Main story Ⅲ
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訓練の日々は流れ、試験当日
なつ達は仮免許取得試験会場国立多古場競技場の前にいた。
皆緊張しているが、峰田は特にそわそわしている。
耳郎「ううっ緊張してきたぁ…」
峰田「試験って何やるんだろう?ハァ…仮免取れっかな?うぉっ!」
相澤「峰田。“取れるか”じゃない。取ってこい。」
峰田「おおっ、も…もろちんだぜ!」
相澤「この試験に合格し、仮免許を取得できればお前ら卵は晴れてひよっこ…セミプロへと孵化できる。頑張ってこい。」
…セミプロへと…プロヒーローになる夢への一歩だ……
相澤が言うと、ムードメーカーの二人が声をあげる。
上鳴「しゃあ!なってやろうぜひよっこによォ!」
切島「いつもの一発決めて行こうぜ!せーのっ!プルス…」
切島夜嵐「ウルトラー!」
轟「んっ?」
肉倉「勝手によそ様の円陣へ加わるのは良くないよイナサ。」
夜嵐「ああっ、しまった…どうも、大変失礼いたしましたぁ!」
夜嵐は地面に頭を打ちつけ、謝った。
緑谷「ヒィッ!!」
『!?』
上鳴「何だ?この、テンションだけだ乗り切る感じの人は…!?」
相澤「!!(この男…)」
耳郎「待って、あの制服…」
瀬呂「あれか…西の有名な…」
爆豪「東の雄英、西の士傑…」
緑谷「(数あるヒーロー科の中でも、雄英に匹敵するほどの南関校…士傑高校…)」
夜嵐は明るく言う。
夜嵐「一度言ってみたかったっす!プルスウルトラ!自分、雄英高校大好きっす!!雄英の皆さんと競えるなんて、光栄の極みっす!!よろしくお願いします!!」
『あのっ…頭の血……』
夜嵐に近づこうとすると爆豪がなつの腕を掴み足を止めた。
爆豪「ほっとけ。」
『でも……』
肉倉「行くぞ。」
爆豪は目線は夜嵐から逸らさない。なつが躊躇している間に肉倉に続き続々と士傑高校の生徒は歩いていく。
相澤「夜嵐イナサ…」
葉隠「先生、知ってる人ですか?」
相澤「ありゃあ強いぞ。」
「「えっ?」」
相澤「夜嵐…昨年度、つまりお前らの年の推薦入試。トップの成績で合格したにも関わらず、なぜか入学を辞退した男だ。」
緑谷「えっ?じゃあ一年!?」
『推薦トップの成績って……実力は焦凍以上だってこと……どんな個性だったの?』
轟「………覚えてねぇ。」
轟の言葉に夜嵐は一瞬険しい顔をするが、すぐに明るい表情へと戻った。
夜嵐「それでは!雄英のみなさん、失礼します!」
夜嵐は士傑の生徒達と会場に歩いて行く。
嵐のような人物に、生徒達は唖然としていた。
瀬呂「夜嵐イナサ…だっけ?“雄英大好き”とか言ってた割に、入学は蹴るって…良く分かんねえな。」
芦戸「ねぇ?変なの。」
相澤「変だが本物だ。マークしとけ。」
Ms.ジョーク「イレイザー?」
相澤「んっ…」
その声に相澤がびくりと体を揺らし、嫌そうにそちらを向くと、一人の女性が歩いて来た。
Ms.ジョーク「イレイザーじゃないかぁ!テレビや体育祭で姿は見てたけど、こうしてじかで会うのは久しぶりだなぁ!」
相澤「ううっ……」
にこやかな女性が来ると、相澤はものすごく嫌そうに眉をピクピクさせている。
緑谷「あの人は…!」
Ms.ジョーク「結婚しようぜ?」
相澤「しない。」
芦戸「わはっ!」
恋愛話が大好きな芦戸は目をハートにして食いついているが、それとは打って変わって相澤は普段以上の塩対応だ。
Ms.ジョーク「プッハハッ!しないのかよ、ウケる!アハハハッ」
相澤「相変わらず絡みづらいな、ジョーク。」
笑っているMs.ジョークをみて、緑谷は笑顔になり、またうんちくを話している。
Ms.ジョーク「私と結婚したら、笑いの絶えない幸せな家庭が気づけるんだぞ!」
相澤「その家庭幸せじゃないだろ…」
Ms.ジョーク「ワハハッ!」
相澤が突っ込むと、またもMs.ジョークは笑い出した。
蛙吹「仲がいいんですね。」
『息ぴったり…』
Ms.ジョーク「昔、事務所が近くてなぁ!助け、助けられを繰り返すうちに相思相愛の仲へと…」
相澤「なってない。」
Ms.ジョーク「いいな!その速攻のツッコミ!!いじりがいがあるんだよなぁ、イレイザーは!」
Ms.ジョークが言うと、相澤は目を伏せた。
相澤「ジョーク…お前がここにいるって事は…」
Ms.ジョーク「そうそう!おいでーみんな!雄英だよ!」
真堂「おお、本物じゃないか!」
中瓶「すごいよすごいよ!テレビで見た人ばっかり!」
呼ばれた生徒達は、嬉しそうにしている。
Ms.ジョーク「傑物学園2年2組!私の受け持ち。よろしくな。」
真堂は、緑谷の手を両手で掴んだ。
真堂「俺は真堂。今年の雄英はトラブル続きで大変だったねぇ。」
緑谷「えっ…あっ…」
真堂は、次は上鳴の手を掴む。
真堂「しかし君たちはこうしてヒーローを志し続けているんだね。」
次は耳郎の手を掴む。
真堂「素晴らしいよ!不屈の心こそっ、これからのヒーローが持つべき素養だと思う!」
真堂はウインクをして、グッと手を握り言った。
緑谷「ま、眩しいっ…」
上鳴「どストレートに爽やかなイケメンだ…」
真堂はなつを見ると、両手を握る。
真堂「あっ……君は、月下さんだね。実際に見ると余計に可憐さが増してるね。」
『へっ!?えっ……あの…』
真堂「よかったら連絡先教えてよ。」
『へ?別にぃ……』
爆豪「無理に決まってんだろォが。」
別に良い。そう言おうとしたら爆豪はなつの肩をぐいっと引っ張り抱き寄せた。真堂は爆豪を見ると、特段に笑顔になった。
真堂「!!……君は……雄英の中でも神野事件を中心で経験した爆豪君。」
爆豪「あ?」
真堂「君は特別に強い心を持っている。今日は君たちの胸を借りるつもりで、頑張らせてもらうよ。」
手を差し出して来た真堂の手を、爆豪は左手で払った。
爆豪「ふかしてんじゃねぇ。セリフとツラが合ってねえんだよ。」
爆豪に言われると、真堂の顔は一瞬曇った。
切島「コラおめェ失礼だろ!すみません、無礼で。」
真堂「いいんだよ。心が強い証拠さ!」
爆豪「ケッ」
切島が困ったように手を頭におき言うと、真堂は切島に微笑んだ。爆豪はなつの肩を抱いたままだ。
『……か、つき……?』
爆豪「男に簡単に連絡先なんか教えようとするんじゃねェ……」
『えっ…ぇ…っ…』
爆豪はなつにだけ聞こえるように言うと、抱いていた手をはなす。
なつは赤くなっている顔を手で仰いだ。
相澤「おい!コスチュームに着替えてから説明会だぞ。時間を無駄にするな。」
「「はい!」」
耳郎「なんか…外部と接すると改めて思うけど…」
上鳴「やっぱ結構有名人なんだな、雄英生って!」
上鳴は嬉しそうに明るく言う。
Ms.ジョーク「ん?」
上鳴「いやはや〜」
Ms.ジョーク「ひょっとして…言ってないの?イレイザー…」
相澤は無視して歩き続けた。
