Main story I
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放課後15:20
A組の前には人で溢れていた。
麗日「ああ…うおおお…な…なな…何ごとだぁぁ!!」
飯田「君たち、A組に何かようか…」
峰田「んだよ、出れねーじゃん!何しに来たんだよ!」
爆豪「敵情視察だろ雑魚。」
峰田「ああ…」
爆豪「ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前に見ときてえんだろ」
峰田はふるふると震えながら爆豪を指さしていた。
緑谷「あれがニュートラルなの」
爆豪は人が集まってる事にも気にせず扉の前に来た。
爆豪「そんな事したって意味ねェから、どけモブ共。」
『!!』
……爆豪君………いつもならこういう時、笑っていうのに………きっとこれは……
飯田「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ!!」
緑谷「かっちゃん、なんか午後からずっと機嫌悪い気が……」
麗日「えっ?一緒やないん?」
お茶子と緑谷はアワアワしていた。
心操「噂のA組。どんなもんかと見に来たが……ずいぶん偉そうだなぁ」
ザワザワとしている人混みを避けて、一人の男が前に出てきた。
心操「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
爆豪「あぁ!?」
緑谷飯田峰田麗日は全力で首を横に振っている。
心操「こういうの見ちゃうと、幻滅するなぁ…普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから
入ったって奴けっこういるんだ。知ってた?」
爆豪「ん?」
心操「そんな俺らにも学校側はチャンスを残してくれてる。体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ………」
緑谷「うっ…」
心操「敵情視察?
少なくともオレは、いくらヒーロー科とはいえ調子のってっと、足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー、宣戰布告しに来たつもり」
麗日飯田緑谷(((この人も大胆不敵だな!)))
心操と爆豪はメンチをきりあっている。
心操「………」
爆豪「………」
鉄哲「オウオウ!」
爆豪「ん?」
鉄哲「隣のB組のモンだけどよう!ヴィランと戦ったっつうから話問こうと思ってたんだがよう!エラ調子づいちゃってんなぁオイ!!」
麗日飯田緑谷(((また不敵な人きた!)))
鉄哲「あんまり吠えすぎてっと、本番で恥ずかしい事んなっぞ!」
爆豪「………」
爆豪は無視して帰ろうとする。
鉄哲「無視かテメェ!」
切島「待てコラ!どうしてくれんだ!おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!!」
爆豪「関係ねぇよ。」
切島「はぁぁぁああ!?」
爆豪「上に上がりや関係ねェ。」
そう言って爆豪は帰っていった。
鉄哲「チッあの野郎!」
切島「く.....!!シンプルで男らしいじゃねえか!」
上鳴「えっ…」
砂藤「言うねぇ…」
上鳴「はぁ!?」
常闇「上か……一理ある。」
上鳴「いやいやっ、騙されんな!無駄に敵増やしただけだぞ!」
峰田「そうだそうだ!体育祭、おいら達が不利になるだけじゃんか!」
緑谷「(かっちゃん…バカか…僕は…!)」
その後も、ずっと教室前には人がいる。心操の前になつは歩いて行った。
『えっと…貴方………B組の貴方も………』
心操「…なんだよ。」
『かっ爆………彼は、きっと貴方を下に見てないよ…』
心操「は?何だあんた」
鉄哲「誰だよテメェはよ!?」
峰田「やめとけって!!」
峰田の言葉は無視して、なつはペコリと頭を下げた。
『あっ、私、A組の月下なつって言います………口は悪いけど、悪い人じゃないから………調子にも乗ってない……』
鉄哲「ハァ!?」
心操「だから何が言いたいんだ」
『えっと…だから……その…………』
(((((何も考えてなかったんかい!!!))))))
A組一同がそう思った時、お辞儀の態勢だったなつはパッと顔を上げた。
『わっ、私も!!貴方たちには負けませんっ!!!では!!』
なつは爆豪の言われようにカッとなり前に出た事を急に恥ずかしく思い、顔を赤くしながら叫ぶと走って帰って行った。
「えっ…結局今のなんだったん……?」
「けど月下さん、すごく可愛かったよな………」
「え、可愛いより綺麗系じゃね?美人だよ美人!」
ザワザワと廊下の生徒たちは話している。
麗日「なつちゃんがあんなに取り乱すって初めて見たよ……」
緑谷「…多分無意識で動いたんじゃないかな……なつちゃん、昔からああだから」
なつの一件でことは収まり、野次馬たちは各教室に戻って行った。
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→番外編Action for love/27.5話