Main story I
夢小説設定
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『ん………今、何試合目だろ……』
プレゼントマイク「そんじゃ次行ってみよう!次次〜っ!第7試合は個性ただ被り対決!」
外から聞こえてくる、プレゼントマイクの声により、なつは選手控え室2へ向かった。
─────
ガチャ
飯田「ハァ…」
『お疲れ様、飯田君。』
飯田「おっ、月下君起きたんだな!だが、大丈夫か!?顔色が良くないぞ!?」
なつの顔は、血色が全くなかった。
『へ?ああ……ちょっとね……緊張がね、よく寝たんだけどね……』
飯田「そうか、君の相手、あの爆豪君だもんな……」
『うん……超怖い………でもね…』
その時、扉が開く。
緑谷「なつちゃん!」
『出久君!あれ?試合見なくていいの?』
緑谷「うん、切島君とB組の人、すごい接戦なんだ。」
飯田「しかし、まぁ、さすがに爆豪君も女性相手に全力で爆発は……」
緑谷「するね。」
『うん、そうだね。』
緑谷「みんな、夢のためにここで一番になろうとしてる。かっちゃんでなくても、手加減なんて考えないよ。」
爆豪は選手控え室1でストレッチをしていた。
緑谷「僕は今までずっと、なつちゃんに助けられた……だから少しでも助けになればと思って…」
緑谷はノートを見せる。
緑谷「なつちゃんの個性でかっちゃんに対抗する策、付け焼き刃だけど考えてきた!」
飯田「おおっ!やったじゃ無いか!」
『ありがとう、出久君…でも、いい。』
緑谷「えっ」
なつは立ち上がり、扉に向かった。
『出久君は凄い、どんどん凄いとこ見えて来る……子供の時は、3人でずっと一緒に歩いてた………だけどね、高校に来てからは2人がどんどん先に行ってて……後ろ姿を見ることしかできなくて…とても悔しい………自分が不甲斐ない………
…いつか私のせいで2人が大怪我をするかもしれない…………」
緑谷「(なつちゃん……)」
『……私ね………守って貰うばかりじゃなくて、対等になりたいの………その為には、自分自身の力で挑戦しなくちゃいけない。
……だから、負けない。決勝で会おうね。』
振り向いたなつは、笑顔で手を震わしながら親指を立て、控え室を出ていった。
───
殴り合いの末、2人は同時に倒れた。
プレゼントマイク「個性だだかぶり組!鉄哲バーサス切島!!真っ向勝負の殴り合い!制したのは……」
ミッドナイト「両者ダウン!引き分け!引き分けの場合は回復後、簡単な勝負、腕相撲で勝敗を決めてもらいます!」
プレゼントマイク「鉄哲と切島が回復している間に、次の試合を始めるぜ!」
蛙吹「次、ある意味最も不穏な組ね……」
耳郎「ウチ…なんか見たく無いな……」
A組観客席では、不安そうな表情の者が多い中、月下と爆豪がステージに上がった。