Main story Ⅲ
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一方、爆豪、切島、上鳴は梯子を登っていた。
切島「上鳴、なんで着いてきたんだ?」
上鳴「君たちが走ってっちゃうからさぁ!寂しくて着いてきちゃったのぉ!」
爆豪「うっぜぇな!!」
上鳴「えっ、何!?その言い方…月下だったら何も言わねーくせによぉ〜!」
爆豪「ア゛ァ゛!?うっるせェ!黙れやァ!!!」
爆豪は自分のペースで先々と行く。
切島「やめろって爆豪。上に何人もいたっぽいし、ここは3人で協力して…!」
爆豪「しねぇ。」
切島「そう言うなって…あっ危ねぇ!」
上り終えた爆豪の後をついて行った切島は何かに気づき、爆豪を突き飛ばすと、何かの攻撃を喰らった。
上鳴「切島!!」
切島「クソッ…離れ……このっ……!」
切島は気持ちの悪い肉片へと形を変え、男の手の上に掴まれる。
上鳴「な…何だ!?ありゃ…どうなってんだぁ!?」
爆豪「要するに野郎の仕業ってことだろ。」
爆豪はニヒルに笑った。
爆豪「ぶっ殺す。」
肉倉「我々士傑は、活動時、継制帽の着用を義務づけられている。何故か?それは、我々の一挙手一投足が士傑高校という伝統ある名を冠しているからだ。」
肉倉は切島の精肉を地面に落とすと、応援団のように両手を後ろで組んだ。
肉倉「これは示威である。就学時より責務と矜持を涵養する我々と、粗野で徒者のまま英雄を志す諸君との水準差。」
爆豪「嫌いなタイプだ…」
上鳴「何つったあの人!!頭に入ってこねー!!」
爆豪はニヒルに笑ったまま相手を見下すように言い、上鳴はワケが分からずポカーンとしている。
爆豪「目が細すぎて、相手の実力見えませんだとよ。」
肉倉「私の眼は見目好く長大である!!」
上鳴「オイィ…!コンプレックスだったぽいじゃん!やめなよそういうの!!」
爆豪「ケッ…」
怒鳴った肉倉に、上鳴が宥めるよう爆豪に言うと、爆豪は肉倉から目を逸らさず、メンチをきり続けた。
肉倉「雄英高校…私は尊敬している…御校と伍する事に誇りすら感じていたのだ。それを諸君らは…品位を貶めてばかり…」
上鳴「さっきのまた来るぞ!!キモイやつ!」
爆豪「うるせえ!」
ビビる上鳴とは真逆に、爆豪は腰を落とす。
爆豪「責務?矜持ィ?ペラペラペラペラと…ロじゃなくって行動で示して下さいヨ、先パイ!」
肉倉「特に貴様だよ!!爆豪!!」
爆豪「新技の乱れ撃ち…!名付けて徹中彈 機関銃(A・P・ショットオートカノン)!」
肉倉の肉が向かってくると同時に、爆豪は笑みを浮かべると右手を構え、新技を繰り出した。
爆発が散らばり、肉倉の肉は全て破壊される。
肉倉「うっ…」
爆豪「対人用に威力は弱めたけどな。」
上鳴「つーかおまえ、方々から同じような理由で嫌われてんなぁ…!」
言われたことを気にせずニヤリと笑う爆豪とは別に、上鳴は少し引いて爆豪を見ている。
肉倉「ちっ…(私としたことが…乗せられた)」
上鳴「散ったキモイのが…戻ってく!!」
肉倉「(安易な挑発に直情的精神構造…それらは一重にプライドの高さによるモノ…)ならば!私が手振り気付かせよう。帰属する場に相応しい挙止。それが品位であると…」
上鳴「何なんだこの人は!!」
爆豪「うるせえ奴だ、ブッ殺す!」
爆豪は飛び出した。
上鳴「だっ、待てっ!試験だぞ、忘れんなよぉ!」
爆豪「だからぶっ殺すんだろォがァ!!」
肉倉「笑止!」
肉倉からかかってくる精肉を全て爆破させる。
爆豪「チッ…」
隙を見て死角から来た生肉も爆豪は瞬発的に爆破させた。
上鳴「もぉ…こんな戦闘、不毛すぎだろぉ!!早いとこ切り上げっぞ!」
上鳴のサポートアイテムから発射された円盤は、肉倉に軽々と避けられた。
肉倉「飛び道具か…」
上鳴「あぁっ、くそ…」
肉倉「目障りだ。先に丸めてやろうか」
爆豪「俺を!!無視すんな!」
爆豪はA・P・ショットを肉倉に繰り出す。
肉倉「してないが?」
肉倉は自らを精肉でガードすると、ピッと爆豪の肩に肉倉の肉片がくっついた。
爆豪「うっ…あァん!?」
肉倉「私の肉の一つ、高架下から回り込ませていたのだ。先程切島で見たであろうその肉は、触れたら終わりだ。」
爆豪「このっ…!」
爆豪がもがくも、肉は爆豪にくっついて離れない。
上鳴「爆豪!!」
ッゾ!
気持ちの悪い物体はみるみると爆豪を飲み込んでゆく。
爆豪「うっ…オイ…アホ!!これ!」
上鳴「あっ…んっ!?」
爆豪は飲み込まれる前に上鳴に何かを投げると、肉に完全に飲み込まれて行った。
肉倉「情けなし。出直してくるがいい」
上鳴は肉の塊となった爆豪を見て、絶望的な顔をした。
上鳴「ウッソぉ…」
肉倉「これは示威である。今試験は異例の少数採用。オールマイトが引退し、時代は節目。本来であればヒーローは増員して然るべきではないか?
即ち、これらが示唆するは有象無象の淘汰。ヒーローという職をより高次のモノにする選別が始まったと推察する。私はそれを賛助したく、こうして諸君らを排している。」
上鳴「試験そっちのけでやることっスか…!?おかしーよ、なんかそれ…」
肉倉「徒者が世に憚る方がおかしい。」
上鳴が言うと、肉倉は爆豪の塊を踏んづけた。
肉倉「ちなみにこの姿でも痛覚等は正常に働く。放電は皆も傷つけるぞ、上鳴電気。」
上鳴「ハァ…さっきからあんたも大概中傷ひでーからね?効くからやめてほしんだよね…」
上鳴は左手を腰に置き、右手は肥大に当てて呆れたように言った。左手はゴソゴソと何かを探っている。
肉倉「それは己に自覚があるからだ。省してくれれば…幸い!」
上鳴「俺の事じゃねえよ!」
上鳴が左手に持っていた何かを投げると、それは肉倉の後ろで爆発した。
肉倉「(爆発!?爆豪は丸めたハズ!爆豪の装備!?)」
飛んできた肉を上鳴はしゃがんで避ける。
上鳴「爆破の成分入れて簡易手榴弾にできるんだとよ。前にオシャレかって聞いたらキレながら教えてくれた。」
肉倉「(あの時…!渡していたのか!)」
上鳴「ところで先輩!」
上鳴は青いサングラスを下ろす。
肉倉「なっ…」
上鳴「良い位置によろけましたね。」
上鳴が構えると、一直線に電気が発射した。
肉倉「?ぐあああああああ!」
肉倉は電気を食らい、跪く。
肉倉「ぐっ…ぐぅっ…」
上鳴「(俺はわかるぜ爆豪…おまえがさっき相手の波事を防ぐのに、でけえ爆破じゃなく…わざわざ範囲の狭い新技を連打したのは、転がってる切島や俺を巻き込まねー為だろ。)」
上鳴は構えたまま真剣な表情で肉倉を見やった。
上鳴「先輩。爆豪は粗野で下水道みてーな奴だけど、好きな子には超一途で…割とマジメにヒーローやろうとしてますよ。
とっさに手榴弾くれたのも打開の為の冷静な判断じゃないスか?
それに切島だって…友だちの為に敵地に乗り込むようなバカがつくくらい良い奴なんスよ。」
爆豪と切島の塊はムクムクと動いている。
肉倉「(しまった…!一瞬緩んだ!)」
上鳴「断片的な情報だけで知った気んなって…こいつらをディスってんじゃねえよ!」
肉倉「立場を自覚しろという話だ!馬鹿者がぁ!!」
肉倉が攻撃を仕掛けようとした時、切島が肉倉の腹を殴った。
肉倉「ぐっ!!」
そして爆豪は肉倉に追加で爆発を喰らわす。
肉倉「がはっ!!」
切島「ダメージ次第で解除されちまうんか。」
爆豪「どおりで遠距離攻撃ばっかなワケだ。」
切島「ありがとな上鳴!」
爆豪「遅んだよアホ面!」
上鳴「ひでえな!!やっばディスられても仕方ねぇわお前ぇ!!つーか後ろ!丸くこねられたのはおまえらだけじゃねえぞ!」
肉倉に転がされていた肉達は、皆が生徒達へと戻って行った。
切島「?」
爆豪「ヘッ…知ってんよ」
爆豪はニヒルに笑うと舌舐めずりをし、切島は戦闘モードな表情で他校の生徒達をみやった。
上鳴はさっきの異性はどこやら、また怯えている。
