Main story I
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雄英体育祭は2週間後。
テレビでも中継される。
活躍すれば、プロヒーローになる可能性がぐっと高くなることは間違いない。
それぞれに伴う個々人のトレーニングを行っている。
そして、時間はあっという間に過ぎ、
本番当日の朝を迎えた。
細雪「なつ!気をつけてね!番組、録画しとくからね!」
『ありがとうお母さん!行ってきます!』
なつは元気よく家を出た。
─────雄英体育祭─────
─────1-A控室─────
控室では、緊張しているもの、話しているもの、様々だった。
耳郎「そういやなつ、爆豪とほんとに一言も話してないじゃん。どうしたの?」
八百万「心配ですわ」
この2週間、なつと爆豪は一言も話していない。
『ありがとう二人とも。ちょっと喧嘩?なのかな………しちゃって……』
耳郎「なつが怒るなんて珍しいね。」
『うーん…怒ってはないんだけど………余計な事を言っちゃったんだよね………けど、多分大丈夫。』
八百万「なつさんがそう言うなら、見守りますわ。何かあれば相談してください。」
『ありがとう。』
なつが微笑んでいると、扉がバンっ!と開いた。
飯田「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」
轟「緑谷」
緑谷「轟くん……何?」
爆豪「!」
轟が緑谷に話しかけると、皆が二人に注目した。
轟「客織的に見ても、実力は俺の方が上だと思う。」
緑谷「えっ…うっ、うんっ…」
轟「けどおまえ、オールマイトに目えかけられてるよな。」
緑谷「!!」
『(轟君も、気づいてるの……?)」
轟「別にそこ詮索するつもりはねえが…おまえには
勝つぞ」
緑谷「!!」
上鳴、切島、爆豪と三人で座っていたが、切島は立ち上がった。
上鳴「おお??クラス最強が宣戦布告!?」
切島「おいおいおい、急にケンカ腰でどうした!?直前にやめろって…」
轟「仲良しごっこじゃねぇんだ。何だって良いだろ。」
肩に置かれた手を払いのける轟。
緑谷「轟君が何を思って僕に勝つって言ってんのか…は……わかんないけど………そりや、君の方が上だよ…実力なんて、大半の人に敵わないと思う………客観的に見ても……」
切島「緑谷もそーゆーネガティブな事言わねぇ方が…」
緑谷「でも.皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ!…遅れを取るわけにはいかないんだ…
………僕も本気で獲りに行く!」
轟「………おお」
爆豪「くっ…………」
──────────
プレゼントマイク「へいっ!刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!今年もおまえらが大好きな高校生たちの青春暴れ馬... 雄英体育祭が
始まディエビバディ!!アユウレディ!!!?
1年ステージ生徒の入場だ!!」
その声で、音楽が流れ出し、一年生徒が出てきた。
プレゼントマイク「雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どーせアレだろ!こいつらだろ!?
敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!ヒーロー科!1年A組だろぉぉI?」
ドームは歓声で湧き上がっている。
緑谷「わあああ…人がすんごい…」
飯田「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか……これもまたヒーローとしての素養を身につける一環なんだな」
切島「めっちゃ持ち上げられてんな…なんか素張すんな!なァ爆豪!」
爆豪「しねえよ。ただただアガるわ」
『……』
プレゼントマイク「話題性では後れをとっちゃいるが、こっちも実力は揃いだー!ヒーロー科!一年B組!!!続いて普通科C・D・E組!!サポート科F・G・H組もきたぞー!そして経営科I・J・K!雄英一年!そろい踏みだぁ!!」
「俺らって完全に引き立て役だよなぁ」
「たるいよねー……」
普通科の人たちはぼやいている。皆は球場中心に集まった。
ミッドナイト「選手宣誓!」
ミッドナイトが現れると、会場の男たちは「おぉ」と歓声が上がった。
切島「ミッドナイト先生…何ちゅう格好だ…」
切島は頬を染め顔を背けながらチラッと見ている。
上鳴「さすが18禁ヒーロー」
上鳴は、頬を染めながらもマジマジと見ている。
男たちは、皆頬をそめている。
……あんな露出の酷い格好、出来ないけど……やっぱり男の人はその方がいいのかな……
なつは爆豪を盗み見ると、爆豪と目が合い、すぐに視線を逸らした。
『……』
……ダメだ、今日は私も本気で頑張るんだ……
常闇「18禁なのに高校にいてもいいものか」
峰田「いい!」
ミッドナイト「静かにしなさい!!選手代表!!1A!爆豪勝己!!!」
その言葉に周りはどよめいた。爆豪は返事もせずに歩いて行く。
緑谷「えー!!かっちゃんなの!?」
瀬呂「あいつ一応、入試一位通過だったからな」
「ヒーロー科の入試な」
緑谷「あ…はい」
瀬呂「ったく、対抗心むき出しだな」
上鳴「それもこれも、爆豪のせいだっつうの」
爆豪はだるそうにポケットに手を突っ込みながら表彰台に上がり、マイクの前に立った。
静まる球場。
爆豪「せんせー。俺が一位になる」
1A一同(((((((絶対やると思った!!))))))))
ブーイングがすごい。
「調子のんなよA組オラァ!!」
飯田「何故品位を貶めるようなことをするんだ!」
「ヘドロヤロー」
爆豪「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ。」
爆豪は振り向き、クイッと親指下に向けた。
鉄哲「どんだけ自信過剰だよ!!この俺が潰したるわ!!」
…………自信……違う……自分を追い込んでるんだ………
怒っている飯田を無視し、爆豪は緑谷に肩をぶつけて場所に戻った。
大きな画面には第一種目と表示される。
ミッドナイト「さーて、それじゃあ早速始めましょう!!」
お茶子「雄英って何でも早速だね」
ミッドナイト「第一種目はいわゆる予選よ!毎年ここで多くの者がヒアドリンク!!さて運命の第一種目!今年は……コレ!」
ルーレットが止まり、画面には障害物競走と記載された。
緑谷「障害物競走…!」
ミッドナイト「計11クラス全員参加のレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4キロ!我が校は
自由さが売り文句!ウフフフ……コースさぇ守れば……何をしたって構わないわ!さあさあ位置につきまくりなさい………」
『……!!』
……何をしたって……か……
皆は開かれた門の前に立った。門のライトは一つずつ消えて行く。
「スタート!!」