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『そこに!要救助者のダミー人形が居るわ!』
上鳴「おお!やったなぁ!」
爆豪「ハッ…手間かけさせやがってこのクソ市民が。後でぶち殺す!」
切島「人形を!?」
上鳴「けど…どうやって掘り出す?無理に引き摺り出して万が一崩れたら…俺らも瓦礫の下敷きだ!」
『髪で辺りを補強するにも、瓦礫が多すぎるわ…耐久性が持たない…』
切島「どうする爆豪。」
爆豪「爆破する!」
爆豪がダミー人形を見て言うと、上鳴は声を上げた。
上鳴「ハァ!?今の説明聞いてなかった!?結構詳しく言ったつもりだけど!見て!?脆いの!今にも崩れそうなの!」
爆豪「だから、崩れる前に助けんだよ!」
上鳴「でもさ…」
切島「上鳴…あそこに入るのが人形じゃなくて、人間で助けてくれって訴えてたらどうする?無理だって諦めんのか?」
上鳴「そ…それは…でも、今はそうじゃねーし訓練だし…無理してやる事はねーかなぁって思うんだけど…」
『私、訓練で助けないと、実際にも助けられないと思うんだよね…』
上鳴「月下まで…!」
上鳴が3人を見ると、爆豪はダミー人形を見据えて切島は爆豪を信じて自信に満ちている。
『それに、勝算あるんでしょ?勝己。』
爆豪「あるわ!」
切島「ならやろうぜ。俺たちはヒーローになるために、そのために雄英に入ったんだ。そうだろ!上鳴!」
上鳴「そりゃそうだけど…」
爆豪「時間がねぇ!とっとと始めるぞこのクソモブども!」
上鳴「せめて作戦教えてぇ!?」
爆豪が言う作戦はこうだ。
爆豪と上鳴が要救助者の周りの瓦礫を破壊する。
そして隙間ができたところをなつの髪で確保し切島が要救助者を救い出す。
もし追加で瓦礫が来ても、爆豪と上鳴で瓦礫を破壊する。
上鳴「よし、分かった。」
切島「んじゃ、いっちょやるか!」
『うんっ、頑張ろう!』
爆豪は右手を広げ、手のひらに左手を筒のように丸め構えた。上鳴は指で狙いを定めている。
上鳴→なつ→切島と順番に後ろに立つ。
爆豪「準備はいいな。このモブども。」
上鳴「ああ!」
切島「頼むぜ。俺に当てんなよ!」
爆豪「知らん!A・P・ショット!!」
上鳴「行け!月下!!切島!!」
爆豪はA・P・ショットを、上鳴は指から一直線に電気を流し、なつが髪でカバーすると、切島が走っていき素早く要救助者の腕を掴んだ。
切島「掴んだァ!!」
切島の上に落ちてくる崩落を、爆豪と上鳴が爆破と電流で破壊し、切島は見事着地した。
爆豪「伏せろォ!!」
切島「え…」
切島の後ろには身長の2倍以上ある瓦礫が倒れてくる。
爆豪「最大で死ねェ!!」
爆豪はそれを爆破で破壊した。
『ちょっ…そんな最大火力でやると…!!』
シャーーー!と勢いよく何かが流れる音がし、なつがそちらを見ると壁から水が出てきていた。
上鳴「ハァァッ…!!ひぃっ…ひいっ…どうすんのっ!!どうすんのぉ!!?こんな場所で君があんな事すっから…!!」
爆豪「うっせぇ!」
切島「グダグダしてねぇで早く上に…!」
『きゃっ…!!』
爆豪「チッ…!」
切島がエスカレーターを見ると、天井が落ちてきて大量の水が流れてくる。
なつは水の勢いに流されかけたが、爆豪が腕を掴み無事でいた。
『ありがとう勝己…もう大丈夫。』
爆豪「ケッ…」
上鳴「おいおいおい…このままじゃ溺れ死んじまう!どうすりゃいいよ爆豪!」
爆豪「クッ…」
『とりあえず、進もう!ここに居てもダメだと思う!」
切島「ああ、そうだな!」
少し歩いているうちに水は、上鳴の胸下あたりまで来ている。なつに至っては、脇まできていた。
上鳴「あっ…もうダメだ…」
『私ももう、足つかなさそう…』
その時、天井が崩れた。
切島「なっ、なんだ!?」
即座に氷結が現れ、崩れた穴のそばには轟と常闇が立っていた。
轟「こっちだ、登ってこい!」
上鳴切島「轟!」
『焦凍!!』
爆豪「誰がテメェなんかの世話になるかァ!」
上鳴「この状況で何言ってんの!?世話になろうよ、轟の脛しゃぶりつくそうよぉ〜。」
上鳴が言うと、爆豪はそっぽを向いた。
轟「早くしろ。急げ!」
切島「爆豪、行くぞ!」
『そうよ勝己!行こっ!?』
爆豪「冗談じゃねぇ!」
上鳴「いいからぁ…」
3人は結局氷結を登った。
上鳴「ハァ、ハァ…助かった…」
切島「サンキューな、轟、常闇。」
『ありがとう。』
常闇「無事で何より。」
爆豪「フッ」
爆豪は悪態をついている。
轟「安心してる暇はねぇぞ。地下水はまだ治っていない。俺が凍らせて食い止める。その間にお前らは脱出しろ。」
切島「轟、俺も一緒に…」
轟「お前らの個性じゃあ、この状況に対応できねぇし、近くにいたら氷結をの巻き添いだ。足手まといになりたくなけりゃ、とっとと行ってくれ。」
常闇「轟の言うとおりだ。事態は一刻を争う。脱出するぞ。」
切島「お…分かった…」
上鳴「カッコつけちゃってよ。上で待ってるからな!」
轟「ああ。」
常闇、切島、上鳴は要救助者ダミー人形と共に歩いて行った。
轟「(こんなだだっ広い空間…どこまで凍らせられるか…せめてアイツらが脱出する時間だけでも…稼いでみせる!)」
轟は表面を全て氷結させた。
轟「どうにか地下水の上昇を防げたようだが…それよりなんで残ってんだ爆豪、なつ。」
轟が振り向くと、爆豪は偉そうに腰に手を置き立っていた。
『私は、脱出する際に役に立てると思って。』
轟「そうか、白眼…サンキューな。」
爆豪「テメェに仮は作らねェ。」
轟「なんでもいいから脱出するぞ。」
『うんっ。』
爆豪「もう遅ェ。」
『え?』
轟「?」
爆豪は冷静に口を開いた。
爆豪「今から逃げても無駄だっつってんだ。」
『どう言う事…?』
爆豪「テメェの氷結ではせいぜい水面の十数センチかを凍らせただけだろ。ならその下は流れ込む地下水で圧迫されているはずだ。そうするとだ…圧迫された水は、そこら中の壁の亀裂から、瓦礫もろともウォータージェットみてェに飛び出して、最悪、地下街全体が崩落するっつー事だよ。」
轟「もちろんそうなる事は俺も予測してた。」
爆豪「ぬかせ!オラァ!」
轟「なのにお前はここに残った。もう考えてんだろう?脱出方法。」
爆豪「よく聞けや半分野郎。なつ。今から俺が氷に爆破で穴を開け、意図的に簡潔線を作る。勢い良く吹き出た水の表面をテメェがは凍らせて足場を作れ。なつは細胞活性で俺の力を上げろ。上昇したら俺は天井に向かって爆破を続け、天井に穴を開け、一気に上の階に行くって寸法だァ。」
『うん、了解。』
轟「脱出方法はわかった。だが、水を噴出させる穴をお前の爆破でピンポイントで開けられるのか?」
爆豪「出来るわァ!」
爆豪が叫んだ時、緑谷が走ってきた。
緑谷「かっちゃん!なつちゃん!轟君!」
轟「緑谷!」
『出久君!』
爆豪「何しに来やがったこのクソナード!!」
緑谷「氷の穴を開ける。」
爆豪「てっめ…」
『そっか、出久君のシュートスタイルの方が一点集中でできるからね。』
爆豪「俺のが正確だァ!!!」
爆豪は怒りを露わにするも、緑谷のほうが効率が高い為それ以上は言わずに黙っていた。
緑谷「轟君は氷結の準備をお願い。」
轟「分かった。」
緑谷「なつちゃんはかっちゃんに細胞活性を!」
『うんっ。』
緑谷「かっちゃんは天井への爆破準備を!」
爆豪「俺に命令すんじゃねェ!」
いよいよ亀裂から水が溢れ出してくる。
緑谷「時間がない…行くよ!(ワン・フォー・オールフルカウル…5%…!スマッシュ!!)」
緑谷が氷結の一点を蹴ると、水が勢いよく噴き出した。
轟は素早く足場を作り、なつは髪を伸ばし緑谷をキャッチする。
爆豪「死ねぇええ!!」
天井を破壊するが、すぐに次が来た。
轟「次が来る!」
爆豪「ハァァ!!!」
なつのドーピングで次の天井も破壊できた。
だが、その次の壁は完全に砕かれずにいた。
爆豪「(クソがっ…!)」
緑谷はジャンプし、爆豪が崩した天井にさらに追い打ちをかける。
轟「緑谷!」
轟は緑谷をキャッチした。
爆豪「ハァァ!!!!」
爆豪はもう少しで崩れそうな天井に爆破を連打した。
───
どれだけ上ったか、氷結ができている。
その氷結が中から溶かされた。
轟「ハァ…ハァ…ハァ…!!緑谷!なつ!!」
緑谷となつが倒れていることに気づき、轟はそちらに駆け寄った。
轟「緑谷、しっかりしろ。緑谷!」
緑谷「っ…と、轟君…」
『んっ…』
轟「怪我はないか。」
緑谷「体のあちこちぶつけて痛いけどでも動けるよ。」
『私も。大した怪我はしてないよ。出久君少し治療するね。』
緑谷「ありがとう。けどなつちゃん…」
なつもあちこち怪我をしている。それに息も荒い。きっと限界が来ていると思い言うと、なつはしんどそうにしながらも笑顔になった。
『大丈夫。プルス…ウルトラ…だよ。』
なつは個性を使い緑谷を治療すると、緑谷は立ち上がった。
代わりになつがふらつく。
轟「なつ、大丈夫か?」
『うん。ありがとう。それより何階まできたんだろ…』
緑谷「天井を3回破壊したところで落ちたから、多分地下3階だと思う。」
轟「そうか…だいぶ稼げたな。」
『これなら地下水が来る前に、地上に出られそうだね。』
緑谷「轟君となつちゃんのおかげだよ。あと、かっちゃんの…かっちゃんは…?かっちゃんはどこに…!!ハッ!!」
辺りを見ると爆豪は右手の装備が外れ、仰向けに倒れていた。
緑谷「かっちゃん!!」
『勝己!!』
轟「爆豪!!」
右足は瓦礫に潰されて血が出ている。
爆豪を瓦礫から救うと安全な場所に移動した。
緑谷「かっちゃん…かっちゃんしっかりして…かっちゃん!!」
『勝己!!!』
爆豪「フンっ!!」
爆豪は緑谷に頭突きを喰らわし起き上がった。
なつは『勝己ぃ!!!』と爆豪にくっついて泣いている。
爆豪「耳元でギャーギャー騒ぐな。鬱陶しい。なつも泣くんじゃねェ。」
緑谷「かっちゃん…」
『うんっ…ごめん…安心したら、つい……』
緑谷は鼻を押さえているが、安心して微笑んでいる。轟は爆豪に手を伸ばした。
轟「爆豪、俺と緑谷に掴まれ。ここから脱出する。」
『私、治癒するよ。』
なつが治癒しようとしても、弱々しくしか傷は治らない。
爆豪「お前もだいぶん個性消費しただろうが。もう使うな。」
『でも…』
爆豪「この程度の傷、どーって事ねェわ。」
爆豪はなつの頭に優しく手を置くと、逆の手で轟の手を振り払った。
轟「無理すんな。」
爆豪「お前らの世話にはなんねェ。」
緑谷「かっちゃん時間がないから…ねっ、捕まって…」
爆豪「嫌だね。」
緑谷「かっちゃん…!」
爆豪は意地を張りそっぽを向くと、ゆっくり立ち上がった。
爆豪「無理でも無茶でもやるんだよ。こんな事で助けを借りるような奴が…No. 1ヒーローになれっか…」
爆豪はフラフラと歩く。
轟「ふらついてるぞ。」
『やっぱり治癒しなくちゃ…!』
爆豪「足がもつれただけだァ。」
緑谷は爆豪の腕にしがみついた。
緑谷「かっちゃん、捕まって!」
爆豪「はっなせや!デク!」
緑谷「いーやーだぁ!!」
爆豪「はなせェ!!」
緑谷「僕だって助けたい!非常用電源を復旧させたのかっちゃんでしょ!?それってみんなが避難しやすくなるように…!」
爆豪はまた緑谷から目を逸らしそっぽを向く。
爆豪「違ェ!くそ救助者を、手早く見つける為だァ!!」
緑谷「じゃあどうして最後まで残ったの?轟くんを助けようと思ったからでしょ?」
爆豪「仮は作らなねェ。」
爆豪は緑谷の腕を振り解いた。
緑谷「僕は…かっちゃんに助けられた。」
轟「ああ。俺も助けられた。」
『私もだよ。』
緑谷「だから、今だけでもいいからやらせて。お願いだから…」
爆豪「お断りだ。」
緑谷「かっちゃん…」
爆豪は暫く黙ると、緑谷を睨みつけた。
爆豪「杖になれや!」
緑谷は突然の言葉に目をぱちくりする。
緑谷「…は?」
爆豪「俺が、自力で歩くための杖になれやつってんだよォ!!」
緑谷「えっ、あっ、うん!なるから!杖になる!」
爆豪「杖が喋んな!」
緑谷「ごめんっ!もう喋らないから!」
爆豪「喋ってんだろうがァ!!!」
緑谷は自分の口を押さえながらモゴモゴいっている。
爆豪「何いってんのか分かんねェんだよこのクソナード!!」
轟「二人とももう少しだ。」
『勝己、出久君、頑張って。』
緑谷「う、うん。」
爆豪「だから喋んなァ!!」
あかりの見えるところに着くと、そこには麗日と切島と蛙吹が立っていた。
麗日「来たぁ!!」
切島「おーーい!!」
『お茶子ちゃん!梅雨ちゃん!切島君!』
なつと轟は縄梯子で地上に上り、足を怪我している爆豪と支えていた緑谷は麗日の個性によって浮かされ、地上へと戻った。
相澤「(これは仮免取得試験まで、お前らの前にいくつもの壁を築く、その先へさらに向こうへプルスーウルトラだ。)」
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