Main story Ⅲ
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4日後
体育館γ(TDL)トレーニング真っ最中。
オールマイト「進捗どうだい?相澤くん。」
相澤「また来たんですか…ボチボチですよ。」
常闇「まとえ、ダークシャドウ…!」
黒影「アイヨ!」
ミッドナイト「うん。」
常闇「黒影を纏うことで弱点であるフィジカル・近接をカバー。名付けて…“深淵暗躯(しんえんあんく)”!」
ミッドナイト「言いづらくない?技名は言いやすさも大事よ。」
黒影「あいよっ」
ミッドナイトは皆の技名にアドバイスをしていた。
相澤「ようやくスタイルを定めはじめた者もいれば、既に複数の技を習得しようとしている者もいます。」
そちらを見ると、爆豪は集中し、右手を広げて掌の中心に左手で丸を作り、直線の凄まじい勢いの爆発を出した。
爆豪「ハァ…(掌全体じゃなく、一点に集中し起爆!)“徹甲弾(A・P・ショット)”!!」
コンクリートには中心部だけ穴が空いている。
爆豪「クッ…ハッハァ!!出来たァ!」
オールマイト「爆豪少年は相変わらずセンスが突出しているなぁ。」
相澤「ええ。」
A・P・ショットで崩れたコンクリートが割れ、それがオールマイトへ落ちてゆく。
爆豪「あっ、おい!上ェ!!」
相澤「バッ…!」
オールマイト「あっ…」
オールマイトも気付き、上を見るとそこには髪の壁ができており、その上には緑谷がいた。
オールマイト「フッ…」
『ベアードウォール!!』
緑谷「スマッシュ!」
緑谷が瓦礫を蹴り砕くと、オールマイトはニッと笑った。
緑谷「(発目さんと作り上げた、これが、僕の新しいコスチューム、γ!)」
─────
緑谷「大丈夫でしたか?オールマイト!」
オールマイト「ああ!」
相澤「(ほう…)」
相澤は、緑谷を見て顔を捕縛布に埋めた。
緑谷「なつちゃん、あんな遠くにいたのに一瞬で壁を作れるなんて凄いね!」
『出久君こそ破壊力すごくない!?』
上鳴「なに緑谷!さらっとすげえ破壊力出したなぁ!」
切島「おめぇパンチャーだと思ってた!」
緑谷「なつちゃん、上鳴君、切島君。破壊力は、発目さん考案のこのソールのおかげだよ。飯田君に体の使い方を教わって、スタイルを変えたんだ。方向性が定まっただけで、まだ付け焼き刃だし…必殺技と呼べるものでも無いんだけど…」
『私だって負けてらんないよ!』
なつは自身の個性を上げるため、トレーニングに戻るとブラドキングの声が響いた。
ブラドキング「そこまでだA組!」
緑谷「ん?」
ブラドキング「今日はここからB組がここを使わせてもらう予定だ!」
緑谷「B組…」
上鳴「かああっ…タイミングゥッ…!」
上鳴は悔しそうにB組達を見る。
ブラドキング「イレイザー、さっさとどくがいい。」
相澤「まだ10分弱ある。時間の使い方がなってないな、ブラド。」
物間「ねぇ知ってる?仮免試験て半数が落ちるんだって!君ら全員落ちてよ!」
物間がいつも通りニッコリと言うと、A組はピリついた。
緑谷「(ストレートに感情ぶつけてくる…)」
物間「ハハハハハハハ!どっちが上かはっきりさせようかぁ!」
上鳴「つか、物間のコスチュームあれなの?」
拳道「“個性がコピーだから、変に奇をてらう必要はないのさ”って言ってた。」
上鳴「てらってねえつもりか…」
笑っている物間を見て、上鳴は呆れていた。
常闇「しかし、彼の意見は最もだ。同じ試験を受ける以上、俺たちは蠱毒。潰し合う定めにある。」
『定め…』
相澤「だからA組とB組は別会場で申し込みしてあるぞ。」
物間「ハッ…」
ブラドキング「ヒーロー試験資格は毎年6月9月に全国3ヶ所で一律に行われる。同校生徒での潰し合いを避けるため、どの学校でも時期や場所を分けて受験させるのがセオリーになってる。」
物間「ホッ…直接手を下せないのが残念だ!アハハハッ…」
切島「“ホッ”つったな。」
上鳴「病名のある精神状態なんじゃないかなぁ…」
切島と上鳴はまだ笑っている物間をみて呆れていた。
瀬呂「どの学校でも、か…そうだよな。普通にスルーしてたけと、他校と合格を奪い合うんだ。」
緑谷「しかも僕らは通常の習得過程を前倒ししてる。」
相澤「そして、1年の時点で仮免取るのは全国でも少数派だ。つまり、君たちより訓練期間の長い物、未知の個性を持ち、洗練してきたもの達が集うわけだ。試験内容は不明だが、明確な逆境であることは間違いない。意識しすぎるのも良くないが、忘れないようにな!」
「「「はい!」」」
─────
夜
女子達は、女子の共有スペースでくつろいでいた。
芦戸「ふぇええ…毎日毎日大変だぁ…」
耳郎の右隣に座る芦戸は、項垂れている。
麗日は真ん中のソファーの一番右で、神妙に紙パックジュースを飲み、その隣で蛙吹がイチゴ牛乳を飲み、、左端には葉隠が座っていた。1人席の椅子には八百万となつは座っている。
耳郎「圧縮訓練の名はだてじゃないね。」
八百屋「とはいえ、仮免試験まで1週間も無いですわ。」
葉隠「ヤオモモは、必殺技どう?」
八百屋「うーん…やりたいことは、あるのですが…まだ体が追いつかないので、少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ。」
葉隠「梅雨ちゃんは?」
蛙吹「私はカエルらしい技が完成しつつあるわ。きっと徹ちゃんもびっくりよ。」
葉隠「なつちゃんは?」
『私も結構色々できてきてる。あと、一番私が身につけたい技を習得するために、日々鍛錬って感じかな。』
葉隠「お茶子ちゃんは?」
麗日「…」
麗日はぼーっとしている。
蛙吹が「お茶子ちゃん?」とつつくと、「わああっ!」と声をあげて驚いた。
麗日「えっ?」
蛙吹「お疲れのようね。」
麗日「あっ、いやいやいや!疲れてなんかいられへん!まだまだ、こっからァ!!」
芦戸耳郎「ん?」
麗日は焦って言うも、少し落ち着いた。
麗日「…の、はずなんだけど、何だろうね…」
芦戸と耳郎は「ん?」と顔を見合わせている。
麗日「最近無駄に心がざわつくんが多くてね…」
頬を染めて言う麗日は、恋している目そのものだった。
芦戸「恋だ!」
麗日「ぎょっ…な…何!?故意!?濃い!?鯉!?知らん知らん!!」
芦戸「お相手は、緑谷か飯田?一緒にいること多いよね!」
『(出久君だなぁ…)』
麗日「ちゃうわちゃうわ!」
麗日は個性を使ってしまい、ふわふわと浮いた。
麗日「ちゃうわちゃうわちゃうわちゃうわちゃうわ……」
芦戸「浮いた…」
葉隠「誰ー!?どっち?誰なのー?」
耳郎「ゲロっちまいな〜?自白した方が罪、軽くなるんだよ〜?」
麗日「違うよ!ホントに!!私、そういうのホント分からんし…」
蛙吹「無理に詮索するのは良くないわ。」
『そうだよ。』
八百万「ええ。それより明日も早いですし、もうお休みしましょう。」
八百万はその場に立ち上がった。
芦戸「えええっ……やだ!もっと聞きたい〜!何でもない話でも強引に恋愛に結びつけたい〜!」
麗日「うっ…そんなんじゃ…あっ…」
物音がして、麗日がそちらを見ると緑谷は自主練をしていた。
緑谷は、蹴り技の練習をしている。
緑谷「んっ!…違うなぁ…飯田君はもっと、こう…腰か。腰だな…腰としなりだ。型はなんとなくイメージできてきた…必殺技と呼べるレベルにするには…」
麗日「(そんなんじゃ…)」
芦戸「じゃあなつは!?進展ないの!?」
『っ!!!ななななな、ないよ!!!?…そ、それよりっ!!今はもっと技を磨きたいかな!!?』
なつが言うと、芦戸は「えーー!!?何その意味深発言!!!詳しく教えてよー!!!」と叫んでいた。
→番外編【Action for love/107.5話-前編】
