Main story I
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USJ外には多くの警察と護送車が来ていた。
「16.17.18.19…両脚重傷の彼と、意識を失っている彼女を除いて、ほぼ全員無事か…」
葉隠「尾白君今度は燃えてたんだってね。一人で…強かったんだね。」
葉隠はポンと尾白の肩に手を置いた。
尾白「みんな一人だと思ってたよ俺…ヒット&アウェイで凌いでいたよ…葉隠さんはどこいたんだ?」
葉隠「土砂のとこ!轟君クソ強くてびっくりしちゃった!」
尾白「なんにせよ、無事で良かったね。」
轟「(凍らすとこだった…危ねぇ…)」
青山「僕がいたとこはね…どこだと思う!?」
青山が振り向くと、常闇、上鳴、切島、口田は固まって話している。
常闇「そうか、やはり皆のとこもチンビラ同然だったか。」
切島「ガキだとナメられてんだ」
青山「どこだと…」
次話しかけようとした瀬呂砂藤障子もさんにで話している。
瀬呂「ドームに穴開けたの、やっぱりオールマイトだったのか…」
砂藤「とんでもねェパワーだな…」
障子「ああ、流石だ…」
青山「どこだと思う!?」
青山は蛙吹の肩を叩いた。
蛙吹「どこ?」
青山「秘密さ!」
塚内「とりあえず生徒らは教室へ戻ってもらおう。
すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろ。」
蛙吹「刑事さん…相澤先生は…」
塚内は電話をして他の刑事に着信を繋いだ。
「治癒の個性がかけられたおかげで小さな傷や顔面骨折は治っており、脳系の損傷は見受けられませんが……両腕の粉砕骨折、眼窩底骨は多少回復しているものの、粉々になってまして…眼に何かしらの後遺症が残る可能性もあります。」
塚内「だそうだ」
蛙吹「ケロ…」
芦戸「13号先生は?」
塚内「治療は終わっている。背中から上腕にかけての裂傷が酷いが、命に別状はなし。オールマイトも命に別状なし。彼に関してはリカバリーガールの治癒で充分処置可能とのこと。保健室にいるよ。」
麗日「デク君…」
飯田「緑谷君は…!?」
耳郎「なつは!?」
塚内「ああ、彼と彼女も保健室で間に合うそうだ。さぁ、教室は戻って。」
「「「「はい!」」」」
塚内「三茶。私も保健室の方に用がある。後頼んだぞ。」
三茶「了解」
芦戸「猫だ…」
麗日「犬じゃないんだ」
爆豪はUSJの建物をじっと見ていた。
緑谷が飛んでいった事や、なつに庇われた事を思い返していた。
爆豪「チッ」
切島「爆豪!教室に行けってよ!」
爆豪「分かってるよクソが」
爆豪は歩いて切島の後に続いた。
───保健室───
リカバリーガール「はぁ…今回は事情が事情な
だけに、小言も言えないね。」
オールマイト「多分だが…私また活動限界早まったかな…1時間くらいはまだ欲しいが…」
緑谷「オールマイト…」
オールマイト「まぁ、仕方ないさ。こう言うこともある。」
『ん…ここは…』
なつが目を覚ますと、目の前に金髪の痩せた男性と緑谷がベッドに座っていた。
『出久君…その人……』
緑谷「えっ……あっ……いや……この人は」
『オールマイト…先生……ですよね……』
緑谷オールマイト「!!!」
なつの目はまだ白眼が閉じられていなかった。
『胃袋や…呼吸器の状態が……オールマイト先生と同じなの……どういう事?出久君、何か知ってるの…?』
オールマイトや緑谷が焦ると、リカバリーガールはため息をついた。
リカバリーガール「この子は先の戦いのショックか、個性がまだ閉じれてない。変に誤魔化すよりも、本当の事を話した方がいいと思うよ。』
オールマイト「ですが…」
『教えてください…何があろうが、誰にも言いません。……先生の身体が…あまりにも……』
そしてオールマイトの怪我の事や、緑谷との関係について聞かされたなつは言葉を失っていた。
緑谷「……ごめんね……ずっと、応援してくれてたのに……」
『ううん。出久君いつも私の顔見ると辛そうだったし……教えてくれて、ありがとう。何かあれば私も協力する……粉砕骨折や、オールマイトの身体も治せるくらいにもっと個性伸ばし頑張らなくちゃね!』
オールマイト「月下少女……ありがとう。(こんな話を聞いても、相手の事を考えた言葉…優しい言葉…前向きな言葉を口にできる月下少女は、きっといいヒーローになるよ。)」
そのとき、ガラガラと扉が開いた。
塚内「失礼します。オールマイト、久しぶり」
オールマイト「塚内君、君もこっちに来ていたのか」
緑谷「オールマイト!良いんですか!姿が…」
オールマイト「ああ。大丈夫さ。なぜって?彼はもっとも仲良しな警官。塚内直正君だからさ。」
塚内「ハハッ、なんだその紹介。早速で悪いがオールマイト。ヴィランについて詳しく」
オールマイト「待った、待ってくれ。それより…生徒は皆無事か!?相澤…イレイザーヘッドと13号は…!?」
塚内「生徒はそこの彼以外で軽傷数名。
教師2人はとりあえず命に別状なしだ。」
オールマイト「そうか…」
『良かった…』
なつは気を失った際の事、相澤の怪我のことを思い出し、安堵の息を履いた。
塚内「3人のヒーローが身を挺していなければ、生徒らも無事じゃあ居られなかったろうな。」
塚内が安心した様に言うと、オールマイトは口を挟んだ。
オールマイト「…一つ違うぜ塚内くん。生徒らも
また戦い、身を挺した!」
緑谷「!!オールマイト…」
オールマイト「こんなにも早く、実戦を経験し
生き残り、大人の世界を…恐怖を知った1年生など今まであっただろうか…ヴィランもバカな事をした。このクラスは強い。強いヒーローになるぞ。」
塚内は頷き、リカバリーガールは優しく笑っている。
オールマイト「私はそう確信しているよ。」
皆それぞれ、何もできず悔しがっていたり、反省した生徒、闘った事を思い返した者さまざまいる。
緑谷はオールマイトと目が合い、頷くとオールマイトは親指を立てた。