Main story I
夢小説設定
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公園では子供達がボール遊びをしていた。
緑谷「かっちゃんすごーい!」
爆豪「こんなの簡単じゃん!」
『私もやりたい!!』
リフティングをやめた少年に、少女はワクワクと声をかけた。
勝己「女がそんな簡単にできるかよ!」
少女は「やってみなきゃ分かんないよ!」といい、リフティングを始めると、1回でボールが落ちた。
『難しい…こんなこと出来るなんて、かっちゃん、流石だね!』
爆豪「あ、当たり前だろ!」
少し顔を赤くする金髪の少年に、大人しそうな少年が手を出した。
緑谷「僕もやってみたいな!」
爆豪「出久に出来るわけねぇだろ?」
そう言う少年から少女はボールを取り上げた。
『かっちゃん!決めつけはダメだよ!はい、出久くん!』
緑谷「ありがとうなつちゃん!」
ボールを渡されてチャレンジするが、少年はできずにこけてしまう。
緑谷「わぁっ」
『出久くん、大丈夫?次なら出来るよ!頑張ろうっ!』
緑谷「うん…うんっ!」
少女に励まされている少年を見て、金髪の少年は少しイラッとしている。
爆豪「出久、お前ほんと何もできねえな。いずくって、デクって読めるんだぜ」
「「「かっちゃん字ぃ読めるのー!?」」」
爆豪「読めねーの?で、デクってのは何もできねーやつの事だぜ?」
「「「へー!」」」
金髪の少年は、少女の顔色をチラッと伺う。
凄いと言ってもらえる。そう思っていたが、少女の顔は怒っていた。
『かっちゃんそんな事言ったらダメでしょ!字が読めたって、意味が分かったってそんなの何にも凄くないよ!』
爆豪「!!べっ、別になつに凄いって思われたくて言ったんじゃねぇよ!!バーカ!」
『!酷い!バカって言う方がバカなんだよ!』
爆豪「うるせーチビ!ブース!」
『!!』BOOOM!!
少年は肩を突き飛ばした際、個性を使ってしまい、少女は頬から少し血を流し、目に涙を溜めて少年を見ると、少年はギョッとした。
『もう知らない!もう次からかっちゃんに誘われても一緒に遊ばないんだから!行こ!出久くん!』
なつは出久と言われた少年の腕を引き、公園を離れた。
緑谷「なつちゃん…ごめんね…」
『?なんで出久くんが謝るの?』
緑谷「だって、僕を助けたせいでなつちゃんが傷ついちゃったから…」
ほおは確かに痛い。だけど、これ以上泣いてたら少年が悲しむと思い、「出久君のせいじゃないよ!大丈夫!」と笑った。
その後、2人は別々に家に帰った。
─────
『ただいまー!』
光己「なつちゃん!?どうしたのその怪我!?まさか勝己が!?」
『光希ちゃんこんにちは!かっちゃんなんて知らなーい!もう遊んであげないの!ママー!怪我した!なおしてー!』
なつは頬と、掌を怪我している。
細雪はまず、頬を治癒した。
傷跡は全く残っていない。
光己「あのバカ息子!女の子に手をあげるってどういう神経してんのかね!後で謝りにこさせるね、ごめんねなつちゃん。」
細雪「きっと、勝己くんもこんな酷くなるなんて思ってなかったはずよ?だから、あまり怒らないであげて。なつも、本当に勝己くんと遊べなくなっても良いの?」
『…い…いいもん…』
細雪「本当は?」
『…………やだ』
母に言われると子は素直。なつは俯いて小声で言った。
細雪「じゃあ、なつもちゃんとごめんなさい出来る?」
『うん、出来る。』
細雪「いい子ね。」
母はなつの手のひらの治療を終え、頭を撫でた。
『光己ちゃん、あとで私も一緒におうち行ってもいい?』
光己「もちろんよ!」
なつは光己と共に隣近所の爆豪家へと足を運んだ。
喧嘩したばかりでなつがソワソワしていると、光己はお茶を持ってきてニカっと笑った。
『光己ちゃん…私、嫌われちゃったかな…?』
光己「それは絶対ないと思うわ?逆に、あのバカ息子、なつちゃんに嫌われたかもって思ってるよ。好きな子をいじめたくなるとしごろだけど、こんな事してたらいい加減嫌われるのにね?」
『かっちゃん、私のことすきなの?』
なつがそう言った時、ガチャっと音がして爆豪が部屋に入ってきた。
爆豪「す、すきじゃねぇよ!何言ってんだよ!きめぇ!」
光己「こら勝己!家に帰ったらまずただいまだろうが!手洗えや!」
爆豪「うっせー!」
爆豪はそう言いながらも、ちゃんと手を洗ってくる。
なつは後を追いかけた。
爆豪「な…なんだよ………顔のこと……謝んねぇからな……」
『かっちゃん、さっきは凄くないなんて言ってごめんなさい。私はかっちゃんの事、大好きだよ?』
爆豪「し、しらねぇよ!」
『かっちゃんは、私の事きらい?…おこってる?もう遊んでくれない…?』
爆豪「嫌いじゃねぇ…おこってもねーよ!」
『よかった!』
なつはニコッと笑って抱きついた。
爆豪「な、なにすんだよ!離れろよ!」
『仲直りのぎゅーだよ!』
光己「なつちゃんが優しい子でよかったなぁ勝己!」
爆豪「みるんじゃねぇ!」
少年は顔を真っ赤にしていた。