Main story I
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黒霧「13号に・イレイザーヘッドですか…
先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが…」
相澤「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
死柄木「どこだよ…せっかく
こんなに大衆引きつれてきたのにさ…
オールマイト…平和の象徴…いないなんて…
子どもを殺せば来るのかな?」
ヴィランの姿を見て、なつが震えていると、庇ってくれていた爆豪が振り向いた。
爆豪「これ持っとけ。」
『!!うん…』
渡されたのは手榴弾。
…私の戦闘力の無さを知ってるから…やっぱり守ってくれるのはいつも爆豪君だ………
なつは深呼吸をして冷静になった。
切島「はぁ!?ヴィラン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
八百万「先生、侵入者用センサーは!」
13号「もちろんありますが…」
轟「現れたのはここだけか学校全体か…
どちらにせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうこと出来る個性がいるってことだな。」
『校舎と離れた隔離空間。そこにクラスが入る時間割…バカだけどアホじゃないよ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲…』
相澤「13号避難開始!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にあるヴィランだ。電波系の奴が妨害している可能性もある。上鳴おまえも個性で連絡試せ。」
上鳴「ッス!」
緑谷「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃ、いくら個性を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ正面戦闘は…」
相澤「一芸だけじゃヒーローは務まらん」
緑谷「っ!」
相澤「任せた。13号。」
イレイザーヘッドは捕縛布を構え、階段をジャンプした。
爆豪「おい、俺から離れんじゃねェぞ。」
『う、うんっ…』
生徒達は13号と共に出入口へと走った。
黒霧「させませんよ」
皆が出口まで来る時、黒霧が現れた。
相澤「(しまった!一瞬の瞬きの隙に一番厄介そうな奴を…!)」
黒霧「初めまして我々はヴィラン連合。
せんえつながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴
オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして…本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが何か変更あったのでしょうか?」
「!」
黒霧「まあ…それとは関係なく…私の役目はこれ…」
13号が構えると、爆豪と切島が攻撃を仕掛けた。
爆炎で何も見えなくなる。
切島「その前に俺たちにやられることは考えなかったか!?」
黒霧「危ない危ない…そう…生徒といえど、優秀な金の卵」
13号「ダメだ!どきなさい!二人とも!!」
黒霧「私の役目はあなた達を散らして嬲り殺す!」
黒霧は霧を広げ、生徒達に向かっていった。
切島「なにっ!なんだっ!?」
爆豪「なつ!!」
『かっちゃん…!!』
爆豪がなつに手を伸ばすも、掴むことができず二人は闇に飲み込まれた。
なつは船の上に落ちた。
『ここは……白眼!』
あたりを見ると、ここは水難ゾーンだと言うことがわかる。
爆豪や切島達も、それぞれのゾーンに飛ばされたみたいだ。
ドンっ!
音の方に行くと、緑谷が船に乗ってきたようで、その後に峰田がまぁまぁの勢いで投げ捨てられた。
蛙吹「ケロ」
緑谷「ありがとう蛙吹さん…」
蛙吹「梅雨ちゃんって呼んで。」
『出久君梅雨ちゃん峰田君!みんな無事でよかった…』
緑谷「なつちゃん!」
『私は幸い船の上に落ちたみたいで…さっき見たけど、みんな施設内に散り散りにされてるよ…』
蛙吹「見た…?しかし大変な事になったわね…」
緑谷「うん、さっきのヴィランの言葉…雄英のカリキュラムを知ってた…!単純に考えれば、先日のマスコミ乱入は情報を得る為に奴らが仕組んだって
ことだ轟くんが言ったように….虎視眈々と準備を進めてたんだ…!」
3人が不安そうな顔をしてると、峰田だけが平気な顔をしていた。
峰田「でもよ、でもよ!オールマイトを殺す
なんて出来っこねえさ!オールマイトが来たらあんな奴らケッチョンチだぜ」
蛙吹「峰田ちゃん……殺せる算段が整ってるから、連中こんな無茶してるんじゃないの?」
『…!』
緑谷「…!」
峰田「…」
蛙吹「そこまで出来る連中に、私たち嬲り殺すって言われたのよ?」
峰田「…」
蛙吹「オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら?」
峰田「…」
蛙吹が言うたびに峰田の顔は青くなっていく。
けど確かに…「算段がついてるなら…オールマイトが来たとして、無事に済むのかな…」と考えていると、口に出していたようで峰田は泣きながら緑谷にくっついた。
峰田「みみみ緑谷ぁ!!んだよアイツら!」
その時、いくつかの水の音がした。
敵達は浮き上がり、こちらの様子を伺っている。
蛙吹「!ケロッ」
「んのヤロウ!殺してやるー!」
峰田「だぁぁぁ!!大量だぁぁぁ!!」
『爆豪君達も闘ってるんだもん…私だって弱音ばかり吐いてられないわ…』
峰田「ま、ままままさかお前…」
緑谷「奴らに..オールマイトを倒す術があるんなら…!!僕らが今すべき事は…その企みを阻止する事!戦って、勝つ事!」
『ノッたわ。出久君。』
峰田「何が戦うだよバカかよお!オールマイトブッ倒せるかもしれねー奴らなんだろ!?矛盾が
生じてんぞ!!雄英ヒーローが助けに来てくれるまでおとなしくが得策に決まってらい!」
緑谷は泣きながらバタバタと騒いでいる。
緑谷「峰田君、下の連中…明らかに水中戦を想定してるよね…」
峰田「ムシかよー!!」
二人は船から舌を見下ろしていた。
蛙吹「このUSJの設計を肥握した上で人員を
集めたってこと?」
緑谷「そう!そこまで情報を仕入れておいて周到に準備してくる連中にしちゃおかしな点がある…
この水難ゾーンに、蛙すっ…つつ梅雨っ…ちゃんが移動させられてるって点!」
『!!』
蛙吹「自分のベースでいいのよ」
緑谷「あ…そうなの…」
峰田「だから何なんだよ!?」
『だからつまり!ヴィラン達に私たちの“個性”はわかってないって事よ!…蛙の個性を知っていたら、火災ゾーンに放り込むじゃない!?』
なつが言っても峰田は理解しきれていない。
蛙吹「ケロッ?!!確かにそうね…」
緑谷「僕らの個性がわからないからこそ、きっとバラバラにして数で攻め落とすって作戦にしたんだよ
数も経験も劣る!勝利の鍵は一つ!
僕らの“個性”が相手にとって未知であること!!
敵は船に上がろうとしてこない!これが仮説を裏付けてる!」
『ならまず…作戦のためにもみんなの個性を把握しておかないと…私は出久くん無個性だってつい最近まで思ってたし、出久君も私の個性詳しく知らないでしょ?』
緑谷「う、うん…」
緑谷は申し訳なさそうに頷く。四人は外から見えないようしゃがんだ。
蛙吹「私の個性。詳しく言うわね。
私は跳躍と壁に張りつけるのと
舌を伸ばせるわ。最長で20m程。あとは胃袋を外に出して洗ったり、毒性の粘液…といっても多少ピリッとする程度のを…分泌できる」
峰田「(分…泌…!!)」
蛙吹「後半2つはほぼ役に立たないし忘れていいかも」
峰田「分…泌」
緑谷「薄々思ってたけど…強いね。僕は…超パワー
だけど、使った先からバッキバキになる…もろ刃の剣的な…アレです」
緑谷は手をグーパーしながらも説明する。
峰田は頭をもぎ取り、船にくっつけた。
峰田「おいらの個性は、超くっつく。体調によっちゃ一日経ってもくっついたまま。モギったそばから生えてくるけどモギりすぎると血が出る。オイラ自身にはくっつかずにプニプニ跳ねる。」
「「「………」」」
峰田「だから言ってんだろ!!おとなしく助けを待とうってよお!オイラの“個性”はバリバリ戦闘に
不向きな~」
峰田は号泣していた。
緑谷「ちっ違うってば!すごい個性”だから活用法を考えて…」
『峰田くん、大丈夫だよ。私の個性は細胞活性と白眼。細胞活性は言葉の通り、治癒よ。あとはドーピングして一次的にパワーが上がるってだけ。白眼はほぼ360℃と、広範囲、ギリギリこの施設内までは見れるし、壁はもちろん、人の血液内や内臓まで透視できる。』
峰田「透視…」
『ただ、充分な睡眠が必要になってくるから…使いすぎると眠っちゃうの…』
蛙吹「だからバスの中で起きなかったのね…」
『あっ…さっきのは普通に寝ちゃってただけ…はは…私は完全なサポート的な個性。峰田君の方が戦闘にも向いてると思うわ。』
峰田「透…視…」
その時、大きな手の形をした水が船を叩き割った。
緑谷「うわぁっ!」
「じれったいだけだ。さっさと終わらせよう。」
蛙吹「なんて力!船が割れたわ!」
峰田「うわぁぁぁぁぁぁああああああ!!」
峰田はモギモギをたくさん水の中に投げた。
『峰田くん!落ち着いて!!」
緑谷「やけはダメだ!あぁ…なんて事…敵に個性が…」
「なんだこれ…」
ヴィランは触れないように、他所へやっていた。
緑谷「(警戒して触らない…?)」
「船が沈むまで一分もかからねえ。水中に入りゃ
100%俺らの勝ちだ」
峰田「ひあああ!!確かにいいい!!」
峰田は船に背中を打ちつける。
蛙吹「峰田ちゃん本当にヒーロー志望で雄英来たの?」
峰田「うっせー!怖くないほうがおかしいだろーがよ!ついこないだまで中学生だったんだぞ!入学してすぐ殺されそうになるなんて誰が思うかよ!ああせめて月下か八百万のヤオヨロッパイに触れてからぁぁぁ!!触らせてくれぇぇぇ!!!」
『ふざけてる場合じゃないよ、峰田君。怖くても、闘わなくちゃいけないんだから!』
なつに飛んできた峰田は、蛙吹に舌で叩かれていた。
緑谷「”敵が利を確信した時が大きなチャンス“
昔情熱大陸でオールマイトが言ってたよ。」
峰田「何を…」
緑谷「勝つには…これしかない!」
「あんなピーピー喚いて、やっぱガキだな。」
「おい、油断だけはするなと死柄木さんが言ってたろ。歳で判断するんじゃない“個性”を見ろ常識だろが。水中じゃ俺らの“個性”が確実に有利なんだからよ。」
緑谷「あああ!死いねえええ!」
緑谷は船を飛び出した。
「やっぱガキだ。」
緑谷「(いくらスマッシュでも円型に陣を取られてちゃ一緒は無理だ!そもそもこの水酸ソーンを突徴してもまだ敵はいる!腕は犠牲に出来ない!)」
「着水してから」
「わーってら」
緑谷「卵が爆発しないイメージ…」
蛙吹「峰田ちゃん、なつちゃん。」
蛙吹は峰田となつを抱き抱える。
峰田「(農えながら…オイラとと同じ怖いくせに!!
何で…!!)」
緑谷「デラウェアスマッシュ!!梅雨ちゃん!なつちゃん!峰田君!」
緑谷の攻撃で大きな波が生じ、緑谷の声で蛙吹は飛んだ。蛙吹は緑谷を舌でキャッチする。
緑谷は親指と中指を折っており、なつが治癒で治していた。
『出久くん!』
峰田「(ちっくしょぉぉなんだ緑谷オメェ、カッケェ事ばっかしやがって…!)うわぁぁあ!!オイラだって!オイラだってー!!」
峰田はモギモギをぽぽぽぽぽと水中に投げた。
すると、水中に引き摺り込まれているヴィランにくっつきひとまとまりに集まっていた。
緑谷「水面に強い衝撃を与えたら広がってまた中心に収束するから」
蛙吹「一網打尽とりあえず、第一関門突破って感じね…凄いわ!二人とも!」
四人は災難ゾーンから脱出できた。