Main story I
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
プレゼントマイク「第1回戦最後の第8試合!中学からちょっとした有名人!堅気の顔じゃねぇ!!ヒーロー科、爆豪勝己!
バーサス!!俺こっち応援したい……美少女と謳われるこの少女!付き合ってるっつー噂の真相が知りたいぜ!!!ヒーロー科、月下なつ!!」
爆豪「引くなら今引けよ。“痛え”じゃすまねぇぞ。」
『………』
なつは、キッと爆豪を見た。
プレゼントマイク「第8試合!スタート!!」
なつは速攻で走り出した。
『引くなんて選択肢ないから!白眼!』
爆豪「じゃあ死ね。」
緑谷「かっちゃんは…大抵最初に右の大振りなんだ…」
爆豪は右手を振りかざした。
『(ここだ!…ここを……ここを避けて…)』
爆豪は大きく降り、爆発を起こす。
耳郎「ヒィィッ……」
耳郎は耳を塞いでいる。
峰田「モロかよ…」
蛙吹「女の子相手に容赦ないわね、爆豪ちゃん……」
爆豪は、爆発を起こし、なつは後ろに飛ばされた。
『(ダメだ…右の大振り…分かってても反応が遅れる!上手くは行かないか……)』
爆豪「片つけてやる。」
『(落ち着け……冷静に………)』
なつは爆煙の中、上着を脱ぎ、投げる。
爆豪「なめんじゃねえ!!…あっ」
爆豪が抑え込んだのは、なつのジャージの上着。
なつは背後にまわっていた。
プレゼントマイク「おおっ!上着をはわせたのか!ようとっさにできたな!!」
『今!!ここ!!』
なつが後ろから狙うも、爆豪はまた爆発で防ぐ。
瀬呂「見てから動いてる!?」
上鳴「あの反応速度なら、爆煙はもう関係ねえな。」
瀬呂「近距離攻撃の月下の個性、爆豪の反射神経にはちょっと分が悪いぞ…!」
なつはまた爆豪に低姿勢で走っていく。
爆豪「おっせぇ!」
『ぐっ……』
爆豪はなつが近寄らないよう、爆発をあびせた。
飯田緑谷「うっああ………」
そしてまた、爆煙の中からなつは低姿勢で走っていった。
『オラアアアッ……』
それもまた爆発で防がれる。
蛙吹「なつちゃん………!」
耳郎「うち見てらんない」
耳郎は顔を覆った。
峰田「爆豪まさか……あいつそっち系の………」
峰田の言葉も皆はなつの心配で聞いてなかった。
『まだまだぁっ!』
爆豪「はぁっ」
その後も何度もなつは仕掛け、爆豪に返り討ちにあう。
プレゼントマイク「月下……休むことなく突撃を続けるが……これは……」
緑谷「なつちゃん………」
プロヒーロー「さっきの変わり身がつうじなくて、やけ起こしてる…」
物間「ハァ、アホだねあいつ…」
プロヒーロー「なぁ、止めなくていいのか?」
プロヒーロー「だいぶクソだぞ!」
観客たちはざわめいている。
『ハァハァハァ……うっ』
またなつは爆豪にかかっていき、爆豪は爆風を起こす。
プロヒーロー「見てらんねぇ………おい!それでもヒーロー志望かよ!?そんだけ実力差あるなら、早く場外にでも放り出せよ!」
爆豪に、その声は聞こえているが、それを無視して麗日に爆発を繰り出す。
プロヒーロー「女の子いたぶって、遊んでんじゃねぇ!」
プロヒーロー「そうだそうだー!」
そしめ爆豪は一部のプロヒーローたちからブーイングをくらった。
プレゼントマイク「一部からブーイングが……しかし…正直俺もそう思…」
言いかける前に、相澤から肘で顔を殴られた。
プレゼントマイク「ブフッわぁ、肘?何スーン!?」
相澤「今遊んでるっつったのプロか!?何年目だ!?」
プレゼントマイク「あ?」
相澤の言葉で、ブーイングは一瞬にして収まった。
相澤「シラフで言ってんなら、もう見る意味ねえから帰れ!!…帰って……転職サイトでも見てろ!!」
緑谷「相澤先生……」
相澤「爆豪は、ここまで上がってきた相手の力を認めてるから、警戒してんだろ!本気で勝とうとしてるからこそ!手加減も油断もできねえんだろうが!!」
物間「爆豪の距離ならともかく……客席にいながら気づかずブーイングしたプロは、恥ずかしいねぇ……。
低姿勢での突進で爆豪の打点を下にさせ続け………彼女はフィールドを作っていた……。」
爆豪「うう…(まだだ……まだ、こいつ……死んでねえ……)」
『そろそろ………かな………』
爆豪「なっ……」
『………ずっと地面に爆発ぶつけてたよね……どうして?』
爆豪「あ?」
『私を極力傷つけないようにかも、だけど……おかげでステージは整った………』
爆豪の周りは、凹みが出ており、人が2人分入れるくらいになっていた。
なつはドーピングをして、一気にその中に入る。
『一掌!!!』
なつはドーピングを指先に集中させ、大包を突いた。
爆豪「チッ…てめぇ、汗を…」
『ニ掌!!(………屋翳…ここを狙えば……完全にかっちゃんの汗は止められる……!)』
爆豪「させるかよ!!」
『くっ…!!』
爆豪は、攻撃してくるなつの手首を掴むとそのまま地面に叩きつけ、顔面に手をやった。
爆豪「…まだ、やるか?」
『っ…!!』
爆豪「……」
なつは足に力を溜め、爆豪を蹴り飛ばした。
『なんで……』
爆豪「あ?」
『どうして今、爆発を起こさなかったの…?』
なつはフラフラになりながら、立ち上がる。
プレゼントマイク「月下ー!!!危機一髪の状況を何とか乗り切れた!!!」
A組観客席では、皆がなつを心配していた。
麗日「なつちゃんっ……!危なかった…ヒヤヒヤするよ……」
飯田「…爆豪君、一瞬怯んだように見えたが………」
緑谷「かっちゃん、昔、なつちゃんの顔に誤って怪我を負わせたことがあるんだ………だから……」
瀬呂「あいつ………」
ステージ上では、なつは今にも倒れそうになっている。
『さっきからずっと、私に直接攻撃してないよね?どうして?』
爆豪「あ゛?」
『……私は………』
爆豪「……』
『……背中を追うだけじゃ……嫌なの……』
爆豪「!!」
爆豪は、昔怪我させて泣かせていた頃と、今のなつと重ねていた。
『……肩を、並べたい………!!』
爆豪「フッ……いいぜ、こっからが本番だ!なつ!!」
爆豪はなつに走っていった。
『(ダメだ……折角、………)』
爆豪「あっ……」
なつは走り出そうとしたが、フラッと倒れた。
爆豪は立ち止まる。
プレゼントマイク「月下ダウン!!」
『(んのっ……体……言うこと……きかない………)』
八百万「なつさん………」
耳郎「キャパとっくに超えて……」
なつは這いつくばって、爆豪に向かおうとする。
『(私も………私も……まだ………くっ………ヒーローに……なって…………)』
なつは意識を飛ばした。
ミッドナイトは、なつに手をやる。
『ぐ……まだ……まだ………やれ………r……』
ミッドナイト「月下さん行動不能。2回戦進出爆豪!」
会場は、拍手と歓声が沸いた。
ミッドナイト「リカバリーガールの元へ。」
ミッドナイトがハンソーロボに言うと、爆豪は先になつをかかえる。
爆豪「待て、俺が連れて行く。」
ミッドナイト「ヒャ〜っ!!青いわぁ〜〜っ!」
爆豪は、なつを横抱きにすると、会場を後にする。
プレゼントマイク「え!?ええええ!!!??爆豪!!そんなキャラだったかぁぁぁああ!!?お姫様抱っこぉおおお!!!?」
相澤「ほっといてやれよ。」
相澤は呆れていた。