Main story I
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そして翌日
皆席につき、静まっていた時、葉隠が口を開いた。
葉隠「ねぇねぇ!昨日のニュースみた?」
尾白「うん」
葉隠「クラスのみんなが一瞬映ったでしょ?なんか私、全然目立ってなかったね…」
障子「確かにな」
普通に答える障子に、尾白は「うっ…」となっていた。
尾白「…あの格好じゃ、目立ちようがないもんね」
上鳴「しっかし!どのチャンネルも結構でかく扱ってたよなぁ!」
切島「ビックリしたぜ。」
耳郎「無理ないよ。プロヒーローを輩出するヒーロー科が襲われたんだから。」
瀬呂「あの時先生たち来なかったらどうなってた事か…」
峰田「やめろよ瀬呂!!考えただけでもチビっちまう!」
爆豪「うっせぇぞ!!黙れカス!!」
爆豪は峰田に怒鳴りつける。
砂藤「けど、さすがオールマイトだよな。あのクソ強いヴィランを撃退したんだから」
常闇「ああ。驚愕に値する強さだ。」
轟「月下、身体はもう大丈夫なのか?」
『うん、個性使い過ぎて気を失ってただけだから…もう大丈夫だよ。心配してくれてありがと』
轟「ああ。それならよかった。」
爆豪「……」
なつと轟の会話を爆豪は聞いていた。
芦戸「にしても!あの時の爆豪、凄かったよねぇ!」
蛙吹「とってもなつちゃんを大切にしてるのが伝わってきたわ。」
『…!!』
………また、爆豪君が助けてくれたんだ……
瀬呂「普段の言動とは打って変わった手つきだったもんなぁ!なぁ、やっぱお前ら付き合ってんのか?」
爆豪「うっせー!!黙れカス共!!」
轟「月下、爆豪と付き合ってたのか?」
『ううん、そんなんじゃないよ。爆豪君は昔から優しいし。幼馴染だからね。兄妹みたいなもんだよきっと。…ね?』
爆豪「誰が兄妹だァ!!!お前みたいな妹いらねェよ!!」
フォローのつもりがまさか怒鳴られ、なつは苦笑いをした。
8:24に時計が差し掛かった時、飯田が素早く教室に入ってきた。
飯田「皆!朝のホームルームが始まる。私語を謹んで席につけ!」
切島「ついてるだろー」
瀬呂「ついてねーのおめーだけだ」
飯田「……………
くっ…しまった!」
麗日「ドンマイ!」
芦戸「梅雨ちゃん、今日の…うっ」
後ろに倒れすぎた芦戸の椅子を梅雨が受け止める。
芦戸「ホームルーム、誰がやるんだろう?」
蛙吹「そうね、相澤先生は怪我で入院中のはずだし…」
その時、扉がガラガラと開いた。
芦戸「ん?」
蛙吹「ケロ」
相澤「おはよう。」
「「「相澤先生!復帰早えええ!」」」
上鳴「プロすぎる…」
飯田「先生!無事だったのですね!」
麗日「無事言うんかなあれ…」
相澤は包帯をぐるぐるに巻き、ミイラ男の様な格好をしている。ヨタヨタと教壇に立った。
相澤「俺の安否はどうでも良い。月下、応急処置をしてくれたんだってな。ありがとう。」
『あっ…はい…」
相澤「そしてだ……何まだ、戦いはまだ終わってねぇ。」
爆豪「戦い?」
緑谷「まさか…」
峰田「まだヴィランが………!??」
峰田は頭を抱えて震えている。
相澤「雄英体育祭が迫ってる!!」
切島「うっ…」
(((クソ学校っぽいの来たあああ!!)))
─────
「「「「体育祭!!!?」」」
切島「クン学校っぽいの来たああ!!」
上鳴「持て待て…」
上鳴は拳を握っている切島の顔を抑えた。
耳郎「ヴィランに侵入されたばっかなのに、体育祭なんかやって、大丈夫なんですか?」
尾白「また襲撃されたりしたら…」
相澤「逆に開催することで、雄英の危機管理体制が
盤石だと示す…って考えらしい。警備も例年の五倍に強化するそうだ。
…何よりうちの体育祭は最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ。」
峰田「いやそこは中止しよう?体育の祭りだよ?」
峰田だけが怯えており、緑谷は振り返った。
緑谷「峰田くん…雄英体育祭見たことないの!?」
峰田「あるに決まってんだろ!そういうことじゃなくてよー…」
相澤「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ!かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ、全国が熱狂した。
今は知っての通り、規模も人口も縮小し、形骸化した.…そして日本に終いて今
“かつてのオリンピック”に代わるのが、雄英体育祭だ!!」
八百万「当然全国のトツプヒーローも観ますのよ?スカウト目的でね!」
八百万もやる気を見せている。
峰田「知ってるってば…」
上鳴「卒業後はプロ事務所にサイドキック入りがセオリーだもんな!」
耳郎「そっから独立しそびれて、万年サイドキックってのも多いんだよねぇ。上鳴、あんたそうなりそう。アホだし。」
上鳴「くっ…」
相澤「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が、経験値も話題性も高くなる。時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が開けるわけだ。
年に一回、計3回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。
その気があるなら準備は怠るな!」
「「「はい!」」」
相澤「ホームルームは以上だ」