一方、爆豪はA組生徒に囲まれていた。

砂藤「俺と組め！」
芦戸「ねぇ爆豪！私と組も？」
青山「僕でしょ？ねぇ？」
爆豪「てめぇらの個性知らねぇ！何だ！」
砂藤「ぬっ……」
芦戸「B組ならまだしも……」
砂藤「周り見てねぇんだな……」
爆豪「！！…………オイ！チビ！！」

爆豪が目にしたのは、一人で立っていたなつ。


……なんだか、久々に話すなぁ。……
『なに…？』
爆豪「組むぞ。」

爆豪は何事もなかったかのように口を開く。

『……ごめん爆豪君。もうチーム組んじゃったよ。』
……きっと、今回も私を守るためにペア組もうとしてるんだよね……私は、自分の力で上に上がりたい……
爆豪「あ゛！？誰とだァ！？」
『それは後で分かるよ。……爆豪君は私を守るためじゃなくて、自分の為にペアを選びなよ。』
爆豪「あ゛ぁ゛！？」

なつはそう言って爆豪から離れた。

芦戸「………なつ、どうしちゃったんだろ……」
青山「月下さんはダメだったでしょ！なら僕だよね？」
爆豪「うっせぇ！！！」

爆豪がイライラを募らせていると、切島は元気良くこちらに走ってきた。

切島「おい！轟のやつ、速攻チーム決めやがったぜ！爆豪！俺と組もう！」
爆豪「クソ髪…」
切島「切島だよ！覚えろ！お前の頭とそんな変わんねぇぞ！おめぇ、どうせ騎手やるだろ？そんならおめぇの爆発に耐えれる前騎馬は……誰だ！？」

切島は腕をグッと効果させて言う。

爆豪「……根性ある奴。」
切島「違うけどそう！硬化の俺さ！ぜってぇブレねぇ馬だ。」
爆豪「うっ…」
切島「取るんだろ？1000万！」

爆豪はニヤリと笑った。



心操「月下。」
『心操君…』
心操「この間、アイツのこと庇ってたよな？……あんな事言ってよかったのか？」
『……うん。いいの……』

なつは悲しそうに笑った。
心操は何も言わずに隣に立っている。

心操「………」
『心操君、優しいね。』
心操「……何が。」
『…優しいよ。……絶対、本戦勝ち残ろうね。』
心操「ああ。」

それからすぐに、ブザーがなる。


ミッドナイト「それじゃあいよいよ始めるわよ！」
プレゼントマイク「15分のチーム決め兼、作戦タイムを経てフィールドに、12組の騎馬が並び立った！！」
相澤「…なかなか面白ぇ組が揃ったな。」
プレゼントマイク「さぁ！上げてけ！時の声！！血で血を洗う雄英の合戦が今！！のろしを上げる！」


チームと鉢巻きの点数が決まった。
麟チーム:麒麟・宍田 トータル 115point
角取チーム:角取・鎌切 トータル 60point
小大チーム:小大・凡戸・吹出 トータル150point
峰田チーム:峰田・障子・蛙吹 トータル680point
心操チーム:心操・庄田・月下・尾白トータル455point
物間チーム:物間・円場・回原・黒色 トータル285point
拳藤チーム:拳藤・柳・取蔭・小森 トータル205point
葉隠チーム:葉隠・耳郎・砂藤・口田 トータル370point
鉄哲チーム:鉄哲・骨抜・泡瀬・塩崎 トータル695point
爆豪チーム:爆豪・切島・芦戸・瀬呂 トータル655point
轟チーム:轟・飯田・八百万・上鳴 トータル605point
緑谷チーム:緑谷・麗日・常闇・発目 トータル10000310point


プレゼントマイク「よォーし組み終わったな！？準備はいいかなんて聞かねえぞ！！」


爆豪「チッ…（また、俺を選ばねェのかよ……）」

爆豪と目があい、なつはすぐに逸らした。

『！！……心操君、勝つよ。』
心操「とーぜん。」

プレゼントマイク「さぁいくぜ！！残虐バトルロイヤルカウントダウン！３………２………１………」

緑谷「んっ」

ミッドナイト「スタート！」