Main story I
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆豪「うおっ」
麗日「あっ…」
飯田「うっ」
轟は氷の壁をいくつも作り、ギリギリのところで止まった。
轟「テメェ…壊れた指で……何でそこまで………」
緑谷「震えてるよ、轟君。」
轟「ハッ!」
緑谷「個性だって身体機能の一つだ………君自身、冷気に耐えられる限度があるんだろう?」
緑谷は、ボロボロになっている右手をまた上げていく。
緑谷「……で、それって…左側の熱を使えば、解決できるもんなんじゃないのか?」
轟「くっ…」
緑谷「くっ……みんな本気でやってる………勝って………目標に近づくために………一番になるために………」
上鳴は立ち上がって前のめりで見ている。
爆豪は、真剣に見ていた。
緑谷「半分の力で勝つ?まだ僕は…君に傷1つ、つけられちゃいないぞ!」
緑谷は、右手で拳を握った。
轟「ん………」
緑谷「全力でかかってこい!!」
『(出久くん……まさか…轟君を助けようと…?)』
轟「緑谷………何のつもりだ…全力?クソ親父に金でも握らされたか?」
轟は走り出す。
轟「イラつくなぁ!」
『動きが!』
爆豪「(鈍い!…)」
爆豪勝己は、考えるように、口元に手をやった。
爆豪「(体に霜が降りてからだ………恐らく俺の威力上限と違って、ゲームのMPみてぇなもん……しょうゆ顔の時の規模が、およそ最大限か!)」
轟「(近距離なら…お前は対応できない!)」
緑谷は、轟の右足が上がったと同時に右手を引き、そのパンチが、轟の腹に直撃した。
プレゼントマイク「モロだーーー!!!」
その瞬間、轟は緑谷の左腕を凍らす。
プレゼントマイク「生々しいの入った〜〜っ!!」
「轟に、1発入れやがった!!」
「どう見ても、緑谷の方がボロボロなのに……」
「ここで攻勢に出るなんて…!!」
観客は驚き、ザワザワとどよめいている。
轟は、咳き込みながら立ち上がった。
轟「(なんで………)」
轟が個性を出すも、緑谷はそれをかわした。
『氷結も弱まってる…』
轟は、緑谷に間髪入れず近寄り個性を出すが、緑谷は即座にそれを砕く。
轟は氷の壁にぶつかり、ステージにとどまる。
緑谷「ううっ……くっ………」
轟と緑谷が何度もやり合ってる。
……威力は落ちてるけど、でき始めてる………無茶苦茶やってるんじゃない。勝つためには、これが現時点で出久君の最前………けど……
『……何でそこまでして………』
轟は、また氷を発動させた。
緑谷「(うっ…握れない………)ぐぅっ………スマッシュ!!」
緑谷は頬を使って、親指を弾いた。
轟「うう………なんで、そこまで………」
緑谷「期待に、応えたいんだ………」
轟「ハッ」
緑谷はフラフラになりながら走ってくる。
緑谷「笑って…応えられるような………カッコいい……ヒーローに………なりたいんだ!!!……だから!全力で…やってんだ………みんな!
君の境遇も、君の決心も………僕なんかに計り知れるもんじゃない……でも……全力も出さないで一番になって完全否定なんて……
ふざけるなって今は思ってる……!!
だから…僕が勝つ!」
緑谷は轟の腹を殴る。
緑谷「君を超えて!!」
轟は抵抗をせず、吹き飛ばされた。
轟「俺は………(俺はコイツを………)親父の………力を………」
緑谷「君の!力じゃないか!!!」
轟「 !! (いつの間にか忘れてしまった…)」
─血に囚われる事なんかない。なりたい自分に、なっていいんだよ?─
─ 轟君だって、そうじゃない。持っているその個性は、轟君の力だよ ─
轟の左からは、とても大きな炎が溢れ出ていた。
プレゼントマイク「こ……これは〜〜っ!!」
麗日「熱、来た………」
飯田「使った……」
『左側を…………!!』
爆豪「……」
轟「勝ちてえくせに……」
緑谷「んっ……」
轟の霜はじんわりと、溶けていく。
轟「チクショウ……敵に塩を送るなんて………どっちがふざけてるって話だ………」
緑谷「ああ……」
轟「俺だって…ヒーローに………!」
緑谷と轟は笑顔になる。
その時、一人の男の声が響いた。
エンデヴァー「焦凍ー!!!」
プレゼントマイク「ん?」
エンデヴァー「やっと己を受け入れたか!そうだ…いいぞ!ここからかお前の始まり………俺の血をもって、俺を超えていき……俺の野望をお前が果たせ!」
エンデヴァーは階段を降り、最前に来る。
プレゼントマイク「エンデヴァーさん、急に激励……か?親バカなのね。」
緑谷「すご……」
轟「なに笑ってんだよ」
緑谷「あっ…」
轟「その怪我で、この状況で、お前……イカれてるよ……どうなっても知らねぇぞ。」
轟は、炎と氷を両方出し、威力をあげていく。
緑谷は足に力をためた。
そして、セメントスとミッドナイトは止めるために個性を使う。
セメントス「ミッドナイト!!さすがに、これ以上はもう……!」
ミッドナイト「彼の身が持たない!!」
轟の氷結は、避ける緑谷を追いかける。
緑谷「(なるべく近くで……ありったけを……)」
轟は左手を構えた。
轟「緑谷……ありがとな」
セメントスが壁を5つたてるが、
轟の炎と、緑谷のワン・フォー・オールがそれにしょうとつし、水蒸気爆発を起こした。
ミッドナイト「ちょっと〜!」
峰田は飛ばされかけており、障子が足を掴んでいる。
峰田「何これ〜っ!!?」
上鳴「マジかよオイ!」
八百屋「どうなってますの!?」
『凄い……っ!!爆発……っ!!』
マイクはひっくり返っている。
プレゼントマイク「何?今の………お前のクラス、何なの?」
相澤「さんざん冷やされた空気が、瞬間的に熱され膨張したんだ。」
プレゼントマイク「それでこの爆風って……どんだけ高熱だよ!!……ったく、何も見えねぇ!
おい!この勝負はどうなってんだ!?」
ミッドナイトは、煙の中立ち上がった。
ミッドナイト「うう…あっ…」
一同「「「あっ!」」」
煙が晴れると、轟は、その場で立ち尽くし、緑谷が壁に打ち付けられており、倒れた。
ミッドナイト「み……緑谷君……場外……轟君!3回戦進出!!」
轟の左上半身は、熱によって破れていた。