Main story I
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後、二人はA組観客席へと向かっていった。
麗日「デク君!」
蛙吹「緑谷ちゃん!手術は無事終わったのね。」
緑谷「うん、歩けるくらいには回復してもらった。」
麗日「なつちゃんも、一緒やったんや………」
『うん。治癒個性を持つ者として、出来る事ないかなって思って…』
緑谷「なつちゃんが、助かったよ。」
緑谷が言うと、麗日は少し落ち込んだ表情をした。
麗日「けど…まだ、休んでた方がいいんじゃ……」
緑谷「ちゃんと見ておきたいんだ。」
麗日「あっ…」
緑谷「ヒーローを目指す、みんなの活躍を。」
麗日「んっ…」
麗日もステージを見た。
──────────
プレゼントマイク「準決勝第1試合!お互いヒーロー家出身のエリート対決だ!!ヒーロー科、飯田天哉!!バーサス!ヒーロー科、轟焦凍!!」
飯田「(緑谷君のような打ち消しはできん………炎を使うようになったのなら、択は迫られる!!……ならば……)」
プレゼントマイク「スタート!」
スタートと同時に轟君は氷を発動する。
飯田「チッ」
それを飯田は走って避けた。
『流石飯田君………あの氷結を避けられるくらいのスピード………』
緑谷「うん、けど飯田君には騎馬戦に見せた時の、レジプロがある。轟君はきっと、その間を与えないつもりだよ…」
『成程…』
飯田は回り込み、轟の右側に行くと、また轟は氷を発動させ、飯田の行手を阻んだ。
飯田「くっ…」
プレゼントマイク「ああっ!飯田、囲まれたぁ!!」
そしてまた轟は氷を発動させる。
プレゼントマイク「轟一気に決めにきた!!」
飯田「ふっ!」
麗日「おお!立ち幅跳び!」
飯田は立ち幅跳びの容量で、轟のところまでジャンプする。
轟「くっ…」
飯田「レジプロ……バースト!!」
飯田は足の威力そのままに蹴るが、轟はそれをしゃがんで避けた。
飯田「(エンジン停止まで約10秒…!その間に!決める!!)」
もう一度、回転して蹴りを喰らわす。
轟は背中から地面に叩き落とされた。
プレゼントマイク「直撃〜っ!!」
轟「ぐふっ……」
峰田「ハッ……」
瀬呂「だいぶ重いの入ったぞ!!」
上鳴「早すぎだろ!あの蹴り!!」
轟は、地面についていた手から氷を発動させるが、飯田は轟の背中を掴み、走り出した。
飯田「(残り8秒……いける!!このまま場外へ投げ飛ば……)ハッ……」
飯田のマフラーが、轟によって凍らされた。
飯田「マフラーが詰まっ……いつの間に!?」
その時、轟は飯田の手を持ち、足からとの両方で氷を発動させた。
轟「蹴りん時……範囲攻撃ばかり見せてたから…こういう小細工は頭から抜けてたよな?」
飯田「ぐっ……ううっ……」
轟「警戒はしてたんだがレジプロ………避けられねぇな、流石に。」
ミッドナイト「飯田君行動不能!轟君の勝利!」
プレゼントマイク「轟!!炎を見せずに決勝戦進出決定だー!!!」
緑谷「飯田君……」
緑谷は、心配したように飯田を見ていた。
──────────
そして次は爆豪VS常闇。
爆豪は初っ端から個性を使い、常闇の個性“ダークシャドウ”と対していた。
プレゼントマイク「準決勝第2試合!!爆豪対常闇!!爆豪のラッシュが止まらねー!!!」
常闇「チッ…」
常闇がダークシャドウで、牽制すると、爆豪は爆破で殴った。
爆豪「うっぜえなぁ!それ!!」
黒影「ぐわっ!!」
常闇「修羅め…」
ダークシャドウは、爆豪の攻防に、涙目になっている。
プレゼントマイク「常闇はこれまで無敵に近い個性で勝ち上がってきたがー!今回は防戦一辺倒!!」
芦戸「常闇なんで!?私たちん時は超攻撃してきたのに!」
八百万「何かタネが…?」
『ダークシャドウ……黒影………ハッ
もしかすると、光が弱点なのかもしれないね。だから、攻撃に転じられないのかも……』
八百万「!!…だとしたら、相性最悪ですわ……」
緑谷「うん。だけど、バレてなければ転機はあるよ。」
『………けど、勝己なら気付きそう…戦闘にかけてのセンス、抜群だし…そういう所突くの得意だし…』
なつの言葉に緑谷は、たしかに…と頷いた。
常闇「(読みが甘かったから……ダークシャドウの闇を補充する暇がない…!!闇が尽きれば終わる!)」
爆豪「ふっ!」
爆豪は爆破でジャンプする。
常闇「(疲弊を狙うつもりが…こいつますます機敏に…!!)」
黒影「ううう!!!ごほっがあ……」
向かってきたダークシャドウを爆豪は爆発する。
常闇「つかめ!ダークシャドウ!!」
黒影「ぐへっ……」
ダークシャドウが爆豪に手を伸ばすが、爆豪は空中で回転し、それを避け、常闇の背後に回った。
プレゼントマイク「わーーおーーっ!爆豪!常闇の裏を取ったー!!!!」
爆豪は構え、ダークシャドウが爆豪に向かう。
黒影「くっ…」
爆豪「スタングレネード!!」
爆豪は、閃光弾を発し、ステージは煙幕で見えなくなった。
プレゼントマイク「おいおい、煙幕ばっかだな……どうだどうだ!?」
常闇「ダークシャドウの弱点……知っていたのか?」
爆豪「数撃って暴いたんだ。バカ。まぁ………相性が悪かったな。同情するぜ…詰みだ!」
爆豪は倒れた常闇の上に乗っており、クチバシを左手で押さえ、右手で爆発を起こし、光が途絶えないようにしている。
常闇「…。参った。」
ミッドナイト「常闇君降参!爆豪君の勝利!」
爆豪は常闇からのき、自分の右手をさすっていた。
『!!……』
プレゼントマイク「これで決勝は、轟対爆豪に決定だー!!!」
爆豪は、ステージ上から轟を睨んだ。
麗日「常闇君悔しいな……」
瀬呂「俺、常闇行くと思ったわ。」
上鳴「彼も無敵ではないと言うことか!」
上鳴は、自分の個性が優位になれると、ドヤ顔でいる。
『ヤオモモ…ちょっと私、行ってくる。』
八百万「えっ、どこに…」
なつは試合を終えた爆豪に会うべく、選手控え室1へと足を運んだ。