト「それではオールマイト。3位からメダルの授与を」
オールマイトは常闇の前に立ち、メダルをかける。
オールマイト「ハッハハハ…常闇少年、おめでとう。強いなぁ、君は。」
常闇「もったいないお言葉」
オールマイトは常闇にハグをした。
オールマイト「ただ、相性差を覆すには、個性に頼り切じゃダメだ。もっと地力を鍛えれば、取れる択が増すだろう。」
常闇は、3位のメダルをじっと見た。
常闇「御意」
次に、轟の首にメダルをかける。
オールマイト「轟少年、おめでとう。決勝で左側を収めてしまったのは、訳があるのかな?」
轟「緑谷戦できっかけをもらって…分からなくなってしまいました………あなたが奴を気にかけるのも、少し分かった気がします…あなたのようなヒーローになりたかった………
ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃ………ダメだと思った…清算しなけりゃならないものが、まだある。」
オールマイト「うん。顔が以前と全然違う。」
オールマイトは轟にハグをした。
オールマイト「深くは聞くまいよ。今の君なら、きっと清算できる。」
轟「はい…」
そして一位の前に立つオールマイト。
オールマイト「さて、爆豪少年!……っと…こりゃあんまりだ。」
オールマイトはマズルを外した。
オールマイト「選手宣誓の伏線回収、見事だったな。」
爆豪「オールマイト…」
オールマイト「ん?」
爆豪「こんな1番……何の価値もねえんだよ!!世間が認めても、自分が認めてなきゃ、ゴミなんだよー!」
爆豪は怒りで目が吊り上がっている。
オールマイト「(顔すげえ…)うむ。相対評価に晒され続けるこの世界で、不変の絶対評価を持ち続けられる人間は、そう多くない。」
爆豪「うううう………」
爆豪は先程よりも目が吊り上がっている。
オールマイト「(顔すげえ…)メダルは受け取っとけよ。自分の傷として、決して忘れぬよう。」
爆豪「要らねっつってんだろうが!!」
オールマイトが「まぁまぁ」と爆轟の首にかけようとするも、爆豪は顔を上にあげ、首にかけられるのを拒否した。
爆豪「だっから要らねえって…」
オールマイト「セイ」
爆豪「ああ!!」
爆豪の口に、かけられた。
爆豪は金メダルの紐の部分を口で咥えている。
オールマイト「さぁ!今回の勝者は彼らだった!しかしみなさん、この場の誰にも、ここに立つ可能性はあった!ご覧頂いた通りだ!競い!高めあい!さらに先へと登っていくその姿!」
オールマイトはwinningポーズをとり、真上に指さす。
オールマイト「時代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!てな感じで最後に一言!みなさんご唱和ください!!
せーの!」
「「「「プルスウルトラ!!!」」」
オールマイト「お疲れ様でしたー!」
「「「えええ!?そこは、プルスウルトラでしょ最後!!?」」」
オールマイト「あああ……いや……疲れたろうなと思って………」
会場はブーイングの嵐となった。