Main story Ⅲ
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ヒーロー仮免取得試験が終わり、ついに合格発表の時が来た。
目良「えー、皆さん長いことおつかれ様でした。これより発表を行いますが…その前に一言。
採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会と
フックの皆さんによる、二重の減点方式であなた方を見させてもらいました。つまり…危機的状況で、どれだけ間違いのない行動をとれたかを審査しています。
とりあえず、合格者の方は五十音順で名前が載っています。
今の言葉を踏まえた上でご確認下さい。」
モニターには多くの生徒の名前が映し出された。
モニターには13行×7列、右下二つは空欄の合計89名の名前が記載されている。
障子「結構受かってるな…」
緑谷「み…み…み…」
峰田「みみみ…」
爆豪「ばっ!!」
爆豪は切島と上鳴の間から叫ぶ。
緑谷の名前を見つけた。
緑谷「あった…!!(ありました!オールマイト!!)」
峰田「あったぜ!峰田実!」
耳郎「あったぁ…」
峰田は両手を上げて喜び、耳郎は安堵のため息をつく。
飯田「あるぞ!」
障子「よし。」
麗日「麗日!!」
瀬呂「怖え〜」
常闇「フッ」
尾白「よかったぁ…」
尾白は願っていたのか組んでいた両手を頭に抱えていた。
青山「メルスィー!」
砂藤「あったぜ!」
芦戸「わああっ!!ハハっ!」
口田「!!」
芦田は両手をあげて喜んでいる。
口田も無言で喜んでいる。
八百万「点滴穿石ですわ。」
『良かった…!』
蛙吹「ケロォ…!」
葉隠「やったー!」
上鳴「しえーい!」
切島「あった!!けど…」
切島が爆豪を見ると、爆豪は絶望的な顔をしていた。
爆豪「ううっ…ねぇ…!」
夜嵐「よ…夜嵐…よ……あっ“ゆ”が最後……やっぱ、ないか…」
夜嵐は帽子を深く被った。
轟の名前もない。静かにモニターを見ていた。
───
緑谷「轟く…」
夜嵐「轟!」
轟・緑谷「ん?」
夜嵐が目つきの悪い顔で轟の前に立つ。
しばらく無言が続くと、夜嵐は地面に頭を打ちつけながら頭を下げた。
夜嵐「ごめん!あんたが合格逃したのは、俺のせいだ!!俺の心の狭さの!!ごめん!」
轟「(これまでの道のり…奴の息子だってこと。ヒーロー目指してく上で背負ってく事…)元々俺が
まいた種だし…よせよ。」
夜嵐「けど…!」
轟「お前が直球でぶつけてきて、気付けた事もあるから。」
芦戸「轟…落ちたの!?」
瀬呂「ウチのツートップが両方落ちてんのかよ…」
『勝己まで…』
芦戸と瀬呂は驚いている中、上鳴は爆豪にウインクをした。
上鳴「暴言改めよ?言葉って大事よー?」
爆豪「うう…黙ってろ。殺すぞ…」
爆豪はものすごい形相で上鳴を睨んだ。
峰田「両者ともトップクラスであるが故に、自分本位な部分が仇となったわけである。」
峰田は轟の肩に手を置いた。顔は憐んでいる。
峰田「ヒエラルキー崩れたり!っぐぅっ!」
峰田は飯田にほおを挟まれ連れて行かれた。
緑谷「轟くん…」
八百万「轟さん…」
轟は静かに夜嵐を見ている。
そんな中、また目良のアナウンスが始まった。
目良「ええ…、続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますので、しっかり目を通しておいて下さい。」
職員は皆にプリントを渡していく。
職員「切島君。」
切島「あざっす!」
爆豪「よこせやァ…」
切島「そういうんじゃねェから、これ…」
爆豪は背を丸めて切島に言うと、切島は困ったように言った。
葉隠「上鳴ぃ!見してー!」
上鳴「ちょ待て。まだ俺見てない。」
目良「ボーダーラインは50点減点方式で採点しております。どの行動が何点引かれたか等、下記にズラーっと並んでます。」
尾白「61点…ギリギリ…」
瀬呂「俺84!!見てすごくね!?地味に優秀なのよね俺ってー!」
耳郎「待って、ヤオモモ94点でなつ98点!?」
八百万「フフフッ」
『へへっ。』
八百万となつは嬉しそうにしていた。
目良「ええ…合格した皆されは、これから緊急時に限り、ヒーローと同等の権利を行使できる立場となります。すなわち、ヴィランとの戦闘。事件事故からの救助など…
ヒーローの指示がなくとも、君たちの判断で動けるようになります。しかしそれは、君たちの行動で一つ一つに…より大きな社会的責任が生じるという事でもあります。
皆さん御存知の通りオールマイトというクレイトフルヒーローが力尽きました。
彼の存在は犯罪の抑制になる程、大きなモノでした。
心のブレーキが消え去り、増長する者はこれから必ず現れる。均衡が崩れ、世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が、社会の中心となっていきます。
次は皆さんがヒーローとして規範となり、抑制できるような存在とならねばなりません。今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許。半人前前程度に考え、各々の学舎で更なる精進に励んでいただきたい!」
爆豪はずっと悔しそうに拳を握りしめていた。
目良「ええ、そして…不合格となってしまった方々…」
爆豪「くっ…」
目良「点数が満たなかっれからとしょげてる暇はありません。君たちにもまだチャンスは残ってるんです。」
爆豪「!!」
目良「3ヶ月の特別講習を受講の後、個別テストで結果を出せば、君たちにも仮免許を発行する予定です。」
その言葉に、受験者達はざわめいた。
目良「今私が述べた”これから”に対応するには、より質の高いヒーローがきなるべく多く、欲しい。
一次先行はいわゆる”おとす試験”でしたが、選んだ100名はなるべく育てていきたいのです。
そういうわけで全員を最後まで見ました結果、決して見込みがないわけではなく、むしろ、至らぬ点を修正すれば合格者以上の実力者になる者ばかりです。が学業との並行でかなり忙しくなるとは思います。次回4月の試験で再挑戦してもかまいませんが…」
爆豪「当然!」
夜嵐「お願いします!!」
緑谷「やったね轟君!」
『良かった!!』
峰田「やめとけよぉ!なっ?取らんでいいよ。楽にいこ?ヒエラルキー…」
峰田はまた飯田にほおを抑えられる。
飯田「待ってるぞ。」
緑谷「うん。」
轟「すぐ、追いつく。」
こうしてようやく、仮免許試験の全行程が終了。
生徒達はまた一歩、ヒーローへと近づいていく。
─────
相沢のところに、Ms.ジョークが傑物生徒を連れて歩いてきた。
Ms.ジョーク「イレイザー。」
相澤「ん?」
Ms.ジョーク「せっかくの機会だし、今後合同の練習でもやれないかな?」
相澤「ああ…それ、いいかもな。」
なつが爆豪から離れたところで耳郎と八百万と話していると、真堂がなつたちの元にやってきた。
真堂「月下さん、さっきはありがとう。君の治癒のおかげで、助かったよ。」
『私こそ、助けてくれて、的確な指示もくれてありがとうございました。』
真堂「でさ、試験前も言ったけど連絡先教えてよ。」
『え?』
真堂「何かあった時とか情報共有できた方が今後に良いと思ってさ。」
『はい、是非。』
なつが真堂と連絡先を交換すると、真堂は傑物生徒の輪へと戻って行った。
耳郎「なつ、どうすんのさ?」
『へ?』
耳郎「あの人、絶対なつに気があるじゃん。」
『真堂さんは純粋に何かあった時のためなんだと思うけどなぁ…(試験中のあのキャラが本来なら、ほんとに情報共有のためだろうなぁ。)』
八百万「けど、爆豪さんが何て仰られるかしら…」
耳郎「すっごい嫉妬しそうだよね。」
なつが爆豪を盗み見ると、爆豪は切島と上鳴に目を釣り上げながら話している。
『…だと嬉しいな…』
なつが呟いた時、夜嵐はダッシュでこちらに走ってきた。
夜嵐「おーい!おーい!」
蛙吹「あら士傑まで!」
夜嵐「月下さん!さっきはありがとう!!お礼言ってなかった!ごめん!!!
それから轟!!また講習で会うな!!けどな!正直まだ好かん!先に謝っとく!ごめん!そんだけー!」
夜嵐はそれだけ言うと、走って士傑生の所に戻って行った。
『う、うん!私こそありがとうね!』
切島「どんな気遣いだよ…」
轟「こっちも善処する。」
青山「メルスィー。彼は、大胆というか繊細というか…どっちも持ってる人なんだねっ。」
嵐のように去っていく夜嵐を見て、なつは微笑んだ。
