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きたる仮免許取得試験に向け、雄英高校ヒーロー科1年生は集中的な訓練を続けていた。
相澤「仮免の取得試験は例年、災害時における目的としたものが多く出題されている。」
黒板にはAチームBチームに分けられた組み決めが表示された。
Aチーム
蛙吹梅雨
飯田天哉
麗日お茶子
上鳴電気
切島鋭児郎
常闇踏陰
轟焦凍
爆豪勝己
緑谷出久
八百万百
月下なつ
Bチーム
青山優雅
芦戸三奈
尾白猿尾
口田甲司
砂藤力道
障子目蔵
耳郎響香
瀬呂範太
葉隠透
峰田実
相澤「よって、今日はクラスを10名ずつの2チームに分け、仮免取得を想定した救助訓練を行う。」
八百万「救助訓練はチームワークが大切。よろしくお願いしますわ。なつさん、轟さん、常闇さん。」
轟「ああ。」
『よろしくね。』
常闇「全力を尽くすぞ。」
……救助訓練が一体どんな内容なんだろう?…
各々席近くの生徒達は意気込み合っていた。
相澤「では、これより救助訓練を開始する。全員たちにコスチュームに着替え、グラウンドβに集合しろ。」
─────
皆はコスチュームに着替え、グラウンドβに集合した。
飯田「Aチームのリーダーは、クラス委員長である。この俺ら飯田天哉が任命された。みんな雄英の人のようこの救助訓練を完遂させようではないか!」
飯田は腰に手を当て、Aチームの前で話していた。
飯田「そのためにも、君たちの奮闘と努力が必要になる…」
上鳴「長い…相変わらず話が長いよ。委員長……」
切島「いいから訓練始めようぜ!」
切島が言うと、八百万も委員長の隣に立った。
八百万「皆さん、はやら気持ちはわかりますが、訓練を始める前にもう一度状況を確認することをお勧めしますわ。」
飯田「そうだな。八百万君の言う通りだ。」
八百万は何やら機械を取り出し操作すると、液晶が浮かび上がる。
八百万「2時間前、地下にある大型ショッピングモールの最下層で火災が発生。現在火災は鎮火。中にいた人々の避難も終わっています。ですが、この地下街のどこかに要救助者が1人だけ残っていると言う状況が入ってきました。」
飯田「俺たちに課せられた任務は、そのよう救助者を速やかに助け出すこと。ちなみに要救助者はダミーの人形だ。」
八百万「地下街全域に火災によって停電していますが、幸いにも非常用電源は生きていますわ。」
麗日「なら、明かりがなくても捜索はできるね。」
麗日が覗き込むと、常闇は静かに手を上げた。
常闇「要求助者の救出は時間との勝負。手分けして探すことを提案する。」
『うん。私もそれに賛成。』
緑谷「ちょっと待って。この辺電波が届いていないみたい。」
上鳴「ほんとだ。」
切島「俺のもハタ立ってねぇ。」
緑谷の言葉に切島と上鳴もスマホをチェックした。
緑谷「おそらく、中継基地局も火災の被害を受けたと言う設定なんじゃないかな…」
轟「だとすると、手分けして探すにしても集合場所を決めておいたほうがいい。」
蛙吹「この施設は6階まであるわ。中央の階段から降りて地下1階を手分けして捜索。10分後に中央階段前で合流。下の階へ行って、再び手分けして操作するのがいいんじゃないかしら。」
蛙吹が八百万の液晶を見て言う。
麗日「梅雨ちゃんの意見に賛成!」
緑谷「僕もそう思う。かっ…かっちゃんどこ行くの!?」
歩き出した爆豪は振り返った。
爆豪「決まってんだろ。逃げ遅れたクソ市民を探すんだよ。」
飯田「待ちたまえ爆豪君!勝手な行動をしてチームワークを乱すんじゃない!!」
爆豪は飯田の言葉を無視して歩き出している。
飯田「ここは蛙吹くんの提案通りに…」
蛙吹「梅雨ちゃんとよんで?」
飯田「つ、梅雨ちゃんくんの提案通りに!」
爆豪「捜索は時間との勝負つったのはてめェらだろうが!この俺が速攻でクソ市民を見つけ出して核の違いを見せつけてやんよ。」
『私の個性も役に立つと思うから…勝己、私も行くわ。』
緑谷「かっちゃん!なつちゃん!」
切島「待てよ爆豪、月下、少人数じゃ危険だ。俺も行く。」
上鳴「じゃあなんとなく俺も〜。」
四人は歩いて行った。
緑谷「切島くん、上鳴君まで……」
切島「10分後、中央階段前で集合な!」
上鳴「爆豪も連れて行くようにすっからなるべく!」
緑谷「あっ、うんわかった。気をつけて…」
麗日「爆豪君相変わらずだなぁ…」
常闇「唯我独尊。」
─────
モール内をどんどん歩いていく四人。
『結構広いね。』
切島「ああ。」
『でも思ったより明るい。これなら白眼でも探せるよ。』
爆豪「なつはまだ個性使うな。」
上鳴「なんで!?月下の白眼があれば一発じゃん!」
爆豪「こいつは個性使い続けたら寝んだろォが!」
爆豪は上鳴に怒鳴る。
『まぁ、だいぶ長時間使えるようにはなってきたけど…確かに下に降りてからの方がいいかもだね。寝ちゃったら足手纏いだし。』
切島「そっか。爆豪、やっぱ月下の事よく知ってんだな!」
爆豪「うるっせぇ!!」
爆豪は悪態をつくと、先々と足を進めた。
切島「爆豪!」
上鳴「勝手に行くなって〜。」
爆豪「ついてこいとは言ってねェ!」
その時、ゴトゴトゴトと地面が揺れた。
上鳴は爆豪の腕にくっついている。
上鳴「ヒィッ!揺れてる揺れてる!!」
爆豪「離れろや鬱陶しい!!」
『地震!?』
その時、地面が割れた。
切島「床が!」
『天井もよ!!』
爆豪は大きな瓦礫を細かい爆破で砕いて行った。
『ベアードウォール!』
なつは個性で爆豪から飛び散ってくる細かい瓦礫をガードする。
それでも抜けてきた細かい瓦礫を切島はガードしていた。
そして、3人は細かい瓦礫の下敷きになっていた。
切島「ぐっ…ハッ!!えらい目にあったぜ。上鳴、月下、生きてるか?」
上鳴「な…なんとか…」
『うん、大丈夫。』
上鳴は切島に腕を引っ張られ、瓦礫から抜け出した。
なつは起き上がると服を払っている。
切島「しっかし、さすが爆豪だなぁ。あいつが天井から降ってきた瓦礫を爆破で細かく砕いてなかったら、俺らは大怪我してるとこだった。」
『うん。勝己は咄嗟の判断力が凄いよね。』
上鳴「何言ってんの。爆破で飛び散った瓦礫の破片から、個性で守ってくれたの月下でしょ?それでも来る破片を硬化で庇ってくれたの切島っしょ?……つーか俺だけなんの役にも立ってねぇお荷物かよ……」
上鳴がしょげてると、切島は男らしく笑った。
切島「そんな事ねえって。」
『上鳴君は、これから個性が必要になるよ。』
…これだけ真っ暗だと、私の個性も今の力じゃ役に立たないし…
爆豪「フッ、バカかよテメェは。」
爆豪は奥からズカズカ歩いてくる。
切島「爆豪!」
上鳴「なんだよわざわざここまで来て言うことねーだろぉ!?充分わかってるっての!」
爆豪「違ェよバーカ。」
上鳴「また言った。」
爆豪「いいか!ここから脱出すんのに1番必要なのは、てめェの個性だ!そんなこともわかんねぇのか。このアホ面!」
上鳴「爆豪……」
上鳴が言うと、爆豪は2人に背を向けた。
爆豪「せいぜい個性を保存しとけや。」
切島「なぁ、これからどうする?」
上鳴「どうするって…それは脱出するに決まってんでしょう?要救助者探しどころじゃねーよ。つか、今や俺らが要救助者だって!」
切島「この状況先生たちも把握してるよな。だったらここで待ってりゃ助けに来てくれるんじゃ…」
上鳴「そうだなぁ。下手に動いたらまた崩落起きるかもだし………てどこへ行く!?」
話す2人を他所に、なつと爆豪はまた歩いていく。
爆豪「決まってんだろ。逃げ遅れたクソ市民を探すんだよ。」
『早く助けてあげないと、きっと要救助者も不安だよ。』
上鳴「ちょっと待ってって!これは訓練…要救助殺つってもダミーの人形じゃん!こんな状況で行く必要なんか…」
爆豪「オールマイトなら行く。」
上鳴「え…」
爆豪となつは振り返る。
爆豪「訓練だろうがなんだろうが、オールマイトなら助けに行くっつったんだよ。No. 1ヒーローがやれることを俺ができなくてどうする?こんなクソチンケな訓練くらい、あっさりクリアしてやんよ。」
『実際に、プロになれば二次災害も出てくる場面もあるかもしれない。もし、これが本当の事故だったとしたら、他に仲間が怪我してるかもしれないしね。助けなくちゃ。』
上鳴「ちょっと待ってよ。熱くなりすぎだって…!」
切島「爆豪、月下、俺も行くぜ!」
上鳴「切島!?」
歩き出した切島を止めると、切島は熱く語り始めた。
切島「だってそうだろう!仮免に受かれば、俺たちは本格的にヒーロー活動を始めるんだ。そうなりゃ、こんな事態に出くわすこともあるかもしんねぇ。ヒーローならよう救助者を放ってこの場から逃げるか?いや逃げねぇ!クリムゾンライオットなら、絶対にしねェ!!だから俺は逃げねェ!!」
上鳴「き、切島っ…お前も暑くなりすぎ!」
爆豪は切島の言葉に笑った。
爆豪「クソ髪!足手纏いは無しだ。」
切島「あぁわかってる、行こうぜ!」
切島は親指を立てる。
上鳴「おいおいおいおいほんとに行っちゃうわけぇ!?待てよ俺も行くから!1人じゃ寂しくなっちゃうでしょ〜!?もぉー!!」
上鳴は先を歩く3人を走って追いかけた。
──────
非常階段を降りていくと、地下6階に辿り着いた。
切島はシャッターを硬化で円形に破る。
切島「ここが地下6階……地下街の最下層か…」
上鳴「ひぇ〜……ぐっちゃぐちゃ…こんな状況でどうやって要求助者を探すんだよぉ…」
『少しでも光があれば、白眼で一瞬なんだけどなぁ…』
爆豪「切島、1番被害の少ない場所は?」
最後に来た爆豪は来るなり切島に言う。
切島「ん?なんだよいきなり。一番奥んとこじゃねぇか?あそこだけ壁が崩れてねぇし。」
爆豪「よし、行くぞ。」
『ああっ!なるほど!』
爆豪となつは切島の指差した方に歩いて行った。
切島「行くって…」
上鳴「どこへ!?」
爆豪「アホ。1番頑丈な場所には非常用の発電設備があるに決まってんだろォが。」
爆豪は扉を蹴り飛ばし、中に入った。
爆豪「やっぱか。瓦礫くらっていかれてやがる。おい、アホ!オメェの出番だ。」
上鳴「えっ…何が?」
爆豪は機械から配線を取ると、上鳴に向いた。
爆豪「いいからこの予備バッテリーに、てめえェの電気をクソ流しやがれ!」
上鳴「え…ああ。(そっか!爆豪のやつ、非常用電源を直してクラスのみんなが脱出しやすいように……!)」
爆豪「グズグズすんなクソ。殺すぞ。」
上鳴「分かったって…」
上鳴が爆豪を見直していると、爆豪は威嚇するように人差し指でクイクイとしてくる。
上鳴「へっ、そう言う事なら…今まで活躍してなかった分!思いっきりやってやる!!くらえ、電力放電200万ボル…」
爆豪「そんなに出したらバッテリーが壊れんだろうがァ!!」
爆豪は上鳴を殴り飛ばした。
上鳴「わかったよ!ちゃんとやるから!!(充電充電…急速充電…!)」
上鳴は慎重に、かつ素早く充電をし始めた。
───
地響きがした後、非常用電源は復活した。
切島「よっしゃ!非常用電源復旧!」
爆豪「後は、クソ市民を見つけるだけだァ!」
切島「おう!…でも、さっきの振動は…」
『私の出番だね。白眼!』
6階を見ると、瓦礫の山に埋もれている要救助者を発見した。
『要救助者発見!ここから結構近いよ!』
爆豪「時間がねェ。行くぞ!」
上鳴「ウェッ…ま、まってぇ…」
上鳴はアホ面になり、ショート寸前だった。
なつ達は白眼を頼りに要救助者の元へ辿り着く。
けれど、全てが終わったわけじゃない。
仮免試験を想定したこの救助訓練いや、サバイバル訓練の他の試練はここから始まる。
そう。ここから…
→「Action for love/107.5話-後編」
